2部リーグ 入替戦 2016年11月24日(木)Dream Citrine VS 伊予銀行
Dream Citrine
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | R | ||
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伊予銀行 | |||||||||||||||
Dream |
2016年11月24日(木) 14:00 天城ドーム
伊予銀行
RESULT | REPORT | |||||||||||||||
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《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打 |
![]() 「第49回日本女子ソフトボールリーグ1部・2部入替戦」第1日・第1戦は、静岡県伊豆市・天城ドームで開催された。 今年は、晴天であれば、屋外の「天城ふるさと広場野球場」で開催される予定であったが、11月というのに外は大雪。真っ白な雪に覆われた天城ドームに会場を移し、試合が行われた。 入替戦は、3試合制のプレイオフで行われ、先に2勝したチームの1部リーグ残留、もしくは1部リーグ昇格が決定。1部リーグ11位の伊予銀行 ヴェールズと、2部リーグ2位のDream Citrineが対戦した。 この入替戦は1999年から現行の試合方式(3試合制のプレイオフ)で行われているが、過去、2部リーグ2位のチームが1部リーグ11位のチームを破って1部昇格を決めたケースは、1999年のYKK四国、2000年の東邦銀行、2006年の靜甲、2010年の日立マクセルの4例しかない。「世界最高峰」「世界最高の競技レベル」と言われるリーグで揉まれているだけあって、「11位」とはいえ、1部リーグのチームが優位を保っている。 試合は、ヴェールズ・木村久美、Dream Citrine・高野里穂の先発ではじまり、初回は両チームとも無得点に終わったが、ウェールズは2回表、この回先頭の4番・加藤文恵がストレートのフォアボールで出塁。5番・矢野輝美が確実に送り、得点圏に走者を進めると、6番・樋口菜美がセンターフェンスを直撃するタイムリーツーベースを放ち、二塁走者を迎え入れ、「大事な試合」の先取点を奪った。 1点を先制されたDream Citrineはその裏、4番・坂小夏のサードゴロがエラーを誘い、出塁。しかし、5番・青野可奈は走者を送れず、空振り三振。6番・寺門千奈美が送りバントで走者を進め、二死ながら得点圏に走者を進めたが、7番・林聖恵が空振り三振に倒れ、無得点。続く3回裏にも、一死から9番・平千尋の二遊間を破る安打、1番・藤田恵の四球で一・二塁と攻め立てたが、後続がレフトフライ、空振り三振に倒れ、チャンスを逃し、5回裏にも、この回先頭の8番・松岡志歩がライト前ヒットで出塁したものの、走者を進めることすらできず、無得点。毎回のように走者を出しながら、要所を締めるヴェールズ・木村久美を攻め切れず、どうしても得点を挙げることができない。 ヴェールズは1点リードのまま、迎えた7回表、一死から7番・前川綾菜がレフトスタンドへソロホームラン。今シーズン、レギュラーシーズンでは1本もホームランを打っていない身長147cmの「小兵」が「大きな仕事」をやってのけ、2点差にリードを広げた(上段写真:7回表、ヴェールズは前川綾菜が貴重な追加点となるソロホームランを放ち、歓喜のホームイン!)。 Dream Citrineもその裏、この回先頭の6番・寺門千奈美が右中間を深々と破るツーベースを放ち(下段写真:Dream Citrineは2点を追う7回裏、この回先頭の寺門千奈美がツーベースを放ったが……)、最後まで粘りを見せたが、後続が三者連続三振。完封負けを喫した。 勝ったヴェールズは「1部リーグ残留」に「王手」。「エース」木村久美が毎回のように走者を背負いながらも要所を締め、11三振を奪う力投。見事な完封で「1部リーグ残留」へ大きく前進する貴重な勝利を挙げた。 敗れたDream Citrineは、この試合に備え、男子東日本リーグの岐阜エコデンSCに協力を仰ぎ、入念に男子ピッチャーを打ち込み、万全の対策を施して「大一番」に臨んだ。練習ではその男子ピッチャーから快音を響かせていたのだが……「速いボール」を意識するあまり、打席では構えの段階から力が入ってしまい、スイングの始動が遅れ、肝心のバットが出てこない「金縛り」状態。男子ピッチャーの打ち込みがかえって「逆効果」となってしまったか、本来のバッティングができないまま、大事な初戦を落としてしまった。 ![]() |