来る11月３日（金・祝）～５日（日）、「第56回日本女子ソフトボールリーグ」順位決定節節が広島県尾道市・尾道市御調ソフトボール球場で開催される。
この「順位決定節」では、「日本リーグ優勝」を決めるＡブロック（プラチナセクション１位・２位、サファイアセクション１位・2位）、５位～８位を決定するＢブロック（プラチナセクション３位・４位、サファイアセクション３位・４位）、９位～12位を決定するＣブロック（プラチナセクション５位・６位、サファイアセクション５位・６位）、各ブロック４チームが改めて１回総当たりのリーグ戦を実施。そのリーグ戦の順位に基づき、ブロック内１位と２位、３位と４位が「最終順位決定戦」を行う試合方式で今シーズンの「最終順位」が決定される。
ここでは、プラチナセクション・サファイアセクション、両セクションの５位・６位が「９位～12位」をかけて争う「Ｃブロック」の見どころ等を展望してみたい。
（※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」順位決定節Ｃブロック展望）
〈プラチナセクション５位〉３勝10敗
厚木ＳＣ
※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率：3.03（４位）
奪三振：52（５位）
総失点：47（４位）
チーム打率：２割１分３厘（６位）
総得点：23（６位）
総本塁打：１（４位）
総失策：12（６位）
守備率：0.968（６位）
※（ ）内数字は「プラチナセクション」６チームでの順位を示す
この「順位決定節」では、「日本リーグ優勝」を決めるＡブロック（プラチナセクション１位・２位、サファイアセクション１位・2位）、５位～８位を決定するＢブロック（プラチナセクション３位・４位、サファイアセクション３位・４位）、９位～12位を決定するＣブロック（プラチナセクション５位・６位、サファイアセクション５位・６位）、各ブロック４チームが改めて１回総当たりのリーグ戦を実施。そのリーグ戦の順位に基づき、ブロック内１位と２位、３位と４位が「最終順位決定戦」を行う試合方式で今シーズンの「最終順位」が決定される。
ここでは、プラチナセクション・サファイアセクション、両セクションの５位・６位が「９位～12位」をかけて争う「Ｃブロック」の見どころ等を展望してみたい。
（※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」順位決定節Ｃブロック展望）
〈プラチナセクション５位〉３勝10敗
厚木ＳＣ
※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率：3.03（４位）
奪三振：52（５位）
総失点：47（４位）
チーム打率：２割１分３厘（６位）
総得点：23（６位）
総本塁打：１（４位）
総失策：12（６位）
守備率：0.968（６位）
※（ ）内数字は「プラチナセクション」６チームでの順位を示す
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厚木ＳＣは「第１節」で２試合とも延長タイブレークにもつれ込む「熱戦」を演じながら「連敗」。「ホーム」開催となった「第２節」では、初戦で「昨シーズンの覇者」大和電機工業を３－２で破り、嬉しい今シーズン初勝利。続くペヤング戦も４－１で快勝し、連勝を飾り、「勝率５割」に戻したが、最終戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦は３－４で惜敗。３連勝はならなかった。「交流節」では平林金属 Peachblossomsに３－２で競り勝ち、通算成績３勝３敗とし、「勝率５割」に戻し、ここから上位争いに割り込んでいくかと思われたが……「第３節」「第４節」「予備節」と７連敗。後半戦は１勝も挙げることができず、通算成績３勝10敗と大きく負け越し、「プラチナセクション」５位でレギュラーシーズンを終了した。 「エース」中澤萌が13試合すべてに登板。「プラチナセクション」最多の63回1/3を投げ、３勝９敗・防御率3.21・奪三振30。シーズン後半からは勝ち星こそなかったものの、古屋英恵が８試合・24回1/3を投げ、防御率2.59・奪三振22としっかりと「戦力」になっていた。 打線では「ベテラン」大場彩香が打率３割８分２厘のハイアベレージで「プラチナセクション」打撃ランキング８位に食い込む奮闘を見せてくれたが……規定打席に到達し、打率３割を超えたのは、この大場彩香のみ。チーム打率２割１分３厘、総得点23は「プラチナセクション」６チーム中、最下位の数字でチーム総本塁打もわずか１本。打撃不振、長打力不足・得点力不足を解消することができなかった。この「順位決定節」では来シーズンにつながる戦いを見せてほしいところだ。 順位決定節・Ｃブロック 厚木ＳＣ 試合予定 11月３日（金・祝） 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校（サファイアセクション６位／10:00試合開始予定） 11月４日（土） 対 Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya（サファイアセクション５位／10:00試合開始予定） 対 ペヤング（プラチナセクション６位／12:30試合開始予定） 11月５日（日） 【11位・12位決定戦】Ｃブロック３位 対 Ｃブロック４位（10:00試合開始予定） 【９位・10位決定戦】Ｃブロック１位 対 Ｃブロック２位（12:30試合開始予定） |
 「プラチナセクション」５位・厚木ＳＣ |
〈サファイアセクション５位〉５勝８敗
Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya
※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション チーム成績
チーム防御率：3.82（５位）
奪三振：33（４位）
総失点：53（５位）
チーム打率：２割６分２厘（４位）
総得点：44（５位）
総本塁打：０（６位）
総失策：９（２位）
守備率：0.977（３位）
※（ ）内数字は「サファイアセクション」６チームでの順位を示す
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Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiyaは「第１節」１勝１敗のスタートとなり、「第２節」も２勝１敗で乗り切り、通算成績３勝２敗と勝ち越し、「交流節」を迎えたが、ＶＯＮＤＳ市原とは息詰まる投手戦を演じたものの、０－１の完封負け。続く大和電機工業との一戦は、序盤大量失点しながら終盤猛追する場面もあったが５－10で打ち負け、「連敗」。「第３節」も手痛い「連敗」を喫し、「第４節」も１勝２敗と負け越し。「予備節」での今シーズン最終戦、花王コスメ小田原 フェニックスに４－１で快勝し、通算成績５勝８敗。「サファイアセクション」５位でシーズンを終えた。 投手陣では阿蘓七瑚が規定投球回数に到達。８試合に登板し、38回1/3を投げ、２勝３敗・防御率2.01・奪三振14。川原麻里（１勝４敗・防御率7.58）、小林夏希（１勝０敗・防御率3.23）、山下紗季（１勝１敗・防御率2.88）と３投手が１勝を挙げているが、逆に言えば「軸」となる投手が定まらず、「エース不在」のシーズンであったともいえる。 打線では仁科芽惟が打率３割４分１厘・打点９の活躍で「サファイアセクション」打撃ランキング10位に食い込み、奥村涼も打率３割（打率３割８厘・打点４）を超えたが、チーム総本塁打は「０」と爆発力・破壊力に欠けた。 昨シーズンはＡブロックに残り、最後まで優勝争いを演じた「実力派」のチーム。シーズンの「最後」を飾る「順位決定節」で「意地」を見せてほしいところだ。 順位決定節・Ｃブロック Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya 試合予定 11月３日（金・祝） 対 ペヤング（プラチナセクション６位／12:30試合開始予定） 11月４日（土） 対 厚木ＳＣ（プラチナセクション５位／10:00試合開始予定） 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校（サファイアセクション４位／15:00試合開始予定） 11月５日（日） 【11位・12位決定戦】Ｃブロック３位 対 Ｃブロック４位（10:00試合開始予定） 【９位・10位決定戦】Ｃブロック１位 対 Ｃブロック２位（12:30試合開始予定） |
 「サファイアセクション」５位・Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya |
〈プラチナセクション６位〉３勝10敗
ペヤング
※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション チーム成績
チーム防御率：4.43（６位）
奪三振：30（６位）
総失点：70（６位）
チーム打率：２割４分８厘（４位）
総得点：32（５位）
総本塁打：１（４位）
総失策：11（４位）
守備率：0.970（５位）
※（ ）内数字は「プラチナセクション」６チームでの順位を示す
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ペヤングは開幕から勝ち星なしの５連敗。苦しいスタートとなったが、「交流節」で「サファイアセクション」首位の靜甲を破る「大金星」を挙げ、嬉しい今シーズン初勝利。「第３節」の花王コスメ小田原 フェニックス戦で２勝目を挙げ、「第４節」の厚木ＳＣ戦で３勝目を挙げた。数字の上では昨シーズンと同じ３勝10敗だが、昨シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響による「不戦勝」での２勝が加算されており、今シーズンは「自力」「実力」での３勝。投打のチーム成績も昨シーズンと比較してみると、チーム防御率6.38→4.43、チーム打率１割５分８厘→２割４分８厘と大幅に改善され、それが「結果」に結びついた。順位は「得失点差」の争いの末、「プラチナセクション」最下位に終わってしまったが、その試合内容や数字の中身は昨シーズンとは「雲泥の差」であり、大きな成長の跡を感じさせてくれた。 投手陣の中心は今シーズン、日本リーグにデビューしたばかりの「ルーキー」平山綾乃。13試合すべてに登板し、58回2/3を投げ、チームの全勝ち星にあたる３勝（７敗）を挙げた。防御率3.34・奪三振22の力投でチームを支えてくれたが、この「順位決定節」でも平山綾乃の「左腕」がチームの「命運」を左右することになりそうだ。 打線では、藤井杏朱が打率３割６分４厘・打点５の活躍で「プラチナセクション」打撃ランキング10位、ベストテン入りの活躍。山岸澪衣（打率３割４分３厘・打点３）、志賀彩音（打率３割４分３厘・打点２）、大﨑小夏（３割３分３厘・本塁打１・打点４）、釣春香（打率３割２分４厘・打点２）と「３割打者」５人が誕生。チーム打率を大幅に引き上げる原動力となった。 今シーズンは何度も「サプライズ」を見せてくれた。この「順位決定節」でどんな戦いを見せてくれるか……期待と注目が集まる。 順位決定節・Ｃブロック ペヤング 試合予定 11月３日（金・祝） 対 Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya（サファイアセクション５位／12:30試合開始予定） 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校（サファイアセクション６位／15:00試合開始予定） 11月４日（土） 対 厚木ＳＣ（プラチナセクション５位／12:30試合開始予定） 11月５日（日） 【11位・12位決定戦】Ｃブロック３位 対 Ｃブロック４位（10:00試合開始予定） 【９位・10位決定戦】Ｃブロック１位 対 Ｃブロック２位（12:30試合開始予定） |
 「プラチナセクション」６位・ペヤング |
〈サファイアセクション６位〉０勝13敗
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
※「第56回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション チーム成績
チーム防御率：8.67（６位）
奪三振：18（６位）
総失点：126（６位）
チーム打率：２割２分８厘（６位）
総得点：23（６位）
総本塁打：２（５位）
総失策：14（５位）
守備率：0.962（６位）
※（ ）内数字は「サファイアセクション」６チームでの順位を示す
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ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は開幕からレギュラーシーズン終了まで、勝ち星なしの13連敗に終わってしまった。 今シーズン、一番「勝利」に近づいたのは「第４節」の小泉病院 Blue Arrows戦。初回に１点を先制されながら、その裏、５本の長短打を集中し、４点を挙げ、逆転に成功。試合終盤まで５－４でリードしていたのだが……最終回、一挙５点を奪われ、逆転を許し、その裏、２点を返し、最後まで粘ったが７－９で敗れてしまった。この試合以外にも得点シーンは何度も見られたのだが……投手陣が踏ん張れず、序盤から大量失点してしまうケースが多く、結局、大敗というパターンを繰り返してしまった。最後まで「エース」と呼べるような存在が出てこなかったことがシーズン未勝利の大きな要因であったことは間違いない。 「課題」の投手陣、「エース不在」は「サファイアセクション」６チーム中、唯一、規定投球回数に達する投手がいなかったことにもよく表れている。結局、試合を任せられるだけのピッチャーがおらず、４人のピッチャーが登板したものの、帯に短し襷に長し……で、髙木優月が12試合・21回1/3を投げ、防御率6.56、小林美紅が11試合・28回を投げ、防御率8.75、植田七菜が10試合・28回を投げ、防御率10.25といずれも「決め手」を欠いた。この「順位決定節」で来シーズンにつながる「収穫」を手にすることができるといいのだが……。 打線では、松田采弓が打率３割５分７厘・打点１で「サファイアセクション」打撃ランキング８位に食い込む活躍。菊池七海が打率３割ちょうど、望月紀佑が打率３割には届かなかったものの、２割９分４厘・打点３、内藤さくらが２割８分６厘・本塁打１・打点３と打線には「得点の予感」が十分にある。投手陣が奮起し、レギュラーシーズンで手にすることのできなかった「今シーズン初勝利」を、この「順位決定節」でつかんでほしい！ 順位決定節・Ｃブロック ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定 11月３日（金・祝） 対 厚木ＳＣ（プラチナセクション５位／10:00試合開始予定） 対 ペヤング（プラチナセクション６位／15:00試合開始予定） 11月４日（土） 対 Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya（サファイアセクション５位／15:00試合開始予定） 11月５日（日） 【11位・12位決定戦】Ｃブロック３位 対 Ｃブロック４位（10:00試合開始予定） 【９位・10位決定戦】Ｃブロック１位 対 Ｃブロック２位（12:30試合開始予定） |
 「サファイアセクション」６位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 |
