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[2024年04月10日] 2024「第57回日本女子ソフトボールリーグ」 プラチナセクション展望

 来る4月20日(土)・21日(日)、「第57回日本女子ソフトボールリーグ」が開幕! 石川県金沢市・金沢市営専光寺ソフトボール場に日本女子ソフトボールリーグ所属の全12チームが一堂に会し、長いシーズンの幕が開き、熱戦の火蓋が切られることになる。
 「プラチナセクション」では、前年度優勝の靜甲を筆頭に、3位のVONDS市原、5位のYKK、7位の平林金属 Peachblossoms、9位の厚木SC、11位のペヤングの6チームが2回総当たりのリーグ戦を行い、「サファイアセクション」との交流戦3試合の結果を加えた13試合の成績で順位を決定。1位・2位のチームが「日本リーグ優勝」をかけて戦う「Aブロック」、3位・4位のチームが5位〜8位を決定する「Bブロック」、5位・6位のチームが9位〜12位を決定する「Cブロック」に振り分けられ、1回戦総当たりのリーグ戦を実施。そのリーグ戦順位に基づき、各ブロックの1位・2位、3位・4位のチームが対戦し、最終順位を決定する試合方式で覇が競われることになる。
 ここでは「プラチナセクション」第1節の戦い、見どころを展望してみたい。

2024「第57回日本女子ソフトボールリーグ」第1節プラチナセクション展望




 前年度優勝:靜甲(サファイアセクション1位/9勝4敗)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション チーム成績
チーム防御率:1.67(1位)
奪三振:68(1位)
総失点:27(1位)
チーム打率:2割5分4厘(5位)
総得点:49(4位)
総本塁打:3(4位)
総失策:5(1位)
守備率:0.988(1位)

※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン「念願」の「日本リーグ優勝」を果たした靜甲は、シーズン開幕から「ホーム」開催となった「第2節」まで無傷の5連勝で突っ走り、「サファイアセクション」の首位を快走。後半、想うように星を伸ばせず「足踏み状態」が続いたが、通算成績9勝4敗で「サファイアセクション」首位の座を最後まで守りき抜き、「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロックに進出。初戦で「プラチナセクション」2位のVONDS市原に延長9回、息詰まる投手戦の末、0−1でサヨナラ負けを喫する苦しいスタートとなったが、続くMORI ALL WAVE KANOYAとの「セクション1位」同士の「絶対に負けられない」戦いに3点を先制されながら終盤鮮やかな逆転勝ち。5−3で勝利を収め、息を吹き返すと、最終戦の「サファイアセクション」2位・小泉病院 Blue Arrowsに4−1で快勝。「日本リーグ」優勝をかけた「最終順位決定戦」に駒を進めた。
 「日本リーグ」優勝をかけた「優勝決定戦」は、「プラチナセクション」1位・2位を撃破して勝ち上がった小泉病院 Blue Arrowsとの再戦となり、両者一歩も譲らぬ緊迫の投手戦を「MVP」に輝いた井上葉菜の「値千金」の一発で制し、1-0の完封勝ち。「念願」の日本リーグ優勝を手にした。

 今シーズン、チームを支えた豊田彩乃、山本すみれの「Wエース」の一人、山本すみれ(11試合・52回1/3に登板。5勝1敗・防御率1.34・奪三振48)が「JD.リーグ」NECプラットフォームズ レッドファルコンズに移籍。9試合・33回1/3を投げ、4勝2敗・防御率2.31・奪三振13の豊田彩乃が健在はいえ、一抹の不安は残る。昨シーズン、勝ち星こそなかったものの、5試合・11イニングを投げ、防御率1.27・奪三振7の数字を残している東野真咲の成長、新加入の「ルーキー」小井沼美月(東京富士大/東京)、望月ひより(高崎健康福祉大高崎高/群馬)がどれだけ「戦力」になれるかにも期待と注目が集まる。
 「打線」は打率4割2分1厘・本塁打2・打点11の活躍で「MVP」に輝いた「主砲」井上葉菜を中心に、打率3割5分9厘のハイアベレージを残した山本佳世、本塁打1本を放ち、8打点を挙げている藤瀬さくらの勝負強い打撃にも期待がかかる。
 「連覇」へ……未知数な部分も多いが、それだけに「最初」が肝心。チームにとっての「開幕」初戦でいきなりVONDS市原との対戦が組まれ、第2戦では「強打」に定評のあるYKKと対戦する。ここをどう乗り切るか!? この上位チームとの対戦に、「連勝」することができれば「連覇」はグッと近づき、「連敗」を喫するようなことになると開幕早々「緊急事態」、「連覇」へ赤信号が灯ることにもなりかねない。
 それだけ、この「開幕」「第1節」の2試合が重要な意味を持つ。「王者」靜甲の戦いに注目しよう!

「プラチナセクション」第1節
靜甲 試合予定

 
4月20日(土)
対 VONDS市原(前年度3位/12:30試合開始予定)
4月21日(日)
対 YKK(前年度5位/15:00試合開始予定)

 

「連覇」を狙う靜甲。「エース」豊田彩乃の出来にチームの浮沈がかかる



 前年度3位:VONDS市原(プラチナセクション2位/11勝2敗)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率:1.87(2位)
奪三振:77(2位)
総失点:27(1位)
チーム打率:2割6分4厘(3位)
総得点:59(3位)
総本塁打:5(3位)
総失策:8(2位)
守備率:0.977(2位)

※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン、VONDS市原は開幕から「交流節」まで7戦全勝と突っ走り、「プラチナセクション」首位を快走。通算成績を11勝2敗まで伸ばしたものの、最後はMORI ALL WAVE KANOYAに並ばれ、「相星」のまま、レギュラーシーズンを終了。「得失点差」での争いの末、「プラチナセクション」2位に甘んじる結果となった。
 「順位決定節」Aブロックでは、初戦で「サファイアセクション」1位の靜甲を相手に、「エース」高田香が相手打線に得点を許さぬ力投。延長9回タイブレークの末、昨シーズン「優秀選手」にも輝いた小野寺萌のサヨナラ安打で劇的勝利! 日本リーグ「優勝」が現実味を帯びてきたのだが……続く「サファイアセクション」2位の小泉病院 Blue Arrowsに0-2の完封負けを喫し、最終戦「プラチナセクション」1位のMORI ALL WAVE KANOYA戦も終盤の追撃及ばず5-7で敗れ、「日本リーグ優勝」の夢は消え失せた。「3位決定戦」でMORI ALL WAVE KANOYAと再戦し、3-0の完封で勝利を収め、3位の座は確保したものの、「悔しさ」の残る結果となってしまった。

 投手陣は、高田香が5試合・29イニングを投げ、4勝0敗・防御率1.45・奪三振34、渡邉双葉が7試合・37イニングを投げ、4勝2敗・防御率1.89・奪三振33の好成績を残し、「Wエース」を形成。チーム防御率1.87は「優勝候補」に挙げられるだけの堂々の「数字」といえよう。
 攻撃面では、打率4割8分5厘・本塁打1・打点9の活躍で「優秀選手」に輝いた小野寺萌、打率3割8分5厘・本塁打2・打点5、「一発」を秘めた長打力が魅力の吉田優月、打率3割4分5厘・打点4とコンスタントに力を発揮する石井愛華あたりが中心か!? チーム打率2割6分4厘・総得点59・総本塁打5と突出した数字を残すことのできなかった打線が、より一層奮起してくれれば、投手陣に安定感があるだけに、「日本リーグ」優勝に近づくことになる。
 開幕初戦でいきなり「昨シーズンの覇者」靜甲と激突する。この一戦をモノにできれば……「日本リーグ優勝」が一気に「現実味」を帯びてくる。このいきなりの「大一番」「天王山」に勝利し、続く厚木SC戦にも勝って「連勝」スタートということになれば……「念願」の「アレ」が見えてくる!?

「プラチナセクション」第1節
VONDS市原 試合予定

 
4月20日(土)
対 靜甲(前年度優勝/12:30試合開始予定)
4月21日(日)
対 厚木SC(前年度9位/10:00試合開始予定)

 

「前年度3位」VONDS市原。高田香と渡邉双葉の「Wエース」は強力!



 前年度5位:YKK(サファイアセクション8勝5敗/3位)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション チーム成績
チーム防御率:2.74(3位)
奪三振:32(5位)
総失点:51(4位)
チーム打率:3割1厘(1位)
総得点:80(1位)
総本塁打:12(1位)
総失策:12(4位)
守備率:0.973(4位)

※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す

 YKKは昨シーズン「サファイアセクション」で8勝5敗まで星を伸ばし、最後は2位・小泉病院 Blue Arrowsと「同率」で並んだものの、「得失点差」で及ばず、3位に甘んじた。
 「順位決定節」Bブロックでは、初戦「プラチナセクション」4位の花王コスメ小田原 フェニックス戦では「自慢」の打線が爆発! 宮坂佑希の本塁打を含む長打5本、10安打で7点を奪い、7−3で勝利を収めると、第2戦は「プラチナセクション」3位の大和電機工業と対戦。0−5と完敗したものの、最終戦の「サファイアセクション」4位・平林金属 Peachblossoms戦では、初回に1点を先制されながら終盤6回裏に試合をひっくり返し、2−1の逆転勝利を挙げ、Bブロック「最上位」である「5位決定戦」進出を決めた。
 「5位決定戦」はリーグ戦の対戦では0-5と完敗を喫した大和電機工業に2-1で競り勝ち、雪辱。5位の座を確保した。

 投手陣は「エース」市六有那が13試合すべてに登板。リーグ最多、断トツの93イニングを投げ、7勝5敗・防御率2.71・奪三振31の力投で、ほぼほぼ一人でフルシーズンを投げ切った。左腕・古川由乃の復調と、新加入の「ルーキー」木澤愛梨(星城大/愛知)、畑中萌(神戸親和大/兵庫)がどの程度「戦力」になれるかでも変わってくるが、今シーズンも「エース」の出来がチーム浮沈のカギを握ることになりそうだ。
 打線は打率4割6分2厘・本塁打6・打点26で「サファイアセクション」の「三冠王」大内麻里奈を中心に、打率4割1分・本塁打1・打点5で打撃ランキング5位の宮坂佑希、打率3割1分4厘・本塁打3・打点10の好成績を残し、「監督兼任」でチームを引っ張る青木千秋が脇を固める打線は強力。「自慢」の打線が火を噴けば「日本リーグ優勝」も十分にあり得る。それには「開幕ダッシュ」が必要で、初戦の平林金属 Peachblossoms戦にまずは勝利し、「昨シーズンの覇者」靜甲に挑みたいところ。昨シーズンのリーグでの対戦は1勝1敗。いずれも1点差の試合で「互角」の試合を演じている。昨夏の「第62回全日本実業団女子選手権大会」では杉浦紗南の本塁打を含む長打6本を浴びせ、6-1で大勝する等、「苦手意識」はまったくない。勝機は十分、この試合にも勝って「連勝」スタートを切るようだと「上位進出」、その先にある「日本リーグ優勝」が見えてくる!?

「プラチナセクション」第1節
YKK 試合予定

 
4月20日(土)
対 平林金属 Peachblossoms(前年度7位/15:00試合開始予定)
4月21日(日)
対 靜甲(前年度優勝/15:00試合開始予定)

 

「前年度5位」YKK。自慢の「強力打線」が火を噴けば「日本リーグ優勝」も夢ではない!?



 前年度7位:平林金属 Peachblossoms(サファイアセクション4位/6勝7敗)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション チーム成績
チーム防御率:3.15(4位)
奪三振:55(2位)
総失点:47(3位)
チーム打率:2割8分8厘(2位)
総得点:53(3位)
総本塁打:6(2位)
総失策:14(5位)
守備率:0.966(5位)

※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズンの平林金属 Peachblossomsは通算成績6勝7敗、「サファイアセクション」4位でレギュラーシーズンを終え、「順位決定節」Bブロックでは、初戦「プラチナセクション」3位の大和電機工業に2―11で大敗。続く「プラチナセクション」4位・花王コスメ小田原 フェニックス戦は3-1で勝利したものの、最終戦の「サファイアセクション」3位・YKK戦に1-2の逆転負けを喫し、リーグ戦1勝2敗で「7位決定戦」に回ることになった。
 「7位決定戦」では、花王コスメ小田原 フェニックスと対戦。初回に2点を失う苦しい試合展開を強いられながら、終盤の逆襲で4-2の逆転勝ち。最終順位を7位とした。

 投手陣の中心だった「エース」岡﨑栞菜(8試合に登板し、4勝3敗・防御率2.63・奪三振27)が抜けた「穴」は大きいが、7試合・25回1/3に登板し、2勝2敗・防御律3.59・奪三振14の橋口紫織のさらなる奮起、勝ち星こそないものの、6試合・13イニングを投げ、防御率2.69の勝田日菜子の成長にも期待したいところか。
 打線では「主砲」植村華が打率4割1分7厘・本塁打3・打点12の活躍で「優秀選手」に輝き、「得点源」となった。また、「ルーキーイヤー」に打率3割4分3厘のハイアベレージを残した三田南菜、打撃「3割超え」の大山秋歩(打率3割3分3厘・打点4)、岡田望(打率3割1分3厘・本塁打1・打点4)、片山瑠奈(打率3割・本塁打1・打点4)が今シーズンも変わらぬ活躍を見せ、投手陣を支えられれば「勝機」も見えてくる。
 開幕初戦となるYKKも「強打」を売り物にするチーム。ここで「打ち勝つ!」試合展開ができれば、今後に期待が持てる。また、この試合をモノにできれば続くペヤング戦も勢いに乗って「連勝」というケースは大いに考えられる。この「第1節」でどんな戦いを見せてくれるか!? シーズン開幕初戦から文字通り今シーズンを占う戦いとなりそうな気配だ。

「プラチナセクション」第1節
平林金属 Peachblossoms 試合予定

 
4月20日(土)
対 YKK(前年度5位/15:00試合開始予定)
4月21日(日)
対 ペヤング(前年度11位/12:30試合開始予定)

 

「前年度7位」平林金属 Peachblossoms。チーム一丸の戦いで上位進出をめざす!



 前年度9位:厚木SC(プラチナセクション5位/3勝10敗)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率:3.03(4位)
奪三振:52(5位)
総失点:47(4位)
チーム打率:2割1分3厘(6位)
総得点:23(6位)
総本塁打:1(4位)
総失策:12(6位)
守備率:0.968(6位)

※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン、厚木SCは通算成績3勝10敗と大きく負け越し、「プラチナセクション」5位でレギュラーシーズンを終了。「順位決定節」Cブロックでは、初戦「サファイアセクション」最下位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に11―1で大勝。続く「サファイアセクション」5位・Citrine Ichinomiyaとの対戦は先制・中押し・ダメ押しの理想的な試合展開で6-2と快勝! 最終戦も「プラチナセクション」最下位のペヤングに8-0と圧勝し、3連勝でで「9位決定戦」に駒を進めた。
 「9位決定戦」でもCitrine Ichinomitaに先制を許しながら7-1の逆転勝ち! Cブロック「最上位」の9位でシーズンを終えることになった。

 昨シーズン13試合すべてに登板し、「プラチナセクション」最多の63回1/3を投げ、チームを支え続けてきた「エース」中澤萌が抜け、勝ち星こそなかったものの、8試合・24回1/3を投げ、防御率2.59・奪三振22の数字を残した古屋英恵にかかる負担は大きくなる。ペヤングから移籍した古本緋里、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校から移籍した左腕・髙木優月が「戦力」になってくれないと……厳しい状況になりそそうだ。
 打線では「新監督」に就任した大場彩香(昨シーズン、チーム「唯一」の3割打者・打率3割8分2厘)、2018年に当時の日本リーグ2部で驚異の打率6割8分・本塁打4・打点17の成績で「MVP」に輝いたこともある和田美樹が「現役復帰」。「監督」「コーチ」がまさに率先垂範、「私について来い!」とばかりにチームを引っ張り、選手がそれについていければ面白いシーズンになりそうだが……。
 開幕初戦はペヤングと対戦。まずこの試合に勝って「優勝候補」の一角に挙げられるVONDS市原との対戦に臨みたいところだ。投手陣に若干の不安は残るが……監督・コーチが文字通りチームを引っ張る他チームにはないアプローチに注目しよう!

「プラチナセクション」第1節
厚木SC 試合予定

 
4月20日(土)
対 ペヤング(前年度11位/10:00試合開始予定)
4月21日(日)
対 VONDS市原(前年度3位/10:00試合開始予定)

 

「前年度9位」厚木SC。投手陣は「未知数」……どこまで打線が援護できるか!?



 前年度11位:ペヤング(プラチナセクション6位/3勝10敗)
 
「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率:4.43(6位)
奪三振:30(6位)
総失点:70(6位)
チーム打率:2割4分8厘(4位)
総得点:32(5位)
総本塁打:1(4位)
総失策:11(4位)
守備率:0.970(5位)

※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 ペヤングは、昨シーズン開幕から勝ち星なしの5連敗。苦しいスタートとなったが、「交流節」で「サファイアセクション」首位の靜甲を破る「大金星」を挙げ、嬉しいシーズン初勝利。「第3節」の花王コスメ小田原 フェニックス戦で2勝目を挙げ、「第4節」の厚木SC戦で3勝目を挙げた。数字の上では一昨年のシーズンと同じ3勝10敗だが、そのときは新型コロナウイルス感染症の影響による「不戦勝」での2勝が加算されており、昨シーズンは「自力」「実力」での3勝。投打のチーム成績も一昨年と比較してみると、チーム防御率6.38→4.43、チーム打率1割5分8厘→2割4分8厘と大幅に改善され、それが「結果」に結びついている。順位は「得失点差」の争いの末、「プラチナセクション」最下位に終わってしまったが、その試合内容や数字の中身は一昨年のシーズンから飛躍的に改善されている。
 「順位決定節」Cブロックでは、初戦「サファイアセクション」5位のCitrine Ichinomiyaと二転三転の好ゲームを演じたものの、3-4の1点差負け。続く「サファイアセクション」最下位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦は0-6の大差で完敗。レギュラーシーズンでは1勝もできなかったルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に「初勝利」をプレゼントする役回りを演じる羽目になってしまった。最終戦の「プラチナセクション」5位の厚木SCにも0-8の完敗を喫し、元気なくリーグ戦3連敗。
 「11位決定戦」では、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に7-5で競り勝って雪辱。最下位は免れ、11位に滑り込んだ。

 投手陣の中心は、昨シーズン「ルーキーイヤー」で13試合すべてに登板し、58回2/3を投げ、チームの全勝ち星にあたる3勝(7敗)を挙げる活躍を見せた左腕・平山綾乃。防御率3.34・奪三振22の力投でチームを支えてくれた。今シーズンも「エース」の出来がチームの成績を左右することになりそうだ。
 打線では、打率3割6分4厘・打点5の活躍を見せた藤井杏朱、打率3割4分3厘・打点3の山岸澪衣、打率3割4分3厘・打点2の志賀彩音、「キャプテン」としてチームをまとめ、引っ張る釣春香(打率3割2分4厘・打点2)の活躍にも期待したいところだ。
 昨シーズンは何度も「サプライズ」を見せてくれた。今シーズンはいきなり開幕戦「白星」となるか!? 初戦の厚木SC(前年度9位)戦、続く平林金属 Peachblossoms(前年度7位)戦でどんな戦いを見せてくれるか……期待を持って見守りたい。

「プラチナセクション」第1節
ペヤング 試合予定

 
4月20日(土)
対 厚木SC(前年度9位/10:00試合開始予定)
4月21日(日)
対 平林金属 Peachblossoms(前年度7位/12:30試合開始予定)

「前年度11位」ペヤング。サウスポー・平山綾乃を中心に、上位戦線をかきまわせ!


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