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[2026年04月02日] 「第59回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション第1節展望

 「第59回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクションは、前年度優勝の靜甲 ソルフェジオ、第3位・YKK、第5位・花王コスメ小田原 フェニックス、第7位・MORI ALL WAVE KANOYA、第10位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、第12位・厚木SCの6チームが振り分けられ、同セクション内で2回総当たりのリーグ戦を実施。「交流節」でのサファイアセクションとの3試合の対戦成績を含め、計13試合の結果でセクション内1位~6位の順位を決定。その上で「最終順位」を決定する「順位決定節」を行い、プラチナセクション・サファイアセクション両セクションの1位・2位のチームが「日本リーグ優勝」をかけて争う「順位決定節」Aブロックに進出。日本リーグ優勝チーム並びに2~4位を決定し、両セクション3位・4位による「順位決定節」Bブロックでは5~8位を、5位・6位による「順位決定節」Cブロックでは9~12位を決定することになる。

 ここでは4月18日(土)・19日(日)、福井県敦賀市・きらめきスタジアムで開催される「第1節」プラチナセクションの戦いを展望してみたい。



 前年度優勝:靜甲 ソルフェジオ
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:1.49(1位)
奪三振:77(1位)
総失点:25(1位)
チーム打率:2割6分(4位)
総得点:64(2位)
総本塁打:6(4位)
総失策:7(1位)
守備率:0.981(1位)
※( )内数字は昨シーズン「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 今シーズン、チーム名を「靜甲 ソルフェジオ」と改めた「日本リーグチャンピオンチーム」は「連覇」をかけて戦うシーズンとなる。

 靜甲 ソルフェジオはレギュラーシーズン10勝3敗。大和電機 Blue Lakersと「同率」で並んだが、「直接対決」での勝敗の差でプラチナセクション「1位」となり、「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出を決めた。

 両セクション1位・2位のチームによる「順位決定節」Aブロックは、まず「優勝決定戦」「3位決定戦」に進出するチームを決める1回総当たりのリーグ戦を実施。
 悪天候のため、初日に予定されていた試合が中止・順延となったこともあり、初戦でいきなりサファイアセクション「1位」のYKKと激突。初回、足を絡めた攻撃で一死満塁の先制機を作ると、「キャプテン」半田由佳のセンターへの犠牲フライ、続く山本佳世のタイムリーで2点を先制し、波に乗った。先発・望月ひよりが一時は同点に追いつかれたものの、5回裏に小黒美空、6回裏には「代打の切り札」小田愛華の犠牲フライで1点ずつを挙げ、4-2とリードを奪うと、このリードをリリーフした豊田彩乃が守り切り、4-2で快勝。続くプラチナセクション2位・大和電機 Blue Lakersとの対戦は、相手投手陣の制球の乱れにつけ込み、初回に大量4点を奪い、7-0の完封勝ち。初日連勝で「優勝決定戦」進出に大きく前進した。
 最終戦のサファイアセクション「2位」VONDS市原 Emerald Greenには0-7と「予想外」の大敗を喫したものの、初日連勝の「貯金」が生き、リーグ戦2勝1敗の「2位」で「優勝決定戦」進出を決めた。
 「優勝決定戦」では、リーグ戦3連勝を飾ったVONDS市原 Emerald Greenと「日本リーグ優勝」をかけ、対戦。2回表、一死一塁からレフトフェンス直撃の二塁打を浴び、先制を許したか……と思われたが、7-6-2とわたる見事な連係プレーで本塁寸前タッチアウト。このピンチを切り抜けたことで試合の流れが変わり、3回裏、四球で出塁した走者を一塁に置き、「キャプテン」半田由佳が一塁線を抜く適時二塁打。待望の先取点を挙げると、一死後、「主砲」井上葉菜がセンター頭上を越えるツーランホームラン! このリードを「エース」小井沼美月が最後まで守り抜き、3-0の完封。2年ぶりの「王座奪還」を果たし、「日本リーグ優勝」に輝いた。

 昨シーズンの戦いを振り返ると、投手陣の頑張りがチームを支えた。チーム防御率1.49、奪三振77、総失点25といずれもプラチナセクショントップの数字を残し、「エース」小井沼美月が9試合・52回2/3を投げ、防御率1.20・奪三振50、7勝(1敗)を挙げる活躍! 望月ひよりも6試合・23イニングを投げ、1勝1敗・防御率1.83と前半戦「エース」小井沼美月とともにチームを支え、後半戦は豊田彩乃が調子を上げ、5試合18回1/3を投げ、防御率1.91、2勝1敗と安定したピッチングを見せ、「エース」を支え、チーム全体・投手陣全体でセクショントップの好成績を残した。
 打線はチーム打率2割6分と決して突出した数字ではないにも関わらず、総得点64とセクション2位の得点を叩き出し、チャンスを確実にモノにし、得点に結びつける「打線のつながり」と「勝負強さ」を見せ、「ルーキー」小黒美空が打率3割8分9厘・本塁打1・打点13と「チームの得点源」となる活躍を見せ(「打点13」は大和電機 Blue Lakers・新海雪奈と並んでセクショントップの数字)、「主砲」井上葉菜(打率3割8厘・本塁打3・打点8)と並んで「打線の看板」となり、2年ぶりの「日本リーグ優勝」へと導く立役者となった。
 セクショントップの「17盗塁」を記録した「スピードスター」伊藤茉奈の存在も大きかった。普通なら「完全にアウト」のタイミングのプレーを、その「スピード」で覆して見せ、塁に出ればすぐさま走り、「一つ先」「二つ先」の塁まで陥れ、チーム打率以上の「得点」を生み出す大きな要因となった。

 「順位決定節」Aブロックでの試合も、初戦は4得点中3得点が犠牲フライによるもの。たとえタイムリーが出なくても、最低限外野フライを打ち上げ、チャンスを確実に得点に結びつける「勝負強さ」があり、2戦目も初回の一死満塁で普通なら「完全にアウト」のタイミングのショートゴロを三塁走者・伊藤茉奈の「快足」を飛ばし、「セーフ」にしてしまい、それが大量点の口火となった。
 「日本リーグ優勝」を決めた「優勝決定戦」では、「キャプテン」半田由佳の先制打が試合の流れを引き寄せ、「主砲」井上葉菜が勝負を決める「一発」を放ち、「エース」小井沼美月が完封勝利と「チームの主力」「チームの顔」ともいうべき存在がキッチリとその役割・仕事を全うし、2年ぶりの栄冠を勝ち獲った。

 「連覇」を狙う2026シーズンは、投手陣では「エース」小井沼美月が健在。要所要所で貴重な働きを見せてくれた「ベテラン」豊田彩乃が抜けたが、望月ひよりもおり、「ルーキー」菊地美聡が加わる投手陣に不安はない。前回、2023シーズンの優勝時は「エース」が抜け、「連覇」を狙った2024シーズンは「まさか……」の9位に沈んでしまったが、同じ轍を踏むことはなさそうだ。
 打線も「キャプテン」半田由佳が抜けた穴は大きいが、「主砲」井上葉菜が今度は「キャプテン」として名実ともにチームを引っ張る立場となり、「ルーキーシーズン」大活躍を見せた小黒美空のさらなる成長、「スピードスター」井上茉奈の存在にも期待がかかる。
 2022年に現行の試合方式が採用されてから、まだ「連覇」を成し遂げたチームはなく、靜甲 ソルフェジオもその難しさは経験済み。対戦相手からのマークは厳しくなり、「標的」にされる中で勝ち続けていくことは容易ではない。それでも……「連覇」を成し遂げる「力」は十分に有していると感じる。

 「第1節」では前年度3位のYKK、前年度5位の花王コスメ小田原 フェニックスといきなり「上位チーム」との対戦が組まれた。「連覇」を狙う新生「靜甲 ソルフェジオ」の今シーズンの戦いに期待と注目が集まる!

「第1節」プラチナセクション 靜甲 ソルフェジオ 試合予定
4月18日(土)
対 YKK(前年度3位)※12:30試合開始予定
4月19日(日)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(前年度5位)※10:00試合開始予定

 

「連覇」を狙う靜甲 ソルフェジオ


「エース」小井沼美月が健在! 投手陣の「柱」として期待


「主砲」井上葉菜が「キャプテン」に就任



 前年度3位:YKK
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:1.81(1位)
奪三振:64(2位)
総失点:24(1位)
チーム打率:3割3分4厘(1位)
総得点:75(1位)
総本塁打:10(2位)
総失策:5(1位)
守備率:0.986(1位)
※( )内数字は昨シーズン「サファイアセクション」6チームでの順位を示す

 YKK平林は昨シーズン、11勝2敗でサファイアセクション「1位」。現行の試合方式が採用されて初めて「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出を決めた。

 まず両セクション1位・2位のチームによる1回戦総当たりのリーグ戦に臨み、悪天候で初日に予定されていた試合が中止・順延となったこともあり、初戦でいきなりプラチナセクション「1位」の靜甲(今シーズンから靜甲 ソルフェジオにチーム名を改称)との「首位決戦」を迎え、初回に2点を失う苦しい試合展開となりながらも一度は2-2の同点に追いついたが……2-4で競り負け、ダブルヘッダーとなったサファイアセクション2位・VONDS市原 Emerald Green戦も初回の4失点が響き、追撃及ばず4-7で敗れ、連敗。この時点で「日本リーグ優勝」を決める「優勝決定戦」進出はほぼ絶望的となってしまった。
 翌日、第1試合でVONDS市原 Emerald Greenが初日のダブルヘッダーに連勝していた靜甲に7-0で勝利を収めたことにより、YKKの「優勝決定戦」進出の可能性は完全に消滅。リーグ戦・最終戦となった大和電機 Blue Lakers戦は「自慢」の打線の活躍で5-4と打ち勝ったものの、1勝2敗でリーグ戦3位となり、「3位決定戦」へ回ることになった。
 「3位決定戦」では、再び大和電機 Blue Lakersに5-3で勝利を収め、「3位」の座は確保したが、念願の「日本リーグ優勝」を手にすることはできなかった。

 YKKの昨シーズンの戦いを振り返ると、投手陣は「日本一投球間隔が短くテンポの速い投手」畑中萌が10試合・38イニングを投げ、5勝1敗・防御率1.29。「サファイアセクション」投手ランキングトップに立つ快投を見せた。ただ……今シーズンから、その畑中萌が抜け、「二枚看板」としてチームを支えた木澤愛梨(10試合・32回1/3を投げ、4勝1敗・防御率2.18)にかかる負担は大きくなる。「ルーキーイヤー」に5試合・15イニングに登板し、1勝0敗・防御率1.40の成績を残した室山凛の成長が待たれるところか。昨シーズンは畑中萌、木澤愛梨の「二枚看板」の陰に隠れがちだった「かつてのエース」市六有那にも「もうひと踏ん張り」をお願いし、新加入の「ルーキー」蛭田桜花がどこまで戦力になれるかも注目される。
 打線も昨シーズン「MVP」に輝く活躍を見せた宮坂佑希(打率5割ちょうど・本塁打4・打点13)が抜け、「キャプテン」としてチームを引っ張ってくれた剣田あかねが抜けてしまった。
 「主砲」大内麻里奈(打率4割1分・本塁打3・打点10の活躍で昨シーズン「ベストナイン」を獲得)が健在で、「監督兼任」でチームを引っ張る青木千秋(打率4割6厘・打点9で同じく「ベストナイン」に輝く)、前田あみ(打率3割7分5厘・本塁打1・打点9)、「チャンスメイク」を担うと同時に、下位打線がチャンスを作れば「還す役割」をも果たすトップバッター・東郷佑実(打率3割2分5厘・本塁打1・打点11)と強打者揃いの打線に変わりはないが……昨シーズンの「MVP」宮坂佑希、グラウンド上でもベンチにいても大きな声でチームを鼓舞し続けていた「キャプテン」剣田あかねが抜けた「穴」は決して小さくはなく、投手陣・打線の「キープレイヤー」が抜けた「穴」をチーム全員でどれだけカバーできるかが今シーズンを戦う上での「カギ」となりそうだ。

 「第1節」では、初戦でいきなり昨シーズンの「覇者」靜甲 ソルフェジオとの対戦が組まれた。ここでどんな試合を見せてくれるか、試合の「勝敗」はもちろん、その「試合内容」にも注目したいところだ。今シーズンのプラチナセクションの行方を占う「重要な一戦」となることは間違いない。
 第2戦は前年度10位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦。こちらも「全員フルスイング」で立ち向かってくるチームであり、毎年、一つずつではあるものの、順位を上げてきているチームだ。「エース」小林美紅が抜け、投手陣に若干の不安があるだけに、持前の「強力打線」で早めにリードを奪う試合展開に持ち込めれば理想的なのだが。

 まずは「開幕初戦」で対戦する靜甲 ソルフェジオ戦で勝利をつかみ、勢いに乗って連勝スタート! 「開幕ダッシュ」で最初から飛ばしていくことができれば、念願の「日本リーグ優勝」が現実味を帯びてくる。YKKの今シーズンの戦いに注目しよう!

「第1節」プラチナセクション YKK 試合予定
4月18日(土)
対 靜甲 ソルフェジオ(前年度優勝)※12:30試合開始予定
4月19日(日)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(前年度10位)※15:00試合開始予定

 

昨シーズン3位のYKK。今シーズンはさらに「上」を狙う!


左腕・畑中萌が抜けた投手陣。木澤愛梨の踏ん張りに期待!


昨シーズン「MVP」の宮坂佑希が抜けても打線にはタレントが揃っている



 前年度5位:花王コスメ小田原 フェニックス
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:2.86(4位)
奪三振:53(3位)
総失点:41(4位)
チーム打率:2割7分6厘(3位)
総得点:44(5位)
総本塁打:0(6位)
総失策:8(3位)
守備率:0.980(3位)
※( )内数字は昨シーズン「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 花王コスメ小田原 フェニックスは昨シーズン、レギュラーシーズン8勝5敗。プラチナセクション「4位」で、両セクション3位・4位チームにより「5~8位」を決定する「順位決定節」Bブロックを戦うことになった。

 昨シーズンは戦前「優勝候補」に挙げられていたチーム。「順位決定節」Bブロックでは「強さ」を見せつけ、1回戦総当たりのリーグ戦を「3戦全勝」で駆け抜け、「5位決定戦」でも小泉病院 Blue Arrowsに終盤追い上げられながらも5-4で逃げ切り、「順位決定節」Bブロックで4戦全勝。Bブロック「最上位」の5位の座を確保した。

 投手陣では「エース」栗原ななみが12試合に登板。リーグ最多の68イニングを投げ、6勝1敗・防御率2.16と安定した数字を残しはしたが、「ここぞ!」という場面でリードを守り切れない試合も多く、「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出を逃す結果に……。また、その「エース」の負担軽減を考えたのかもしれないが、結果的に不可解な投手起用、投手リレーも多く、このあたりも「波に乗り切れない」2025シーズンを象徴していた気がしてならない。
 打線では昨シーズン「ベストナイン」に輝く活躍を見せた岡田南(打率3割6分4厘・打点9)がJDリーグ・戸田中央 メディックス埼玉に「移籍」。リードオフマンであり、ムードメーカーの西愛美(打率3割5分9厘・打点2)、打線の中軸に座る山岡未歩(打率3割2分5厘・打点7)のさらなる活躍に期待したいところか。また、チームとしてレギュラーシーズンで本塁打が1本もなく(2シーズン連続)、打線の「長打力」「爆発力」に欠ける点が「上位争い」を演じながら「勝ち切れなかった」一因となっている感が強い。上位チームが相手となれば、当然相手の投手力も上がり、簡単に連打・連打で得点を挙げることは難しく、「一発」が試合を決めることも多いのだが……花王コスメ小田原 フェニックスの打線にそれを望むのは難しく、打線のつながりや機動力も絡めた攻撃で小刻みに得点を積み重ねていくしかない。その「大事な1点」を「エース」栗原ななみを中心とした投手陣で守り抜き、ロースコアの競り合いをしぶとくモノにしていくことが「日本リーグ優勝」への近道となりそうだ。
 「惜しい試合だった」をなくし、「勝機」のある試合は「必ずモノにする」。そんな「したたかさ」と「勝利への執念」を持ったチームになることができれば「優勝」への道も見えてくる。

 「第1節」では、初戦で前年度7位のMORI ALL WAVE KANOYA、2戦目で昨シーズンの「覇者」靜甲 ソルフェジオと対戦する。
 MORI ALL WAVE KANOYAは昨シーズン7位に沈んだとはいえ、一昨年の優勝チーム。「本来の力」はこんなものではなく、今シーズンにかける想いは相当なものがあるはず。靜甲 ソルフェジオは「連覇」を狙うチームであり、投打に安定感があり、今シーズンも「優勝候補筆頭」に挙げられるチームだ。
 「第1節」から花王コスメ小田原 フェニックスの「真価」が問われる対戦が組まれたが、逆にいえば、ここを乗り越えていかなければ「日本リーグ優勝」はないのである。この「壁」を乗り越えることができないようでは「優勝」など、夢のまた夢……となる。
 ただ、この開幕2試合を「連勝」で乗り切ることができれば「日本リーグ優勝」がグッと近づく。花王コスメ小田原 フェニックスにとっては、単なる開幕2試合でなく、今シーズンの行方を占う「大事で重要な2試合」になる。その「覚悟」と「決意」を持って「開幕」を迎えてほしい。

「第1節」プラチナセクション 花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定
4月18日(土)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(前年度7位)※10:00試合開始予定
4月19日(日)
対 靜甲 ソルフェジオ(前年度優勝)※10:00試合開始予定

 

昨シーズン5位の花王コスメ小田原 フェニックス。上位進出を狙う!


「エース」栗原ななみの出来がチーム浮沈のカギを握る


「1点」を大事に……接戦を必ず勝ち切る「勝負強さ」がほしい



 前年度7位:MORI ALL WAVE KANOYA
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:1.83(2位)
奪三振:55(2位)
総失点:33(3位)
チーム打率:3割2分3厘(1位)
総得点:68(1位)
総本塁打:9(2位)
総失策:7(1位)
守備率:0.981(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン「連覇」を狙ったMORI ALL WAVE KANOYAはレギュラーシーズン9勝4敗でプラチナセクション「3位」に終わり、「順位決定節」Bブロックに回ることになり、この時点で「連覇」は夢と消えてしまった。

 「順位決定節」Bブロックでも初戦の小泉病院 Blue Arrows戦で初回に2点を先制しながら逆転負けを喫すると、続く花王コスメ小田原 フェニックス戦は0-6の完封負け。初日のダブルヘッダーで連敗し、最終戦の平林金属 Peachblossoms戦は8-3で勝利を収め、リーグ戦1勝2敗の3位となり、「7位決定戦」に回り、平林金属 Peachblossomsと再戦し、佐々木桃花の満塁本塁打等で6-1と圧勝。7位で全日程を終了することになった。

 投手陣は「ベテラン」左腕の竹原由菜(11試合・40回2/3を投げ、4勝2敗・防御率1.03)。「ルーキーイヤー」に12試合・51イニングを投げ、5勝2敗・、防御率2.47と「及第点」の成績を残した猩々紫月の「左右の二枚看板」が健在。昨シーズン「7位」とはいえ、侮れない陣容が整っている。チームの「将来」「未来」を担う猩々紫月に昨シーズン「先行投資」的に登板機会を与えてきたのだと考えれば、それが今シーズンにつながり、さらなる成長が期待できる。百戦錬磨の「ベテラン」竹原由菜がいるとはいえ、その負担をできる限り軽減し、登板過多を避け、「ここ一番」で力を発揮してもらえるだけのコンディションを維持したいところ。その意味でも猩々紫月の一本たちが「王座奪還」への「絶対条件」となる。
 打線では鈴木真由子が打率3割8分7厘・打点5の活躍で「ベストナイン」に輝き、山根楓加が打率4割7厘・本塁打2・打点6、藤田直が打率3割4分2厘・本塁打3・打点8、藤本音羽が打率3割2分・打点6、昨シーズン「キャプテン」としてチームを引っ張ってくれた新谷静も打率3割1分4厘・打点2と「3割打者」がズラリと並ぶ。打率3割7分2厘・本塁打1・打点7と「打線の中軸」を担ってきた福元彩未が抜けたのは痛いが、昨シーズン残した「数字」「実績」、残ったメンバーの顔触れを見る限り、とても「7位」に沈んだチームとは思えない陣容が整っている。

 「第1節」では、初戦で前年度5位の花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦で前年度12位の厚木SCと対戦。開幕連勝スタート、開幕ダッシュに成功するようなことになれば、一気に「王座奪還」への道が見えてくる。決して力のないチームではない。その「数字」「成績」に見合った戦いさえできれば……前年「7位」に終わったことの方が不思議なのであって、「優勝候補」の一角に挙げられてしかるべきチームであることに変わりはない。

「第1節」プラチナセクション MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定
4月18日(土)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(前年度5位)※10:00試合開始予定
4月19日(日)
対 厚木SC(前年度12位)※12:30試合開始予定

 

昨シーズン7位のMORI ALL WAVE KANOYA。残した「数字」「成績」だけを見れば信じられない結果だが……


「先行投資」が実りのシーズンを迎えるか!? 「真のエース」への成長が期待される猩々紫月


打線には「実力者」が並び、破壊力は十分!



 前年度10位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:4.66(5位)
奪三振:21(6位)
総失点:78(5位)
チーム打率:2割3分4厘(5位)
総得点:40(6位)
総本塁打:8(3位)
総失策:19(6位)
守備率:0.954(6位)
※( )内数字は昨シーズン「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校はレギュラーシーズン1勝12敗でプラチナセクション「6位」。両セクション5位・6位のチームによる「順位決定節」Cブロックを戦うことになった。

 1回戦総当たりのリーグ戦では、初戦のCitrine Ichinomiya(今シーズンからチームの拠点を島根県雲南市に移し、「Citrine SHIMANE」と改称)と対戦し、10-2で大勝。翌日の厚木SC戦にも6-4と競り勝ち、最終戦のペヤング戦は壮絶な打撃戦を展開。4点差をつけられて迎えた最終回、西出蓮実の起死回生の満塁ホームランで8-8の同点に追いつきながら、その裏、あっさりとサヨナラ負け。その結果、Citrine Ichinomiya、ペヤング、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校の3チームが2勝1敗で並び、直接対決の勝敗はともに1勝1敗。同率で並ぶ3チームの「直接対決」における「得失点差」での争いとなり、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が得点18・失点11で+7、ペヤングが得点10・失点12で-2、Citrine Ichinomiyaが得点6・失点11で-5となり、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校の1位、ペヤングの2位、Citrine Ichinomiyaの3位が決定。ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校とペヤングが「9位決定戦」を戦うことになった。
 「9位決定戦」では、ペヤング・齋藤南美の前に打線が沈黙。わずか3安打に抑え込まれ、0-2の完封負け。10位に終わった。

 昨シーズン「エース」として活躍した小林美紅(11試合に登板し、46イニングを投げ、1勝6敗・防御率3.96)が「専門学校」というチーム事情もあり、卒業。Citrine SHIMANEに移籍してしまった。それでも「ルーキーイヤー」に8試合・30イニングを投げ、勝ち星こそなかった(0勝5敗)ものの、防御率4.43で規定投球回数に到達した平山芽依がおり、一昨年、8試合・20回1/3を投げ、0勝2敗・防御率3.44、昨シーズン5試合・6回1/3を投げ、0勝0敗・防御率6.63と登板実績のある小田澤理乃もおり、ある程度「試合は作れる」のではないだろうか。
 打線では独特の打撃フォームで非凡なバッティングセンスを見せる西出蓮実が打率3割8分6厘・本塁打3・打点9の活躍で「ベストナイン」を獲得。昨シーズン「キャプテン」を務め、打率3割3分3厘・本塁打2・打点7の松永栞も健在。「打線の核」となる打者が残っていることは心強い。チーム全員が「フルスイング」で立ち向かう打線には「迫力」があり、「何かやってくれるのでは!?」という期待感の持てるチームである。毎年、12位→11位→10位と一つずつではあるが順位を上げてきているところを見ても、確実な「成長の跡」が感じられる。

 「第1節」では、初戦で昨シーズン12位の厚木SC、第2戦で昨シーズン3位のYKKと対戦する。初戦の相手、厚木SCは投手陣に不安を抱えており、昨シーズン「交流節」「順位決定節」で対戦し、6-2、6-4で連勝している。投手陣が大量失点するような試合展開にならなければ十分に勝機は出てくるはずだ。
 第2戦で対戦するYKKは「強力打線」を売り物にするチームで、投手陣がどこまでYKK打線を抑えることができるかが焦点となる。投手陣がYKKの「強力打線」に序盤からつかまってしまうよう展開になると、一方的な試合になる可能性もある。
 まずは初戦の厚木SC戦、「開幕戦」での勝利をめざし、全力を傾け、「まず1勝」を手にしたいところだ。開幕初戦で勝利をつかむことができれば……ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校がプラチナセクションの「台風の目」となる可能性もある。

「第1節」プラチナセクション ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定
4月18日(土)
対 厚木SC(前年度12位)※15:00試合開始予定
4月19日(日)
対 YKK(前年度3位)※15:00試合開始予定

 

昨シーズン10位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校。毎年一つずつ順位を上げている


「エース」の抜けた投手陣がどこまで踏ん張れるか!?


打線が投手陣を援護できれば……面白い展開になるはず



 前年度12位:厚木SC
 
2025レギュラーシーズンチーム成績
チーム防御率:6.44(6位)
奪三振:30(3位)
総失点:86(6位)
チーム打率:2割3分4厘(5位)
総得点:34(5位)
総本塁打:2(5位)
総失策:8(3位)
守備率:0.979(2位)
※( )内数字は昨シーズン「サファイアセクション」6チームでの順位を示す

 厚木SCは昨シーズン、レギュラーシーズン3勝10敗。サファイアセクション「5位」で「順位決定節」Cブロックを戦うことになった。

 両セクション5位・6位のチームが「9~12位」を決定する「順位決定節」Cブロックのリーグ戦は3チームが2勝1敗で並ぶ大混戦となったが、厚木SCだけが勝ち星なしの3連敗を喫し、蚊帳の外。「11位決定戦」に回ることになった。
 「11位決定戦」では、Citrine Ichinomiya(今シーズンからチームの拠点を島根県雲南市に移し、「Citrine SHIMANE」と改称)と対戦。初回に2点を先制したものの、2-8の逆転負けを喫し、最下位に終わった。

 投手陣では古本緋里、鈴木心菜の二人が「規定投球回数」に到達。古本緋里、鈴木心菜ともに13試合すべてに登板。古本緋里は39回1/3を投げ、2勝4敗・防御率5.52。鈴木心菜が40回1/3を投げ、1勝4敗・防御率6.25。決して胸を張れる成績ではないが、試合を重ねるごとに確実に数字は上向き、実戦の中で「成長」は感じられた。また、チームが先制しながらリードを守り切れない試合展開が続くと、本当に悔しそうな表情で「申し訳ありません」と頭を下げ、ベンチに引き上げてくる姿が印象的であった。その「悔しさ」を経験したことが、昨シーズン「一番の収穫」であり、その悔しさを今シーズンの「飛躍」につなげなくてはならない。
 ただ……1試合平均の得点が3点未満しか期待できないチームにあって、チーム防御率が6.44と失点が得点期待値の倍以上とあっては「勝機」を見出すことは難しく、実際に「順位決定節」では、すべての試合で「先手」を取りながら逆転負けを喫している。投手陣のより一層の奮起と成長に期待するしかない。
 打線では、小山優理が打率3割1分・打点5、木下奈津が打率3割8厘・打点4と奮闘。同じく「打率3割」を超える活躍を見せた小川原結が抜けたが、打線も昨シーズンの悔しさは身に沁みて感じているはず。全体的な底上げ、レベルアップが進めば、投手陣を助け、援護できる試合展開が実現できるのではないだろうか。
 大幅な選手の入れ替えがあり、チームの編成も行く末も先の見えない状況であった昨シーズン開幕当初に比べれば、今シーズンは少なくとも「チームの骨格」は見えている。そこにどう肉付けし、さらにたくましく戦えるだけの戦力を整えるか、まだまだ「課題」は多いかもしれないが、昨シーズンの苦しい戦いが一人ひとりの選手を強くし、成長させてくれたのではないかとも感じている。

 「第1節」は初戦で前年度10位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、2戦目でMORI ALL WAVE KANOYAと対戦する。
 まずは初戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦に勝って「勢い」をつけたいところだ。苦しいシーズンを戦い抜いたという「事実」に勝る「経験」はなく、知らず知らずのうちに、選手一人ひとりが、チームが、「成長」しているはずである。その「成果」を発揮するシーズンの「開幕」がやってくる!

「第1節」プラチナセクション 厚木SC 試合予定
4月18日(土)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(前年度10位)※15:00試合開始予定
4月19日(日)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(前年度7位)※12:30試合開始予定

 

昨シーズン最下位に終わった厚木SC。今シーズンは巻き返しを図る!


投手陣が昨シーズンの「悔しさ」をバネに成長できれば……


投手陣を育てるためにも……打線の奮起を期待したい




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