去る7月5日(金)~7日(日)、「第57回日本女子ソフトボールリーグ」交流節が富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に開催された。
このプラチナセクションは「第2節」終了時点でVONDS市原、平林金属 Peachblossomsが通算成績4勝1敗で「同率首位」に並び、YKKと厚木SCの両チームが通算成績3勝2敗の「同率3位」に並び、首位を追いかける展開となり、「第2節」でようやく今シーズン初勝利を挙げ、1勝4敗の靜甲が5位、開幕から勝ち星なしのペヤングが最下位で「交流節」を迎えた。
「交流節」では、「同率首位」に並んでいたVONDS市原、平林金属 Peachblossomsが2勝1敗で通算成績6勝2敗としたのに対し、厚木SCが一気に3連勝! 通算成績6勝2敗と星を伸ばし、3チームが同率首位に並ぶ「混戦状態」となった。
YKKは地元・富山で1勝2敗と負け越し、4勝4敗の勝率5割で4位に後退。2勝1敗と勝ち越した靜甲が3勝5敗の5位、ペヤングはこの「交流節」も勝ち星なしの3連敗。開幕から8試合を消化し、8戦全敗で最下位となっている。
ここでは、プラチナセクション「第3節」(8月31日(土)・9月1日(日)/静岡県富士宮市・富士山スタジアムで開催)を前に、プラチナセクション各チームの「交流節」までの戦いを振り返り、後半戦再開となる「第3節」の行方を展望してみたい。
同率首位:VONDS市原(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
同率首位:平林金属 Peachblossoms(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
同率首位:厚木SC(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
4位:YKK(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
5位:靜甲(3勝5敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
6位:ペヤング(0勝8敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
このプラチナセクションは「第2節」終了時点でVONDS市原、平林金属 Peachblossomsが通算成績4勝1敗で「同率首位」に並び、YKKと厚木SCの両チームが通算成績3勝2敗の「同率3位」に並び、首位を追いかける展開となり、「第2節」でようやく今シーズン初勝利を挙げ、1勝4敗の靜甲が5位、開幕から勝ち星なしのペヤングが最下位で「交流節」を迎えた。
「交流節」では、「同率首位」に並んでいたVONDS市原、平林金属 Peachblossomsが2勝1敗で通算成績6勝2敗としたのに対し、厚木SCが一気に3連勝! 通算成績6勝2敗と星を伸ばし、3チームが同率首位に並ぶ「混戦状態」となった。
YKKは地元・富山で1勝2敗と負け越し、4勝4敗の勝率5割で4位に後退。2勝1敗と勝ち越した靜甲が3勝5敗の5位、ペヤングはこの「交流節」も勝ち星なしの3連敗。開幕から8試合を消化し、8戦全敗で最下位となっている。
ここでは、プラチナセクション「第3節」(8月31日(土)・9月1日(日)/静岡県富士宮市・富士山スタジアムで開催)を前に、プラチナセクション各チームの「交流節」までの戦いを振り返り、後半戦再開となる「第3節」の行方を展望してみたい。
同率首位:VONDS市原(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.39(2位)
奪三振:59(1位)
総失点:17(2位)
チーム打率:2割9分(1位)
総本塁打:4(2位)
総得点:37(2位)
総失策:5(3位)
守備率:0.977(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:59(1位)
総失点:17(2位)
チーム打率:2割9分(1位)
総本塁打:4(2位)
総得点:37(2位)
総失策:5(3位)
守備率:0.977(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
VONDS市原はホーム開催の「第2節」で3連勝! 通算成績4勝1敗で平林金属 Peachblossomsと「同率首位」に並び、リーグ規程で「直接対決」に勝利していたVONDS市原の順位が上となり、プラチナセクション「首位」の座が確定。プラチナセクション「1位」で「交流節」に臨むことになった。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション2位のMORI ALL WAVE KANOYAと対戦。序盤3点を奪いながらリードを守れず、最終回、無念のサヨナラ負けを喫し、3-4で落とし、手痛い2敗目。この日、ダブルヘッダーとなり、サファイアセクション4位の小泉病院 Blue Arrowsと対戦。5-1で快勝し、翌日(7月6日/土)のサファイアセクション6位のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦では打線が爆発! 塚本楓花の満塁ホームランを含む10安打・10得点の猛攻で10-1と大勝し、通算成績6勝2敗。「同率首位」の座を守った。 投手陣は「エース」高田香が開幕から8試合すべてに登板し、32回1/3を投げ、4勝1敗・防御率0.21・奪三振37の驚異的な数字でプラチナセクション投手成績「トップ」に立つ好成績を残しているが、「交流節」唯一の敗戦となったMORI ALL WAVE KANOYA戦では、3-3の同点に追いつかれた3回裏からリリーフに立ち、相手打線を抑えていたが、最終回、二塁打を浴び、その二塁走者の三盗が捕手の悪送球を誘い、あっけない幕切れ。敗戦投手となる憂き目にあっている。 「もう一人のエース」として期待される渡邉双葉が6試合・21回1/3を投げ、2勝1敗・防御率2.91・奪三振21ともう一つ調子が上がらず……リーグ後半戦「勝負どころ」へ向け、その復調が待たれるところだ。 打線では「キャプテン」千葉春海が打率4割と好調でプラチナセクション打撃ランキング4位。吉田汐里も3割7分5厘・本塁打1・打点7、塚本楓花が打率3割6分4厘・本塁打1・打点6、島田彩那も打線3割5分3厘・打点3と当たっており、攻撃の中心となっている。 「第3節」では初戦で5位の靜甲、「同率首位」に並ぶ厚木SCとの対戦が組まれている。靜甲はこの「第3節」が地元・静岡でのホーム開催となるだけに、現在5位に沈んでいるとはいえ、昨シーズンの「リーグチャンピオン」の「意地」を見せるべく、相当の「決意」をもって臨んでくることが予想される。「第1節」の対戦でも勝ったとはいえ、延長タイブレークにもつれ込んでの逆転サヨナラ勝ち。決して油断のできない相手ではあるものの、この試合に勝って厚木SCとの「首位攻防戦」に臨みたいところだ。 厚木SCは「交流節」で3連勝、リーグ中断期間に開催された「第45回全日本クラブ女子選手権大会」(7月20日(土)~22日(月)/岩手県一関市)でも優勝こそ逃したが決勝進出を果たしており、「エース」古屋英恵を中心に、充実の試合内容を見せている。VONDS市原も「エース」高田香が好調、1点を争う息詰まる投手戦が展開されることになりそうだ。「第1節」の対戦では序盤3点を奪いながら「逆転」され、3-4で敗れている。それだけに「直接対決」での連敗だけは絶対に避けたいところ。この「直接対決」に勝ちさえすれば、得失点差でも最低でも追いつくことができるだけに、プラチナセクションの「今後」を占う非常に重要な一戦となることは間違いない。 首位を争うチームにとって、ここからは一戦一戦が非常に重要な意味を持つ。取りこぼしをしないことはもちろんだが、「直接対決」での勝敗、「得失点差」まで睨んでの戦いとなる。VONDS市原が「第3節」でどんな戦いを見せてくれるか!? 期待と注目が集まる。 「第3節」VONDS市原 試合予定 8月31日(土) 対 靜甲(12:30試合開始予定) 9月1日(日) 対 厚木SC(10:00試合開始予定) |
「交流節」を終え、6勝2敗で「同率首位」に並ぶVONDS市原 |
同率首位:平林金属 Peachblossoms(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:2.33(3位)
奪三振:20(6位)
総失点:24(3位)
チーム打率:2割4分8厘(4位)
総得点:37(2位)
総本塁打:4(2位)
総失策:6(4位)
守備率:0.976(4位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:20(6位)
総失点:24(3位)
チーム打率:2割4分8厘(4位)
総得点:37(2位)
総本塁打:4(2位)
総失策:6(4位)
守備率:0.976(4位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
平林金属 Peachblossomsは「第1節」で連勝の好スタート。「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗でVONDS市原と「同率」に並んだものの、そのVONDS市原との「直接対決」に敗れたことが響き、プラチナセクション「2位」で「交流節」に臨んだ。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション5位・Citrine Ichinomiyaと対戦。4番・橋本楓のツーランホームランで先手を取り、7-1で押し切り、初戦を勝利で飾ったものの、続くサファイアセクション3位・花王コスメ小田原 フェニックス戦は追撃及ばず1-2で惜敗。「主砲」植村華の「一発」も「空砲」に終わり、初日のダブルヘッダーを1勝1敗で終えた。 最終戦のサファイアセクション1位・大和電機工業との対戦は、「主砲」植村華の2試合「連発」となる本塁打等で4-1と快勝。「交流節」2勝1敗、通算成績6勝2敗で「同率首位」の座を守った。 投手陣では「エース」橋口紫織が8試合すべてに登板。42回2/3を投げ、5勝1敗・防御率1.48・奪三振14の安定した数字を残し、チームの「首位躍進」に大きく貢献している。相手を圧倒する球威、変化球を有しているわけではないが、守備陣を信頼し、粘り強く打たせて取るピッチングで「エース」としてチームを支えている。 打線では「主砲」植村華が打率3割7分5厘・本塁打3・打点6と、「主砲」の名にふさわしい成績・数字を残しており、橋本楓も3割1分6厘・本塁打1・打点7とチームの「顔」植村華を押しのけ、「4番」に座るだけの「実力」を見せている。「投打二刀流」の行武唯華が打率3割5分3厘と打撃好調、「第2節」で神がかり的な活躍を見せてくれた森香央理は打率2割8分・打点9とやや数字を落としているが、今後の「勝負どころ」では、無類の勝負強さを見せる「キャプテン」の力が絶対に必要になるはず。 リーグ期間中断中に開催された「第64回全日本実業団女子選手権大会」(7月27日(土)・28日(日)/石川県金沢市で開催)では、準決勝で「連覇」を狙う大和電機工業と逆転また逆転の好ゲームを演じながら3-5で敗れ、涙にくれる「主砲」植村華の姿が印象的だった。その「悔しさ」を晴らすべく、リーグ後半戦に全力を傾けてくることだろう。 「第3節」では「強打」が売り物のYKK(4勝4敗・4位)と初戦で対戦、第2戦ではここまでまだ勝ち星のない最下位・ペヤングと対戦する。 順位だけを見れば「下位チーム」との対戦ということになるが、YKKのチーム総本塁打6、総得点39はいずれもプラチナセクション「1位」の数字。この破壊力・長打力のある「強力打線」を「エース」橋口紫織を中心とする投手陣がどう抑えるか!? そこが大きなポイントとなりそうだ。 続くペヤング戦も未だ勝ち星なく、最下位に低迷しているとはいえ、試合内容は徐々に向上しており、そろそろ「今シーズン初勝利」が生まれてもおかしくない。左腕・平山綾乃を乗せてしまわないこと、立ち上がりから得点を奪い、先手を取る試合展開に持ち込みたいところだ。仮に先制を許すような展開となっても、コントロールに難があるだけに、虎視眈々とチャンスを待つような「辛抱強さ」が求められる。 どちらにしてもこの「第3節」はしっかりと「連勝」し、首位戦線に踏みとどまりたいところだ。 「第3節」平林金属 Peachblossoms 試合予定 8月31日(土) 対 YKK(15:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 ペヤング(12:30試合開始予定) |
同じく6勝2敗で「同率首位」の平林金属 Peachblossoms |
同率首位:厚木SC(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.21(1位)
奪三振:43(2位)
総失点:10(1位)
チーム打率:2割8分4厘(2位)
総得点:23(5位)
総本塁打:0(6位)
総失策:3(1位)
守備率:0.987(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:43(2位)
総失点:10(1位)
チーム打率:2割8分4厘(2位)
総得点:23(5位)
総本塁打:0(6位)
総失策:3(1位)
守備率:0.987(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
「第1節」連勝スタートを切った厚木SCは、「第2節」は1勝2敗と星を伸ばせず、通算成績3勝2敗、YKKと「同率」で並んだものの、「直接対決」での敗戦が響き、4位まで順位を落とし、「交流節」を迎えることになった。 このままズルズルと順位を落としてしまうのか……と心配された「交流節」では、今シーズン、チームの快進撃の「原動力」となっている古屋英恵が、初戦のサファイアセクション5位・花王コスメ小田原 フェニックスとの対戦で被安打2の完封勝利。 続くサファイアセクション1位・大和電機工業との対戦でも6回まで9安打されながら得点を許さず、最後は古本緋里が締め、4-0で快勝。ダブルヘッダーとなったサファイアセクション位・Citrine Ichinomiya戦も6回まで被安打3・奪三振7、無失点の好投。最終回、代わった左腕・髙木優月が連打され、無死一・三塁のピンチを招くと、再出場・再登板。ピンチにも動じることなく、落ち着いて後続を断ち、4-0で勝利を収め、「交流節」3試合連続の完封で3連勝! 通算成績6勝2敗とし、「同率首位」に並びかけた。 投手陣は「エース」古屋英恵が安定感抜群、緩急自在のピッチングを見せており、8試合すべてに登板し、投球回数55回1/3を投げ、6勝1敗・防御率0.76・奪三振41の数字を残しており、投球回数、勝ち星、奪三振ではいずれもプラチナセクション「1位」の成績(防御率のみVONDS市原・高田香に次ぐ2位)。チームの快進撃を支えており、リーグ中断期間中に開催された「第45回全日本クラブ女子選手権大会」(7月20日(土)~22日(月)/岩手県一関市)でも決勝進出。リーグでの好調を持続しているように見えたが……決勝では大会3連覇を狙うMORI ALL WAVE KANOYAと対戦し、「エース」古屋英恵が初回に大量5失点。「まさか……」の光景が繰り広げられ、0-7で大敗。準優勝に終わっている。「エース」古屋英恵の登板過多、酷暑でのコンディション調整にやや不安な兆候が感じられる大会となってしまった。 打線では鈴木満梨佳が打率4割3分8厘でプラチナセクション打撃ランキング2位、「ルーキー」江口奈那が打率4割9厘で打撃ランキング3位につけ、「首位打者」争いを演じており、八黄地麻衣が打率3割1分8厘、辻あさひが打率3割ちょうどと好調なところを見せている。 「第3節」では、初戦で開幕から未だ勝ち星のなしのペヤングと対戦し、続いて「同率首位」に並ぶVONDS市原との「首位決戦」に臨むことになる。 まずはペヤング戦にしっかりと勝ち、VONDS市原との対戦を迎えたいところだ。VONDS市原も「エース」高田香が古屋英恵を凌ぐ好成績を残しており、驚異の防御率0.21。この好投手からどう得点を奪うか……がカギとなる。いずれにしても緊迫の投手戦となることは必至で、どちらが「先取点」を奪うことができるかが、この試合の「焦点」となりそうだ。 「第3節」厚木SC 試合予定 8月31日(土) 対 ペヤング(10:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 VONDS市原(10:00試合開始予定) |
「交流節」で3連勝し、「同率首位」に並びかけた厚木SC。「勢い」に乗っている! |
4位:YKK(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:3.50(5位)
奪三振:37(4位)
総失点:35(5位)
チーム打率:2割7分8厘(3位)
総得点:39(1位)
総本塁打:6(1位)
総失策:3(1位)
守備率:0.987(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:37(4位)
総失点:35(5位)
チーム打率:2割7分8厘(3位)
総得点:39(1位)
総本塁打:6(1位)
総失策:3(1位)
守備率:0.987(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
YKKは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」は2勝1敗と勝ち越し、通算成績3勝2敗、プラチナセクション3位で「交流節」を迎えることになった。 地元・富山、「ホーム」開催となった「交流節」初戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦は、6回終了時点で11-0とリードしながら最終回に8点を返されるという「前代未聞」の試合展開。勝ったとはいえ、ピリッとしない試合内容がその後の展開に響いたか、ダブルヘッダーとなった小泉病院 Blue Arrows戦も先制しながら投手陣が打ち込まれ、6-9で敗れ、最終戦のMORI ALL WAVE KANOYA戦は、今度は「自慢」の打線が完全に抑え込まれ、投手陣が踏ん張ったものの、0-2の完封負け。「ホーム」の熱い声援に応えられず、1勝2敗と負け越し、4勝4敗の勝率5割、上位争いから一歩後退する結果となってしまった。 もともと「強打」「強力打線」が看板のチームであり、チーム総本塁打(6本塁打)・総得点(39得点)の数字を叩き出し、プラチナセクション「1位」の数字を誇り、守備面もチームの総失策はわずか「3」。守備率もプラチナセクション「1位」の数字を残しながら、勝率5割で4位と上位争いに絡めずにいる。 やはり問題なのは投手力、防御率、総失点がプラチナセクション「5位」とあって、せっかく得点を挙げても、投手陣がそのリードを守り切れない……という試合展開が多々見られる。特に上位3チームとの「直接対決」で1勝2敗。厚木SCにこそ、「主砲」大内麻里奈の満塁ホームランで5-3の逆転勝利を収めたが、平林金属 Peachblossoms戦は打線が6点を奪いながら6-7の1点差負け。投手陣の立て直しが急務となる。 昨シーズンまでの「市六有那頼み」の状態、「エース」がたった一人で投げ抜かなければならないチーム事情から脱却し、「日本一投球間隔が短く、テンポの速い投手」畑中萌(7試合・28回1/3を投げ、2勝1敗・防御率2.47・奪三振28)、対照的に冷静に淡々と投げ込む木澤愛梨(4試合・17回1/3を投げ、1勝2敗・防御率4.04・奪三振5)と二人の「ルーキー」が奮闘してはいるが、真の意味で「エース」として信頼を勝ち得ているとは言い難い状況にある。 ある程度、打線の援護を受けながら、二人の「ルーキー」を「育てていく」ことも考えなければならないが、ここから後半戦の巻き返しを図るのであれば、畑中萌、木澤愛梨のさらなる成長、奮起に期待するしかない。 「第3節」では初戦で「同率首位」に並ぶ平林金属 Peachblossomsとの対戦が組まれ、続く第2戦は現在「5位」に低迷しているとはいえ、「昨シーズンの日本リーグの覇者」靜甲との対戦が組まれている。 「上位進出」を狙うには、現在、「同率首位」に並ぶ3チームを「直接対決」で叩くしかなく、この「第3節」での平林金属 Peachblossomsとの対戦が、まずその「第1ラウンド」。この試合に敗れるようだと「上位争い」からは完全に脱落……することを意味している。 靜甲も「交流節」で2勝を挙げる等、調子を取り戻しつつあり、この「第3節」での2試合が、最終節となる「第4節」に望みをつなぐことができるのか否か、大きなターニングポイントになることは間違いない。YKKにとって、ここが「踏ん張りどころ」であり、「正念場」。「上位争い」に生き残るために……「絶対に負けられない」戦いが続く。 「第3節」YKK 試合予定 8月31日(土) 対 平林金属 Peachblossoms(15:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 靜甲(15:00試合開始予定) |
4勝4敗で勝率5割のYKKは「強打」が売り物! 東郷佑実が打撃ランキングトップを走る!! |
5位:靜甲(3勝5敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:2.58(4位)
奪三振:39(3位)
総失点:29(4位)
チーム打率:2割4分5厘(5位)
総得点:25(4位)
総本塁打:2(4位)
総失策:9(6位)
守備率:0.963(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:39(3位)
総失点:29(4位)
チーム打率:2割4分5厘(5位)
総得点:25(4位)
総本塁打:2(4位)
総失策:9(6位)
守備率:0.963(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
昨シーズンの「覇者」靜甲は、「第1節」で勝ち星なしの連敗スタート。「第2節」での巻き返しを誓っていたが……最終戦のペヤング戦でようやく今シーズン初勝利を挙げたものの、1勝2敗と星を伸ばせず、通算成績1勝4敗の5位で「交流節」に突入した。 「交流節」では、初戦、サファイアセクション「最下位」のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦。2-0の完封勝利を収め、2勝目。続くサファイアセクション「2位」MORI ALL WAVE KANOIA戦は投手陣が打ち込まれ、3-8で敗れたが、最終戦、サファイアセクション「4位」小泉病院 Blue Arrows戦に4-0の完封勝ち。「交流節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績3勝5敗。「5位」の順位は変わらないものの、チームを立て直し、「明るい兆し」が見えつつある。 チームを支えていた「Wエース」の一人・山本すみれがJD.リーグに移籍。やはりその抜けた「穴」は大きく、シーズン開幕から投手陣に「課題」が残る結果となった。そんな中、「ルーキー」望月ひよりが5試合・15イニングを投げ、2勝を挙げる活躍。防御率0.47・奪三振10の好投を見せ、「新たなエース」に名乗りを上げる活躍を見せている。後半戦での巻き返しに向け、望月ひよりの力投にさらなる「期待」が集まる。 打線では、「投打二刀流」の伊藤茉奈が打率3割8分1厘と好調。投手としても4試合・6回1/3を投げ、勝敗こそついていないが、防御率0.00と「今後」に期待が持てる投球内容を見せている。「キャプテン」半田由佳も打率3割7分5厘と好調。ただ、この好調な二人が打点「0」で、チームの「得点源」になっている藤瀬さくらは打率が2割6分1厘と今ひとつ振るわず……このあたりも波に乗り切れないチグハグな印象を与える一因となっている。 「第3節」では「同率首位」に並ぶVONDS市原との対戦が組まれている。ここから「日本リーグ連覇」の「絶対条件」となる「Aブロック」進出(「プラチナセクション」「サファイアセクション」1位・2位のチームにより、「日本リーグ優勝」を決定)の可能性は厳しいものがあるが、昨シーズンの「覇者」として「意地」を見せたいところ。とにかく現在、「同率首位」に並ぶ3チーム(VONDS市原、平林金属 Peachblossoms、厚木SC)との「直接対決」に勝利しない限り、その差を詰めることも「奇跡の逆転」に望みをつなぐこともできない。まずVONDS市原との「直接対決」を制し、続くYKK戦にもしっかり勝って、最終節となる「第4節」に望みをつなぎたいところだ。昨シーズンの「覇者」として……誇り高き戦いを見せてくれることを期待している。 「第3節」靜甲 試合予定 8月31日(土) 対 VONDS市原(12:30試合開始予定) 9月1日(日) 対YKK(15:00試合開始予定) |
昨シーズンの覇者・靜甲は3勝5敗の5位と低迷……後半戦で「王者」の意地を見せるか!? |
6位:ペヤング(0勝8敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:3.77(6位)
奪三振:31(5位)
総失点:40(6位)
チーム打率:2割3厘(6位)
総得点:15(6位)
総本塁打:2(4位)
総失策:6(4位)
守備率:0.972(5位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:31(5位)
総失点:40(6位)
チーム打率:2割3厘(6位)
総得点:15(6位)
総本塁打:2(4位)
総失策:6(4位)
守備率:0.972(5位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す
ペヤングは「第1節」勝ち星がなく、連敗。「第2節」も3連敗を喫し、前半戦勝ち星なしで「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では初戦、サファイアセクション「1位」の大和電機工業に0-4の完封負け。続くサファイアセクション「3位」の花王コスメ小田原 フェニックスとの対戦は初回に1点を先制されながら同点に追いつく「互角」の試合を演じたが……終盤勝ち越しを許し、1-3の惜敗。最終戦のサファイアセクション「5位」Citrine Ichinomiya戦は初回に先制しながら逆転を許し、大量リードを奪われた終盤1点差まで猛追。あと一歩及ばず、5-6で敗れたが、「今シーズン初勝利」まで「あと一歩」という試合を演じている。 投手陣の中心は「エース」平山綾乃。8試合すべてに登板し、投球回数46回1/3。0勝7敗・防御率3.02・奪三振30の数字を残しているが、課題はやはり「制球力」。投球回数を上回る四死球(四球28・死球8)とコントロールに苦しみ、自らピンチを招き、塁上を四死球の走者が埋めたところで痛打を浴びる……自滅パターンに陥っている。ストライクを先行させ、ストライクゾーンの中で勝負するんだという「強い気持ち」が「エース」には求められる。 打線では、「キャプテン」釣春香が打率3割2分と好調。「ルーキー」西本真愛も打率2割7分3厘・本塁打1・打点2と気を吐いている。 ここまで開幕から未だ勝ち星がないとはいえ、決して「勝機」のない試合ばかりではない。「ここぞ!」という勝負どころで「エース」が踏ん張れるか!? 打線に「決定打」が出るか否か……が勝負の「分かれ目」であって、そこを乗り切り、勝利をつかんでいけるかどうか、そこが「勝者」と「敗者」の分水嶺でもある。チーム一丸となって、その「勝負どころ」を乗り切り、「第3節」では何とか「今シーズン初勝利」をつかんでほしい。 「第3節」では、初戦で厚木SC、第2戦で平林金属 Peachblossomsとの対戦が組まれている。いずれも「同率首位」に並ぶチームで、相手からしたら「絶対に落とすことのできない試合」であり、確実に「勝ち星」を計算している試合だろう。 だからこそ……「ジャイアントキリング」の可能性もある。相手は「絶対に負けられない試合」でプレッシャーがかかる。一方、ペヤングには「失うもの」は何もない。「挑戦者」として勇猛果敢、積極的・攻撃的な試合を展開し、「首位」を走るチームを慌てさせ、一泡吹かせてほしいものである。 「第3節」ペヤング 試合予定 8月31日(土) 対 厚木SC(10:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 平林金属 Peachblossoms(12:30試合開始予定) |
幕から未だ勝ち星のないペヤング。「エース」平山綾乃の左腕に「初勝利」への期待がかかる |