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[2024年09月26日] 2024「第57回日本女子ソフトボールリーグ」 プラチナセクション第3節総括・第4節展望

 去る8月31日(土)~9月2日(日)、「第57回日本女子ソフトボールリーグ」第3節プラチナセクションが静岡県富士宮市・富士山スタジアムを会場に開催された。大会の開催に合わせるかのように「台風10号」が襲来。「過去最大勢力」の台風が日本列島に接近・上陸する予報が出され、交通手段が遮断される等、大きな影響が出る中、初日(8月31日/土)、2日目(9月1日/日)が悪天候のため、中止・順延。9月2日(月)の予備日のみ、何とか試合を行うことができた。
 また、ペヤングがこの台風の影響で今節への参加・出場を断念。今節予定されていた2試合が「不戦敗」の扱いとなってしまった。
 
 このプラチナセクションは「交流節」終了時点でVONDS市原、平林金属 Peachblossoms、厚木SCの3チームが通算成績6勝2敗で「同率首位」に並び、4勝4敗の勝率5割で4位のYKK、3勝5敗で5位の靜甲、開幕から勝ち星なしの8連敗のペヤングが最下位の順で並び、この「第4節」を迎えた。
 
 「第4節」では、「同率首位」に並んでいたVONDS市原が「ホーム」開催の靜甲に6-1で快勝。厚木SCもペヤング戦が「不戦勝」となり、通算成績7勝2敗とし、「同率首位」の座を守ったが、平林金属 PeachblossomsはYKK戦に1-6と大敗。ペヤング戦は「不戦勝」となり、通算成績7勝3敗。「勝率」の差で3位に後退した。
 一方、「同率首位」に並んでいた平林金属 Peachblossomsに6-1で快勝したYKKは通算成績5勝4敗とし、4位。「ホーム」でのVONDS市原戦を勝利で飾ることのできなかった靜甲が3勝6敗で5位、今節予定の2試合が「不戦敗」扱いとなったペヤングは「2敗」が加算され、通算成績0勝10敗。最下位となっている。
 
 ここでは、プラチナセクション「第4節」(9月27日(金)~30日(日)/岡山県新見市・憩いとふれあいの公園)を前に、プラチナセクション各チームの「第3節」までの戦いを振り返り、「最終節」となる「第4節」の行方を展望してみたい。

 



 同率首位:VONDS市原(7勝2敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.24(2位)
奪三振:65(1位)
総失点:18(2位)
チーム打率:2割8分5厘(1位)
総得点:43(2位)
総本塁打:5(2位)
総失策:6(3位)
守備率:0.975(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 VONDS市原は「第1節」1勝1敗のスタート、「ホーム」開催の「第2節」で3連勝を飾り、通算成績4勝1敗で「同率首位」に立ち、「交流節」は2勝1敗。通算成績6勝2敗の「同率首位」でこの「第3節」に臨んだ。
 
 「第3節」は2日間、「台風10号」の影響で試合が流れ、予備日に「ホーム」の靜甲と対戦。3回表、紺野穂乃香のライト線への三塁打から先制のチャンスをつかみ、塚本楓花のセンター前へのタイムリーで先手を奪うと、5回表には加藤花澄のセンターへのソロホ―ムランで2点目。続く6回裏には代打・吉田優月の適時三塁打、吉田汐里の満塁の走者を一掃する左越二塁打等で決定的な4点を追加。6安打中5本が長打という効果的な「長打攻勢」で得点を重ね、「エース」高田香が被安打5・1失点の完投。6-1で快勝し、通算成績7勝2敗とし、「同率首位」の座を守った。
 
 投手陣は「エース」高田香が開幕から9試合すべてに登板し、38回2/3を投げ、5勝1敗・防御率0.18・奪三振43の堂々たる成績でプラチナセクション投手成績「トップ」に立っている。
「もう一人のエース」として期待される渡邉双葉も「第3節」での登板はなかったが、6試合・21回2/3を投げ、2勝1敗・防御率2.91・奪三振21の成績を残しており、3日間開催・3連戦となる「第4節」では、その「力」がチームに必要となるはずだ。
 打線では吉田汐里が3割6分8厘・本塁打1・打点10の活躍でチームの「得点源」となり、「リードオフマン」塚本楓花が打率3割6分・本塁打1・打点7と好調。「キャプテン」千葉春海も打率3割5分3厘・打点3と当たっている。
 
 「第4節」では初戦でペヤング、第2戦で「ホーム」開催の平林金属 Peachblossoms、最終戦でYKKとの対戦が組まれている。
 初戦の相手・ペヤングはここまで0勝10敗と勝ち星がないが、「第3節」に参加・出場できなかったこともあり、この「第4節」には相当な意気込み・覚悟で臨んでくるはず。今シーズン「初勝利」へ向け、「執念」を燃やしてくることは間違いなく、まずはしっかりと「先手」を取り、自分たちのペースで試合を進めたいところだ。
 続く平林金属 Peachblossomsとの対戦は、「ホーム」での大声援を受けての完全「アウェー」での試合となることが予想され、これも簡単な試合にはならないだろう。上位を争うライバルとの「直接対決」となるだけに「エース」高田香の好投で大応援団が駆けつけるスタンドを黙らせ、打線がこれを援護したいところだ。
 最終戦の対戦相手はYKK。「強打」を売り物とするチームだけに「先手」を取らせてしまうと勢いづき、手がつけられない状態になることも考えられる。最終戦ということもあり、高田香、渡邉双葉の「Wエース」がつぎ込み、塚本楓花が攻撃の突破口を開き、打撃好調な吉田汐里、「キャプテン」千葉春海らが得点を挙げる展開に持ち込めれば「理想的」なのだが。
 また、「第3節」での厚木SC戦が中止・順延となっていることもあり、現時点で「同率首位」に並んでいる厚木SCとの「予備節」で行われる一戦が、プラチナセクションの順位決定に大きな影響を及ぼす可能性もある。

「第4節」VONDS市原 試合予定

9月27日(金)
対 ペヤング(10:00試合開始予定)
9月28日(土
対 平林金属 Peachblossoms12:30試合開始予定)
9月29日(日)
対 YKK(10:00試合開始予定

※予備節/詳細未定(10月16日(水)・17日(木)/静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場※雨天時:天城ドーム 開催予定)
対 厚木SC(試合実施日・試合開始時間等詳細未定)

 

「プラチナセクション」7勝2敗で「同率首位」に並ぶVONDS市原 ※画像提供:靜甲



 同率首位:厚木SC(7勝2敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.21位)
奪三振:43(3位)
総失点:10位)
チーム打率:2割8分4厘(2位)
総得点:23位)
総本塁打:0(6位)
総失策:3位)
守備率:0.987(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 「第1節」連勝スタートを切った厚木SCは、「第2節」は1勝2敗と星を伸ばせず、通算成績3勝2敗で3位に順位を落としたものの、「交流節」で3連勝。通算成績6勝2敗とし、VONDS市原、平林金属 Peachblossomsと並んで「同率首位」に躍進。この「第3節」を迎えることになった。
 
 「第3節」は「台風10号」の影響でVONDS市原戦が中止・順延となり、ペヤング戦が「不戦勝」となったことで通算成績7勝2敗。VONDS市原と並んで「同率首位」で最終節となる「第4節」を迎えることになる。
 
 投手陣は「エース」古屋英恵が安定感抜群、緩急自在のピッチングを見せており、ここまで「不戦勝」の試合を除く、8試合すべてに登板し、投球回数55回1/3を投げ、6勝1敗・防御率0.76・奪三振41の成績を残し、「同率首位」躍進の原動力となっている。
 打線では「ルーキー」江口奈那が打率4割9厘でプラチナセクション7打撃ランキング2位につけ、「首位打者」争いを演じており、八黄地麻衣が打率3割1分8厘・打点2、辻あさひが打率3割ちょうど、打点3と好調なところを見せており、「第4節」でもその活躍が期待される。
 
 「第4節」では、初戦でYKK、第2戦で靜甲、最終戦で平林金属 Peachblossomsと対戦する。
 初戦の対戦相手・YKKは「強打」を売り物にするチームで、第2節の対戦では初回に3点を先制しながら満塁ホームランで試合をひっくり返され、3-5の逆転負けを喫している。「エース」古屋英恵が「強打」のYKK打線をどこまで抑え込むことができるか、このあたりがこの試合の「焦点」となりそうだ。
 第2戦は昨シーズンの「日本リーグの覇者」靜甲との対戦となる。靜甲とも「第2節」で対戦し、4-1で快勝。今シーズンの両チームのここまでの戦いを見る限り、投打ともに厚木SCに分があるように見える。ただ、靜甲は9月14日(土)~16日(月・祝)、滋賀県守山市・草津市・東近江市・高島市で開催された「皇后盃 第76回全日本総合女子選手権大会」で日本リーグ勢としては唯一、JD.リーグのチームから勝ち星を挙げ(シオノギ レインボーストークス兵庫に3-1、タカギ北九州 ウォーターウェーブに2-0で勝利)、ベスト8進出を果たす等、徐々に調子を上げ、日本リーグを制した昨年の姿、「強い靜甲」の姿を取り戻しつつある。第2節で対戦したときとは「別のチーム」と考えた方がいいかもしれない。
 最終戦の平林金属 Peachblossoms戦も「ホーム」開催の最終戦とあって「気合十分」「必勝」を期して臨んでくるはず。両チームがこの試合を迎えるまでにどのような状況になっているかはわからないが、上位争いに生き残っているとすれば、どちらにとっても「絶対に負けられない」試合となるはず。特に「第2節」での「直接対決」で0-1の完封負けを喫しており、「第3節」でのVONDS市原戦を台風で流している厚木SCにとっては「勝利」が求められる試合となる。

「第4節」厚木SC 試合予定

27日(
 YKK12:30試合開始予定)
28日(
 靜甲15:00試合開始予定)
9月29日(日)
対 平林金属 Peachblossoms(15:00試合開始予定)
 
※予備節/詳細未定(10月16日(水)・17日(木)/静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場※雨天時:天城ドーム 開催予定)
対 厚木SC(試合実施日・試合開始時間等詳細未定)

 

「プラチナセクション」7勝2敗で「同率首位」を並走する厚木SC



 3位:平林金属 Peachblossoms(7勝3敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績終了時点 チーム成績
チーム防御率:2.52(3位)
奪三振:23(6位)
総失点:30(3位)
チーム打率:2割3分5厘(5位)
総得点:38(3位)
総本塁打:4(3位)
総失策:7(5位)
守備率:0.975(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 平林金属 Peachblossomsは「第1節」で連勝の好スタート。「第2節」を2勝1敗で乗り切り、「交流節」も2勝1敗。通算成績6勝2敗の「同率首位」で「第3節」を迎えた。
 
 「第3節」ではYKKと対戦。投手陣がYKKの強力打線に打ち込まれ、3本の長打を含む8安打を浴び、6失点。打線もYKKの市六有那、左腕・畑中萌とつなぐ継投策の前にわずか3安打に抑え込まれ、1-6で完敗。ペヤング戦が「不戦勝」となったことで通算成績7勝3敗としたが、「同率首位」から一歩後退。3位で「第4節」を迎えることになった。
 
 投手陣では「エース」橋口紫織がここまで「不戦勝」を除く、9試合すべてに登板。47回1/3を投げ、5勝2敗・防御率1.77・奪三振17の安定した数字を残している。守備陣を信頼し、粘り強く打たせて取るピッチングで「チームを支えてきたが、「第3節」のYKK戦では先発し、4回2/3を投げ、被安打5・3失点で3敗目。敗戦投手となってしまった。
 打線では「主砲」植村華が打率3割7分・本塁打3・打点6と、「主砲」の名にふさわしい成績・数字を残しており、「投打二刀流」の行武唯華が打率3割5分3厘と打撃好調。徐々に数字を下げてしまっている「4番」橋本楓(2割8分6厘・本塁打1・打点7)。「第2節」で神がかり的な活躍を見せてくれた「キャプテン」森香央理(打率2割5分・打点9)の「復調」が待たれるところか。
 
 「第4節」では初戦で靜甲、第2戦でVONDS市原、最終戦で厚木SCとの対戦が組まれている。
 初戦は昨シーズンの「日本リーグの覇者」靜甲と対戦。ここまで3勝6敗の5位とリーグでは苦しんでいるが、9月14日(土)~16日(月・祝)、滋賀県守山市・草津市・東近江市・高島市で開催された「皇后盃 第76回全日本総合女子選手権大会」ではJD.リーグのチームを次々撃破!(シオノギ レインボーストークス兵庫に3-1で競り勝ち、タカギ北九州 ウォーターウェーブに2-0の完封勝ち)、ベスト8進出を果たしている「上り調子」のチームとあって警戒が必要だ。
 第2戦のVONDS市原、最終戦の厚木SCは「第3節」終了時点で「同率首位」に並ぶ両チームとの「直接対決」となる。
 VONDS市原、厚木SCとも投手陣が安定しているだけに、「エース」橋口紫織の踏ん張りと植村華を中心とする打線がリーグ屈指の好投手をいかに攻略するかがカギとなりそうだ。「ホーム」での大応援団・大声援の後押しもあり、この「直接対決」に連勝するようなことになれば、再び「首位躍進」といったシーンが見られるかも……。
 悲願の「日本リーグ優勝」を成し遂げるためには、まずは両セクション2位以上による順位決定節「Aブロック」進出が「必須条件」であり、そのためにも「ホーム」開催のこの「第4節」を「3連勝」で駆け抜けたいところだ。

「第4節」平林金属 Peachblossoms 試合予定

9月27日(金)
対 靜甲(15:00試合開始予定)
9月28日(土)
対 VONDS市原(12:30試合開始予定)
9月29日(日)
厚木SC(15:00試合開始予定)
 

「プラチナセクション」7勝3敗で3位の平林金属 ※画像提供:靜甲



 4位:YKK(5勝4敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績終了時点 チーム成績
チーム防御率:3.21(5位)
奪三振:41位)
総失点:36位)
チーム打率:2割7分9厘(3位)
総得点:45位)
総本塁打:6位)
総失策:4位)
守備率:0.984(2位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 YKKは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」は2勝1敗と勝ち越し、「ホーム」開催の交流節は「ホーム」の熱い声援に応えられず、1勝2敗と負け越し。4勝4敗の勝率5割、4位で「第3節」を迎えることになった。
 
 「第3節」では、「交流節」終了時点で通算成績6勝2敗、「同率首位」に並んでいた平林金属 Peachblossomsと対戦。3回表、押し出しの四球と「主砲」大内麻里奈の犠牲フライで2点を先制し、1点を返され、迎えた4回表には杉浦紗南の中越二塁打から追加点のチャンスをつかみ、中谷美里のタイムリーで再び2点差。最終回には監督兼任でチームを引っ張る青木千秋、本田理紗の二塁打等で決定的な3点を挙げ、6-1で快勝し、通算成績5勝4敗で4位となった(※台風10号の影響で靜甲戦が流れ、「予備節」に順延された)。
 
 昨シーズンまでの「市六有那頼み」の状態から脱却し、「日本一投球間隔が短く、テンポの速い投手」畑中萌が規定投球回数に到達(8試合・33回1/3を投げ、3勝1敗・防御率2.10・奪三振32)、対照的に冷静に淡々と投げ込むピッチングが持ち味の木澤愛梨(4試合・17回1/3を投げ、1勝2敗・防御率4.04・奪三振5)と二人の「ルーキー」が奮闘し、チームを支えている。
 打線では、東郷佑実が打率4割8分1厘・本塁打1・打点4と絶好調。プラチナセクション打撃ランキングのトップに立ち、首位打者争いをリードする活躍。打線の「つなぎ役」として貴重な働きを見せる中谷美里が打率3割4分6厘・本塁打1・打点3と好調。2本の本塁打を放っている宮坂佑希(打率2割8分・打点4)、「主砲」大内麻里奈(打率2割1分4厘・打点13)の打線の中軸が「本来の調子」を取り戻してくれれば……「鬼に金棒」といったところなのだが。
 
 「第4節」では初戦で「同率首位」に並ぶ厚木SC、第2戦でペヤング、最終戦で同じく「第3節」終了時点で「同率首位」に並ぶVONDS市原との対戦が組まれた。
「上位進出」に生き残っていくには、上位チームとの「直接対決」に勝利するしかない。「第3節」で「同率首位」に並ぶ3チームの一角・平林金属 Peachblossomsに6-1で撃破して見せたように「勝つ」ことでしか道を切り拓いていくことはできない。
 厚木SCには「第2節」の対戦で「主砲」大内麻里奈の満塁ホームラン等で5―3で勝利しているが、VONDS市原には同じく「第2節」で対戦し、渡邉双葉、高田香の「Wエース」の前に打線が沈黙。0-3の完封負けを喫している。
 「日本リーグ優勝」のためには、まず両セクション2位以上となり、「順位決定節」Aブロックに進む必要があり、そのためには上位チームとの「直接対決」で叩き、Aブロック進出の勝敗ラインを自らの力で引き下げ、残り試合を「全勝」で突っ走る……そんな驚異的な「ラストスパート」が必要になる。
 結局のところ、自らが「勝つ」ことでしか道は拓かれず、「奇跡」を起こすには勝ち続けていくしかないのである。

「第4節」YKK 試合予定

27日(
 厚木SC12:30試合開始予定)
28日(
 ペヤング10:00試合開始予定)
9月29日(日)
対 VONDS市原10:00試合開始予定)
 
※予備節/詳細未定(10月16日(水)・17日(木)/静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場※雨天時:天城ドーム 開催予定)
対 靜甲(試合実施日・試合開始時間等詳細未定)

 

「プラチナセクション」5勝4敗で4位のYKK ※画像提供:靜甲



 5位:靜甲(3勝6敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績終了時点 チーム成績
チーム防御率:2.97位)
奪三振:47位)
総失点:35位)
チーム打率:2割3分8厘(4位)
総得点:26位)
総本塁打:2(4位)
総失策:9位)
守備率:0.967(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズンの「覇者」靜甲は、「第1節」で勝ち星なしの連敗スタート。「第2節」での巻き返しを誓っていたが……最終戦のペヤング戦でようやく今シーズン初勝利を挙げたものの、1勝2敗と星を伸ばせず、1勝4敗の5位と振るわず、「交流節」を2勝1敗と勝ち越し、通算成績3勝5敗とようやく「復調」の兆しを見せ、「ホーム」開催となる「第3節」を迎えた。
 
 台風10号の襲来で悪天候に振り回された「第3節」はVONDS市原戦のみが行われ、ここまで「同率首位」に並ぶVONDS市原が、昨シーズンの「日本リーグの覇者」を圧倒。安打6本中5本が長打という効果的な「長打攻勢」の前に1-6で完敗を喫し、通算成績3勝6敗となった(※YKK戦は台風10号の影響で「予備節」に順延された)。
 
 去る9月14日(土)~16日(月・祝)、滋賀県守山市・草津市・東近江市・高島市で開催された「皇后盃 第76回全日本総合女子選手権大会」ではJD.リーグのチームを次々撃破(シオノギ レインボーストークス兵庫に3-1で競り勝ち、タカギ北九州 ウォーターウェーブに2-0の完封勝ち)し、ベスト8進出を果たし、日本リーグ勢の「意地」を見せ、昨シーズンの「覇者」の威厳と誇りを示してくれた。ぜひともこの「勢い」を「第4節」につなげたいところだ。
 
 投手陣に規定投球回数に達した投手がおらず、「ルーキー」望月ひよりが5試合・15イニングを投げ、2勝を挙げ、防御率0.47と奮闘。ベスト8進出を果たした全日本総合女子選手権大会では、小井沼美月、望月ひより、東野真咲、豊田彩乃と小刻みに4投手をつぎ込む継投策でJD.リーグ勢を撃破しており、「第4節」でも「継投策」を駆使した戦い方にシフトしてくる可能性もある。
 打線では、「キャプテン」としてチームを引っ張る半田由佳が打率3割9分3厘と打撃好調。「投打二刀流」の伊藤茉奈も打率3割4分8厘の好成績を残している。昨シーズンのMVP・井上葉菜(打率2割8分6厘・本塁打1・打点3)がさらに調子を上げてきてくれれば……といったところか。
 
 「第4節」では初戦で平林金属 Peachblossoms、第2戦で厚木SC、最終戦でペヤングと対戦する。
 「皇后盃 第76回全日本総合女子選手権大会」でJD.リーグ勢を相手に見せてくれた「強い靜甲」の姿を再び見せてくれるか……昨シーズンの「覇者」として「意地」を見せ、最後までプラチナセクションの上位争いをかき回し、暴れまわってほしい!

「第4節」靜甲 試合予定

 平林金属 Peachblossoms15:00試合開始予定)
28日(
対 厚木SC15:00試合開始予定)
9月29日(日)
対 ペヤング(12:30 試合開始予定)
 
※予備節/詳細未定(10月16日(水)・17日(木)/静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場※雨天時:天城ドーム 開催予定)
対 YKK(試合実施日・試合開始時間等詳細未定)

 

「プラチナセクション」3勝6敗で5位の靜甲 ※画像提供:靜甲



 6位:ペヤング(0勝10敗)
 
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第3節終了時点 チーム成績
チーム防御率:3.77位)
奪三振:31位)
総失点:40位)
チーム打率:2割3厘(6位)
総得点:15位)
総本塁打:2(4位)
総失策:6位)
守備率:0.972位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 ペヤングは「第1節」勝ち星がなく、連敗。「第2節」も3連敗を喫し、前半戦勝ち星なしで「交流節」を迎え、その「交流節」でも3連敗。後半戦再開となった「第3節」は「過去最大級」の勢力を誇る「台風10号」の影響で出場を見合わせ、「第3節」で予定されていた2試合は「不戦敗」扱いに……。「不戦敗」での2敗が加算され、0勝10敗となってしまった。
 その分……「第4節」では元気いっぱいの姿を見せ、ぜひとも「今シーズン初勝利」を手にするべく戦ってほしい。
 
 投手陣の中心は「エース」平山綾乃。「不戦敗」2試合を除く、8試合すべてに登板し、投球回数46回1/3。0勝7敗・防御率3.02・奪三振30の成績を残している。課題である「制球力」(四球28・死球8)を改善することができれば……待望の今シーズン初勝利が近づく。
 打線では、「キャプテン」釣春香が打率3割2分と好調。「ルーキー」西本真愛も打率2割7分3厘・本塁打1・打点2の活躍を見せている。
 ここまで開幕から未だ勝ち星がないとはいえ、決して「勝機」のない試合ばかりではない。「ここぞ!」という勝負どころで「エース」が踏ん張り、打線に「決定打」が出れば、必ずや「今シーズン初勝利」をつかめるはずである。「第3節」で試合をすることのできなかった悔しさを、戦うことなく加算された「2敗」のやるせなさを、この「第4節」での戦いで晴らし、チームの総力を結集し、「勝利」をつかんでくれることを期待したい。
 
 「第4節」では、初戦でVONDS市原、第2戦でYKK、最終戦で靜甲と対戦する。VONDS市原、YKKとは「第2節」で対戦し、2-6、1-8でいずれも大敗を喫しているが、靜甲とは3-4の1点差の接戦を展開している。戦いたくても戦うことのできなかった「第3節」での「無念」を晴らすために……チーム一丸、全力で「最終節」となる「第4節」を戦い抜いてほしい!

「第4節」ペヤング 試合予定

27日(金)
 VONDS市原10:00試合開始予定)
28日(土)
 YKK10:00試合開始予定)
9月29日(日)
対 靜甲12:30試合開始予定)

「プラチナセクション」0勝10敗で6位のペヤング

 また、日本リーグでは、試合を行うだけでなく、各節・各開催地で積極的に「保育所・幼稚園・小学校訪問」等を行い、ソフトボールのPR、普及活動に努めている。今節(第3節)も台風10号の襲来で試合自体の開催が危ぶまれる中、参加各チームの協力を得て「学校訪問」を実施することができた。試合において全力プレーでソフトボールの魅力や面白さを伝えていくのはもちろんのこと、ソフトボールの「未来」「将来」につながる子どもたちとのふれあいの時間を持ち、ソフトボールという競技がどんなものなのか、そのPRに努め、普及活動の一環として、ソフトボールの楽しさ、面白さを伝えていくこと。日本女子ソフトボールリーグは「試合に勝つこと」「良い成績を残すこと」だけでなく、ソフトボール競技全体を盛り上げ、そこに魅力を感じ、将来ソフトボールをはじめてくれる子どもたちを一人でも増やし、生涯にわたってソフトボールに関わり、携わってくれる子どもたちが出てきてくれることを心から願い、このような取り組みを行い、継続している。ここでは「プラチナセクション」各チームが行った「保育所」の様子の一端をお伝えさせていただきたい。

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