第48回(平成27年度)日本女子リーグ個人表彰式/ヒルトン大阪 |
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11月13日(金)、大阪・ヒルトン大阪において「第48回(平成27年度)日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式」が開催された。
表彰式には、今シーズンの日本女子ソフトボールリーグ1部・2部の個人表彰選手がそれぞれ出席。公益財団法人日本ソフトボール協会から、1部・2部リーグの最高殊勲選手賞、1部リーグの投手部門、打撃部門の各賞が、日本女子ソフトボールリーグの後援を行っているスポーツニッポン新聞社からは、1部リーグのベストナイン賞、新人賞、2部リーグの優秀選手賞の各賞が贈呈され、各部門で「トップ」に輝いた選手たちが表彰された。
1部リーグの最高殊勲選手賞は、「ビックカメラ」としての初年度で優勝を飾る立役者となったビックカメラ高崎・上野由岐子が受賞。トヨタ自動車の「絶対的エース」モニカ・アボットは、「連覇」こそ逃したものの、最優秀投手賞、最多勝、ベストナインと投手部門のタイトルを独占した。
首位打者には、今シーズン4割7分2厘のハイアベレージを残した「ソフトボール界のイチロー」日立・山田恵里が輝き、ビックカメラ高崎・メーガン・ウィギンズは10本塁打・24打点で本塁打・打点の「二冠」を達成。また、「初」の決勝トーナメント進出を果たす「躍進」を見せたHondaからは、島崎望が2年連続で盗塁王のタイトルを獲得した。
ベストナインは、三塁手部門でデンソー・川畑瞳、遊撃手部門で日立・那須千春の「ルーキー2人」が受賞する等、例年になく「フレッシュな顔ぶれ」となり、新人賞は、投手部門でビックカメラ高崎・濱村ゆかり、野手部門では日立・那須千春が選出され、日立・那須千春はベストナインとの「ダブル受賞」となった。
なお、2部リーグでは、シオノギ製薬・數原顕子が打率4割7分2厘・本塁打5・打点11の活躍を評価され、最高殊勲選手賞を受賞。また、プラチナセクションの優秀選手賞にシオノギ製薬の選手が4名(投手部門・岩田みゆき、捕手部門・岡恵利華、DP部門・上田恵、野手部門・横野聖奈)名を連ねる等、今シーズン「無敗」のまま2部リーグを駆け抜け、1シーズンで「1部復帰」を果たした「強さ」が改めて際立つ結果となった。
表彰式に出席した選手たちは、普段のグラウンド上で見せるユニフォーム姿とは違う「華やかな装い」で勢揃い。それぞれが受賞の喜びを噛みしめるとともに、来シーズンに向けた決意を新たにしていた。
表彰式の後には、日本女子ソフトボールリーグ1部・2部に所属するチームの監督、キャプテン、また関係者らが一堂に会し、懇親会を開催。檀上では1部リーグで王座を奪取したビックカメラ高崎の監督、選手への優勝インタビューも行われた。檀上に招かれたビックカメラ高崎・宇津木麗華監督は、「まず、今年、私たちを『チーム移管』という形で受け入れてくれた『ビックカメラ』に対して、心から感謝し、お礼をいいたい。また、その『ビックカメラ』としての初年度に、こうして優勝を飾れたことを非常に嬉しく思う。決勝の相手(トヨタ自動車)は、まさにスター軍団。選手個々を見てもタレントが揃っており、今回も厳しい戦いになることは覚悟していたが、選手一人ひとりが本当に良く頑張ってくれた。優勝の要因をあげるとすれば、やはり『エース』である上野が3連投し、好投してくれたということが大きい。上野は決勝トーナメント前日の練習からすでに調子が良かったし、今回のピッチングは北京オリンピックでの活躍を彷彿させるほど素晴らしかった」とコメント。
続いて、同じくビックカメラ高崎の上野由岐子投手、我妻悠香捕手も「監督がいわれたように、『ビックカメラ』としての初年度に、こうして優勝できたということが何より嬉しい。決勝トーナメントの舞台では、簡単な試合など一つもない。一戦一戦、一瞬たりとも気が抜けず、本当に苦しい戦いが続いたが、どんな状況に置かれても『チームのために!』という思いで、最後まで気持ちを切らさず、戦い抜くことができた。今回の優勝は、チームが真に一つになれた証でもある」と改めて優勝の喜びを語り、「2020年東京オリンピックで野球・ソフトボールが復活できると信じて、今後もこの日本リーグを盛り上げていかなければならない。今日ここに集まった選手もグラウンドに立てば皆ライバルだが、『ソフトボールの未来』のために、お互いに良い形で切磋琢磨していければと思う」と、早くも来シーズンに向けた抱負、それぞれの目標を晴れやかな表情で述べていた。
1部リーグ個人表彰選手一覧
賞 |
選手名 |
チーム名 |
成績 |
最高殊勲選手賞 |
上野 由岐子 |
ビックカメラ高崎 |
防御率 1.08、10勝 3敗 |
最優秀投手賞 |
モニカ・アボット |
トヨタ自動車 |
防御率 |
0.58 |
最多勝利投手賞 |
モニカ・アボット |
トヨタ自動車 |
13勝2敗 |
首位打者賞 |
山田 恵里 |
日立 |
打撃率 |
0.472 |
本塁打王 |
メーガン・ウィギンズ |
ビックカメラ高崎 |
10本 |
打 点 王 |
メーガン・ウィギンズ |
ビックカメラ高崎 |
24打点 |
盗 塁 王 |
島崎 望 |
Honda |
13盗塁 |
ベストナイン賞 |
投 手 |
モニカ・アボット |
トヨタ自動車 |
防御率 |
0.58 |
捕 手 |
我妻 悠香 |
ビックカメラ高崎 |
打撃率 |
0.414 |
一塁手 |
山下 りら |
トヨタ自動車 |
打撃率 |
0.450 |
二塁手 |
坂元 令奈 |
トヨタ自動車 |
打撃率 |
0.411 |
三塁手 |
川畑 瞳 |
デンソー |
打撃率 |
0.373 |
遊撃手 |
那須 千春 |
日立 |
打撃率 |
0.394 |
外野手 |
山田 恵里 |
日立 |
打撃率 |
0.472 |
メーガン・ウィギンズ |
ビックカメラ高崎 |
打撃率 |
0.358 |
大工谷 真波 |
ビックカメラ高崎 |
打撃率 |
0.362 |
指名選手 |
バレリエ・アリオト |
Honda |
打撃率 |
0.316 |
新 人 賞 |
投手 |
濱村 ゆかり |
ビックカメラ高崎 |
防御率 2.70、6勝 1敗 |
野手 |
那須 千春 |
日立 |
打撃率 |
0.394 |
プラチナ個人表彰選手一覧
賞 |
選手名 |
チーム名 |
成績 |
最高殊勲選手賞 |
數原 顕子 |
シオノギ製薬 |
打撃率 |
0.472 |
優秀選手賞 |
投 手(A) |
岩田 みゆき |
シオノギ製薬 |
防御率 |
0.39 |
投 手(H) |
藤嶋 涼菜 |
日本精工 |
防御率 |
1.16 |
捕 手(A) |
岡 恵利華 |
シオノギ製薬 |
打撃率 |
0.419 |
捕 手(H) |
村井 彩乃 |
日本精工 |
打撃率 |
0.368 |
D P(A) |
上田 恵 |
シオノギ製薬 |
打撃率 |
0.455 |
D P(H) |
鹿目 真実 |
靜甲 |
打撃率 |
0.519 |
野 手(A) |
横野 聖奈 |
シオノギ製薬 |
打撃率 |
0.448 |
野 手(A) |
小林 果歩 |
東海理化 |
打撃率 |
0.419 |
野 手(A) |
松岡 ゆり枝 |
CLUB北九州 |
打撃率 |
0.444 |
野 手(A) |
児嶋 麻由 |
ドリーム☆ワールド |
打撃率 |
0.405 |
野 手(A) |
赤堀 栄美 |
東海理化 |
打撃率 |
0.389 |
野 手(H) |
新井 賢紗 |
大垣ミナモソフトボールクラブ |
打撃率 |
0.500 |
野 手(H) |
釼持 祐衣 |
日本ウェルネススポーツ大学 |
打撃率 |
0.605 |
野 手(H) |
佐々木 百合香 |
花王コスメ小田原 |
打撃率 |
0.459 |
野 手(H) |
小栗 有加 |
大和電機工業 |
打撃率 |
0.405 |
野 手(H) |
小泉 ゆい |
大垣ミナモソフトボールクラブ |
打撃率 |
0.412 |
(A):プラチナセクション (H):サファイアセクション |
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今シーズンの1部・2部リーグ個人表彰選手が勢揃い!
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昨年に続き、ヒルトン大阪を会場に表彰式が開催された
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1部リーグから順に各部門でトップに立った選手が表彰される
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選手たちは、グラウンド上とは違う「華やかな装い」で登場
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2部リーグも今年活躍を見せた選手がそれぞれ表彰された
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「ビックカメラとしての初年度に優勝できて良かった」と
改めて喜びを語った、ビックカメラ高崎・宇津木麗華監督
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ビックカメラ高崎・上野由岐子投手、我妻悠香捕手は
「チームのために、最後まで戦い抜けたことが何より」
「皆で切磋琢磨し、日本リーグをさらに盛り上げていきたい!」
と、晴れやかな表情でインタビューに答えた
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