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[2023年06月23日] 第56回日本女子ソフトボールリーグ 第2節総括・交流節展望 〈※プラチナセクション編〉

 第56回日本女子ソフトボールリーグ
 第2節総括・交流節展望
〈※プラチナセクション編〉


 来る6月30日(金)~7月2日(日)、「第56回日本女子ソフトボールリーグ」交流節が富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に開催される。この「交流節」は「プラチナセクション」「サファイアセクション」両セクションのチームがセクションの枠を超え、対戦。第2節までの順位に基づき、「プラチナセクション」1位、3位、5位のチームは「サファイアセクション」2位、4位、6位のチームと対戦し、「プラチナセクション」2位、4位、6位のチームは「サファイアセクション」1位、3位、5位のチームと対戦。各チーム、日頃対戦のない「別セクション」のチームと3試合を戦うことになる。
 ここでは去る5月19日(金)~22日(月)(※雨天のため、1日順延)、神奈川県厚木市・厚木市営及川球技場で開催された「プラチナセクション」第2節の戦いをふり返り、「交流節」での見どころ等を展望してみたい。
※第2節プラチナセクションの動画はこちら





〈首位〉5勝0敗
VONDS市原


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   1.94(1位)
奪三振 21(3位)
総失点 13(1位)
チーム打率 2割3分1厘(4位)
総得点 26(2位)
総本塁打 2(3位)
総失策 5(3位)
守備率 0.968(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 第1節、「連勝」の好スタートを切ったVONDS市原は第2節も好調を持続。初戦が雨で流れ、2日目(5月20日/土)、まず花王コスメ小田原 フェニックスと対戦。試合は逆転また逆転の大熱戦となり、試合終盤、相手守備の乱れにも乗じて6-5と試合をひっくり返し、そのまま逃げ切り、1点差の辛勝。「全勝」を守り、MORI ALL WAVE KANOYAとの「全勝対決」「首位決戦」を迎えた。この試合も初回に先制を許しながら、3回裏、相手守備の乱れにも助けられ、2-1と逆転に成功すると、小野寺萌、吉田汐里の長短打で決定的な3点を追加。この回大量5点を挙げ、5-1と4点のリードを奪った。最終回、2点差に追い上げられ、なお二死二・三塁と「一打同点」のピンチを招く場面もあったが……第2節、チームの「救世主的存在」となった山本優花が「最後の打者」を空振り三振に斬って取り、5-3で勝利を収め、「全勝」を守り、「単独首位」に立った。最終戦のペヤング戦は初回、「主砲」小林かな実のスリーランで先手を取ると、先発・山本優花が被安打5・失点1の好投で8-1の圧勝。第2節も3連勝を飾り、開幕からの「無傷」の連勝を「5」に伸ばし、「プラチナセクション」単独首位で第2節を終了した。
 首位快走の立役者は山本優花。第2節の3試合、すべてで「勝利投手」となり、チームの「救世主的存在」となった。打線も相手守備の乱れを確実に得点に結びつける等、チーム打率は決して高くはない(チーム打率2割3分1厘は「プラチナセクション」4位)が、総得点26(プラチナセクション2位)と相手のミスや一瞬の隙を逃がさぬしたたかな戦いを見せ、「チーム一丸」まさに「総力戦」で3連勝を飾り、「プラチナセクション」首位に躍進した。
 「交流節」では初戦で「サファイアセクション」2位・小泉病院 Blue Arrows、第2戦で同4位・Citrine Ichinomiya、最終戦で同最下位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦が組まれている。
 初戦の相手となる小泉病院 Blue Arrowsはここまで3勝2敗。3チームが「同率」に並ぶ大混戦の中、得失点差の争いの末、「サファイアセクション」2位となった。チーム打率3割2分4厘(サファイアセクション1位)、総得点32(同2位)と打線が好調。敗れた試合もいずれも1点差と、侮れない相手であり、「交流節」最大の「難関」となる相手である。この試合をどちらがモノにするかによって、「プラチナセクション」「サファイアセクション」の後半戦の行方を左右する可能性もある。初戦に勝って勢いに乗り、第2戦、第3戦も勝利するようなことになれば「日本リーグ制覇」の夢に近づく。それだけに……まずは初戦に「注目」といったところか。

交流節試合予定
6月30日(金) 対 小泉病院 Blue Arrows(10:00試合開始予定)
6月30日(金) 対 Citrine Ichinomiya(12:30試合開始予定)
7月1日(土) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(10:00試合開始予定)
 

5戦全勝で「プラチナセクション」の首位に立つ・VONDS市原


〈2位〉4勝1敗
MORI ALL WAVE KANOYA


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   2.00(2位)
奪三振 35(1位)
総失点 18(3位)
チーム打率 3割6分9厘(1位)
総得点 39(1位)
総本塁打 5(1位)
総失策 6(6位)
守備率 0.960(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 MORI ALL WAVE KANOYAは第2節の初戦が雨で流れ、2日目(5月20日/土)、いきなり昨シーズンの「覇者」大和電機工業と対戦することになった。初回に福元彩未のツーランホームランで先制すると、2回裏には竹原由菜にスリーランが飛び出す等、4回までに11安打・9得点の猛攻。一方的な試合展開になるかと思われたが、先発・中野花菜に代え、左腕・竹原由菜を登板させると、試合の様相が一変。5回表、6回表の2イニングで9点を奪われ、「大逆転」もあり得るような不穏な雰囲気に……。結局、中野花菜を再登板させ、事なきを得たが、「楽勝」ムードが一変、12-9で逃げ切る「薄氷の勝利」となってしまった。「全勝の首位対決」となったVONDS市原戦は初回に福元彩未の二塁打からチャンスをつかみ、木村麻利亜のタイムリーで先制。有利に試合を進めるかと思われたが、3回裏、守備の乱れから逆転を許し、その後、さらに先発・竹原由菜が長短打を浴び、一挙5点を失う試合展開に……。最終回、敵失、連続四死球で満塁と攻め立て、木村麻利亜の適時二塁打で2点を返し、なお二死二・三塁と「一打同点」のチャンスが続いたが……「あと一本」が出ず、3-5で敗れ、「首位」の座を明け渡す結果となった。最終戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦は、その「鬱憤」を晴らすかのように打ちまくり、14安打・10得点の猛攻。10-0で大勝し、通算成績4勝1敗で「プラチナセクション」2位となった。
 「交流節」では、初戦で「サファイアセクション」3位・YKK、第2戦で同5位・平林金属 Peachblossoms、最終戦で「サファイアセクション」全勝で「首位」を走る靜甲との対戦が組まれている。
 第2節では左腕・竹原由菜が各試合のターニングポイントで痛打を浴び、苦戦を強いられ、大事な試合を落とす……といった巡り合わせとなった。「エース」中野花菜が第2節を終えて、失点0・防御率0.00、チームの全勝ち星にあたる「4勝」を挙げているだけに、竹原由菜を含め、「投打二刀流」の木村麻利亜が揃う投手陣の、誰を、どこで、使うのか、その投手起用に注目したいところだ。打線は上村麗が「プラチナセクション」打撃ランキング1位の5割5分のハイアベレージを叩き出し、本塁打2・打点8と目下、「プラチナセクション」三冠王。打撃部門の主要三部門でトップに立つ活躍を見せている。木村麻利亜も打率5割、濱本叶美が4割4分4厘、福元彩未が4割2分1厘・本塁打1・打点6と揃って好調。チーム打率・3割6分9厘、総得点39、総本塁打5は、いずれも「プラチナセクション」1位の数字で投打の記録・数字を見る限りは「優勝候補の大本命」であることは揺るぎないように見える。
 だが……第2節では肝心な場面で守備のミスが続出、それが失点に結びつき、大事な試合を落とす等、意外な「脆さ」も露見した。初戦のYKKは「ホーム」での試合となり、続く平林金属 Peachblossoms戦も決して簡単な試合にはならないだろうが、何とかここを「連勝」で乗り切り、「サファイアセクション」全勝で「首位」を走る靜甲との一戦に臨みたいところだ。

交流節試合予定
6月30日(金) 対 YKK(12:30試合開始予定)
6月30日(金) 対 平林金属 Peachblossoms(15:00試合開始予定)
7月1日(土) 対 靜甲(12:30試合開始予定)

「優勝候補の大本命」MORI ALL WAVE KANOYAは4勝1敗の2位


〈3位〉2勝3敗
大和電機工業


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   4.24(4位)
奪三振 21(3位)
総失点 20(4位)
チーム打率 2割8分(2位)
総得点 21(3位)
総本塁打 3(2位)
総失策 3(1位)
守備率 0.978(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 昨シーズンの「覇者」大和電機工業は第1節、1勝1敗のスタートとなり、第2節での「巻き返し」を図ったが、悪天候の中、初日(5月19日/金)、唯一行われた初戦の厚木SC戦は、初回いきなり2点を奪われ、その裏、堀あかねの犠牲フライ、2回裏には車亜紀子のタイムリーで2-2の同点に追いつきながら、4回表に勝ち越しを許し、巻き返しを誓ったはずの初戦を2-3で落としてしまった。続くMORI ALL WAVE KANOYA戦も投手陣が早々につかまってしまい、4回までに11安打を浴び、9失点。終盤、「王者」の意地を見せ、上原彩瑛のツーラン、怒涛の4連続長短打等で9点を返し、猛追したものの、投手陣が3本塁打を含む15安打を浴び、12失点とMORI ALL WAVE KANOYAの猛攻を止められず、9-12で敗れ、「大事な試合」を落としてしまった。最終戦のペヤング戦は相手守備の乱れもあり、初回に先制し、3回表には堀あかねがツーランホームラン。終盤6回裏、先発・大串都未希の後を受け、2番手として登板した斉藤未来が3連打を含む4安打を浴び、1点差に詰め寄られる場面もあったが、何とか3-2で逃げ切り、最悪の3連敗は免れたものの、「王者」らしからぬ試合が続いている。
 第2節までの戦いを見る限り、投手陣の立て直しが急務か。昨シーズンの同時点での成績と比較してみると、チーム防御率1.00→4.42、総失点6→20と大幅に数字・記録が悪化している。昨シーズンは第2節終了時点で「エース」大串都未希が2勝を挙げ、防御率0.48、左腕・斉藤未来が3勝を挙げ、防御率1.37の数字を残していたが、今シーズンは大串都未希、斉藤未来ともに勝ち星は1勝のみ、防御率は大串都未希が4.40、斉藤未来が3.87と振るわぬ成績。打線も昨シーズン同時点で「チーム打率4割」という驚異的な数字を叩き出していたが、今シーズンその「勢い」は感じられず、昨シーズンの「優秀選手」村井聖奈が4割6分2厘、同MVPの新海雪奈が4割1分7厘と「実力者」がそれなりの数字を残してはいるが、チーム打率2割8分と平凡な数字に落ち着き、一気呵成に攻め、たたみかけるような「大和電機工業らしさ」、昨シーズンのような爆発力は影を潜めてしまっている。
 対戦相手の変わる「交流節」で流れを変え、復調・逆襲のキッカケをつかめればいいのだが……初戦は「サファイアセクション」最下位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、第2戦で同4位・Citrine Ichinomiya、最終戦で同2位・小泉病院 Blue Arrowsとの対戦が組まれている。昨シーズンの「覇者」が「交流節」でどんな戦いを見せてくれのか……「王者」の巻き返しに期待しよう!

交流節試合予定
6月30日(金) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(10:00試合開始予定)
6月30日(金) 対 Citrine Ichinomiya(15:00試合開始予定)
7月1日(土) 対 小泉病院 Blue Arrows(15:00試合開始予定)

昨シーズンの「覇者」大和電機工業は2勝3敗で3位


〈4位〉2勝3敗
厚木SC


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   2.12(3位)
奪三振 15(5位)
総失点 17(2位)
チーム打率 2割4分6厘(3位)
総得点 15(4位)
総本塁打 0(4位)
総失策 5(3位)
守備率 0.967(4位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 第1節「連敗」スタートとなった厚木SCは、第2節は「ホーム」開催となり、初戦で昨シーズンの「覇者」大和電機工業と対戦。初回、二死走者なしから薦田未蘭の安打、死球で一・二塁とし、柚原奈々穂のタイムリー、ダブルスチールで2点を先制。2-2の同点に追いつかれて迎えた4回表には、四球、盗塁で一死二塁と得点圏に走者を進め、小山優理が勝ち越しのタイムリー。3-2とリードを奪うと、先発・中澤萌が追加点を許さず、そのまま逃げ切り、「ホーム」で嬉しい今シーズン初勝利を挙げた。続くペヤング戦は、3回裏、小山優理のタイムリーで先取点を挙げ、続く4回裏には辻あさひの適時三塁打、八黄地麻衣の犠牲フライで3点を追加。4点のリードを奪うと、先発・中澤萌が6回まで1失点の好投。最後は古屋英恵が締め、4-1で勝利を収め、勝率5割復帰を果たした。「ホーム」で3連勝を狙った最終戦は初回の4失点が響き、3回裏に薦田未蘭、後藤菜緒子の長短打等で2点を返し、5回裏にも後藤菜緒子がタイムリーを放ち、1点差に詰め寄ったが……反撃もここまで。3-4の1点差で敗れ、2勝3敗の「同率」で3チームが並び、得失点差で4位が確定した。
 「エース」中澤萌が第2節では2勝を挙げ、最終戦こそ初回に5本の長短打を浴び、4失点と打ち込まれたが、4回以降は代わった古屋英恵が無失点に抑え、敗れたとはいえ、1点差まで詰め寄る粘りを見せた。ここまで5試合すべてに登板し、「プラチナセクション」最多の31回1/3を投げ、2勝3敗。防御率2.46打線と安定している。ただ、これから暑さの中での連戦が続くことを考えると「エース」中澤萌一人に頼る状態では心もとない。「エース」の力を最大限に活かすためにも、第2節で2試合・5回を投げ、無失点と好投した古屋英恵の存在がカギを握りそうだ。
 打線では大場彩香が打率4割6分2厘と好調。第2節初戦で勝負を決める勝ち越しのタイムリー、第2戦は先制タイムリーと「ここぞ!」という場面で活躍を見せた小山優理が4割1分2厘と当たっており、薦田未蘭も打率3割台をキープ。打線の「核」となる活躍を続けている。
 「交流節」では。初戦で「サファイアセクション」5位・平林金属 Peachblossoms、第2戦で「サファイアセクション」で唯一「全勝」を守り、首位を快走する靜甲、ダブルヘッダーとなる最終戦で同3位・YKKと対戦する。「エース」中澤萌が先発投手の役割をしっかりと果たし、第2節のように投打の歯車がガッチリと噛み合う試合を展開できれば、「交流節」でもしっかりと勝ち星を積み上げ、上位争いに割り込んでいく可能性もある。後半戦での逆襲、巻き返しを図るためにも……「負けられない」戦いが続く。

交流節試合予定
6月30日(金) 対 平林金属 Peachblossoms(10:00試合開始予定)
7月1日(土) 対 靜甲(10:00試合開始予定)
7月1日(土) 対 YKK(12:30試合開始予定)

第2節「ホーム」で2勝を挙げた厚木SCは2勝3敗の4位


〈5位〉2勝3敗
花王コスメ小田原 フェニックス


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   4.53(5位)
奪三振 29(2位)
総失点 25(5位)
チーム打率 2割2分7厘(6位)
総得点 11(5位)
総本塁打 0(4位)
総失策 4(2位)
守備率 0.974(2位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 花王コスメ小田原 フェニックスは、第1節1勝1敗のスタート、この第2節も1勝2敗となかなか波に乗れない状態が続いている。第2節の初戦が雨で流れ、第2日(5月20日/土)、VONDS市原と対戦。2回裏、相手守備の乱れからチャンスをつかみ、森雅の適時内野安打で先制。4回表、先発・左腕の萩原愛が4連続長短打を浴び、3点を失い逆転を許したが、5回裏に鈴木未空の右中間三塁打で反撃の口火を切り、四球を挟み、4連続長短打で3点を奪い、3-4の逆転に成功。さらに佐藤真香にもタイムリーが飛び出し、5-3と2点差にリードを広げ、これで勝負あったかと思われた。しかし……その直後の6回表、三振振り逃げの後、二塁打を浴び、1点差。一死後、またしても三振振り逃げで走者を出し、ワイルドピッチ、エラー等、「自滅」する形で逆転を許し、5-6の逆転負け。痛い星を落としてしまった。続く厚木SC戦は初回、鮮やかな先制攻撃を見せ、鈴木未空のバント安打、犠打で一死二塁と得点圏に走者を進めると、二死後、岡田南、中村仰、荻野真鈴、西愛美の4連続長短打でいきなりの4得点。最終的には1点差まで追い上げられたものの、先発・朝比奈さくら、左腕・萩原愛とつなぐ投手リレーで1点差を守り切り、4-3で勝利を収めた。最終戦はチーム打率「プラチナセクションNo.1」のMORI ALL WAVE KANOYAの「強力打線」に投手陣がつかまってしまい、14安打を浴び、10失点。0-10の大差で敗れ、2勝3敗の「同率」で3チームが並び、得失点差の争いの末、5位で「交流節」に臨むことになった。
 昨シーズン「エース」としてフル回転した朝比奈さくらが振るわず(昨シーズン同時点、5試合・30回1/3を投げ、防御率:1.15→今シーズン、5試合・18回を投げ、防御率5.44)、打線もチーム打率2割2分7厘は「プラチナセクション」6チーム中、最下位。総得点11も6チーム中5位、本塁打も「0」と攻撃力不足・得点力不足の「課題」は依然として解消されていない。対戦相手の変わる「交流節」で何か「復調」のキッカケ、「課題解決」の糸口をつかめるといいのだが……。
 「交流節」では、初戦で「サファイアセクション」最下位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、第2戦で同2位・小泉病院 Blue Arrows、最終戦で同4位・Citrine Ichinomiyaと対戦する。ここで「流れ」を変えることができるか、上位争いに踏み止まるためには、まさにこの「交流節」が花王コスメ小田原 フェニックスにとっての「正念場」となる。

交流節試合予定
6月30日(金) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(15:00試合開始予定)
7月1日(土) 対 小泉病院 Blue Arrows(12:30試合開始予定)
7月1日(土) 対 Citrine Ichinomiya(15:00試合開始予定)

花王コスメ小田原 フェニックスは2勝3敗の「同率」ながら得失点差で5位


〈6位〉0勝5敗
ペヤング


※第2節終了時点チーム成績
チーム防御率   4.67(6位)
奪三振 15(5位)
総失点 25(5位)
チーム打率 2割2分8厘(5位)
総得点 6(6位)
総本塁打 0(4位)
総失策 5(3位)
守備率 0.965(5位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
 ペヤングは第2節終了時点で5戦全敗。「プラチナセクション」最下位に沈んでいる。第2節、初戦が雨で流れ、2日目(5月20日/土)、「ホーム」の厚木SCと対戦。3回裏に1点を失い、4回裏にも3失点。4点のリードを奪われ、終盤6回表、「主砲」大﨑小夏のタイムリーで1点を返し、完封を免れたが、1-4で敗れ、開幕3連敗。続く昨シーズンの「覇者」大和電機工業との対戦は、初回にいきなり1点を失い、3回表にもツーランを浴び、3点のリードを奪われながら、この試合も終盤粘り、6回裏、二死走者なしから古川未来、伴玲依香、小林みのりの3連打と押し出しの死球で1点を返し、なお二死満塁のチャンスが続き、藤井杏朱がセンター前にタイムリー。三塁走者が還り、1点差。二塁走者も一気に「同点」を狙って本塁に突入したが……惜しくもタッチアウト。「王者」を土俵際まで追い詰めながら「大金星」を逃がし、2-3の1点差で敗れ、開幕4連敗。予備日に順延されたVONDS市原との一戦は初回にいきなりスリーランを浴びる等、1-8の大敗。開幕から勝ち星なしの5連敗で第2節を終えることになった。
 「交流節」では、初戦でいきなり「サファイアセクション」全勝で首位を走る靜甲と対戦。第2戦で同5位・平林金属 Peachblossoms、最終戦で同3位・YKKと対戦する。
 昨シーズン同時点での成績を比較すると、チーム防御率8.65→4.67、総失点44→25、チーム打率1割3分6厘→2割2分8厘と数字・記録の上では劇的な改善が見られている。
 投手陣ではまだ勝ち星こそないものの、「ルーキー」の左腕・平山彩乃が規定投球回数をクリアし、5試合・20回2/3を投げ、防御率3.39と奮闘。池上紗葵も投球回数こそ少ない(3試合・9回1/3に登板)ものの、防御率3.75と踏ん張っている。
 打線も打率4割7分1厘で「プラチナセクション」打撃ランキング3位の藤井杏朱、打率4割1分7厘の山岸澪衣、3割8分5厘の「主砲」大﨑小夏の他にも、打線の「核」となり、あるいは「チャンスメイク」の役割を担う存在が育ちつつあり、完封負けは1試合のみ、と「得点パターン」も確立されつつある。この「交流節」をさらなる「飛躍」のステップとし、「念願」の今シーズン初勝利をつかみとってくれることを期待しよう!

交流節試合予定
6月30日(金) 対 靜甲(12:30試合開始予定)
7月1日(土) 対 平林金属 Peachblossoms(10:00試合開始予定)
7月1日(日) 対 YKK(15:00試合開始予定)

開幕から勝ち星なしの5連敗、早く「初勝利」がほしいペヤング


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