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[2018年11月27日] 第51回(平成30年度)日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式を開催

第51回(平成30年度)日本女子ソフトボールリーグ
個人表彰式を開催

 


 11月月26日(月)、東京・東京ドームホテルにおいて「第51回(平成30年度)日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式」が開催された。

 表彰式には、今シーズンの日本女子ソフトボールリーグ1部・2部の個人表彰選手がそれぞれ出席。公益財団法人日本ソフトボール協会から、1部・2部リーグの最高殊勲選手賞、1部リーグの投手部門、打撃部門の各賞が、日本女子ソフトボールリーグの後援を行っているスポーツニッポン新聞社からは、1部リーグのベストナイン賞、新人賞、2部リーグの優秀選手賞の各賞が贈呈され、各部門で「トップ」に輝いた選手たちが表彰された。

 1部リーグのMVP(最高殊勲選手賞)は、トヨタ自動車 レッドテリアーズのモニカ・アボットが受賞。最多勝(12勝0敗)、最優秀投手賞(防御率0.23)と投手部門のタイトルを独占し、2年ぶりの「王座奪還」に貢献する活躍が高く評価され、「文句なし」のMVP受賞となった。

 首位打者は今シーズン4割3分2厘のハイアベレージを残した塚本智名、打点王は23打点を叩き出した山崎早紀のトヨタ自動車 レッドテリアーズ勢が獲得。MVPのモニカ・アボットが「絶対的エース」として獅子奮迅の活躍を見せれば、打線はこの二人のタイトルホルダーが「打線の核」となって、それを援護。レギュラーシーズン20勝2敗、決勝トーナメントでは一度は「宿敵」ビックカメラ高崎 BEE QUEENに「ノーヒット・ノーラン」を達成される屈辱的な敗戦を喫しながら、そこから奮起。敗者復活戦を勝ち上がり、ビックカメラ高崎 BEE QUEENと「決勝」で再戦。延長タイブレーカーにもつれ込む息詰まる投手戦を制し、2年ぶり10回目の優勝を手にした。

 準優勝のビックカメラ高崎BEE QUEENは、レギュラーシーズンでは「宿敵」トヨタ自動車 レッドテリアーズに連勝。全日本総合でも準決勝でトヨタ自動車 レッドテリアーズを破り、そのまま「頂点」に立ち、決勝トーナメントの最初の対戦でも「エース」上野由岐子が「ノーヒット・ノーラン」を達成する快投でトヨタ自動車 レッドテリアーズを破って、一足先に「決勝」に駒を進め、「ビックカメラ」として「初」の「連覇」に「王手」をかけていたのだが……。惜しくも優勝を逃したものの、「打線の中心」として7本塁打を放った山本優が本塁打王のタイトルを獲得。山本優はこの7本塁打で「日本リーグ通算本塁打」が42本となり、「歴代1位」に躍り出た。

 盗塁王は豊田自動織機 シャイニングベガの村上ほのかが10盗塁で獲得。チームの「2年連続決勝トーナメント進出」に「走りのスペシャリスト」が自慢の足で貢献。Honda Revertaからの移籍初年度に嬉しいタイトル獲得を果たした。

 ベストナインは、投手部門でモニカ・アボット、三塁手部門で鈴木鮎美、外野手部門で塚本智名、長崎望未、DP(指名選手)でアリソン・アギュラーと、2年ぶりの「王座奪還」を果たしトヨタ自動車 レッドテリアーズのメンバーが最多となる5人の選出。ここでも「優勝チーム」の「強さ」を裏付ける形となった。
 新人賞は、投手部門で辰巳舞衣、野手部門で吉松梨乃のデンソー ブライトペガサス勢が受賞。今シーズンは5位に終わり、「あと一歩」のところで決勝トーナメント進出を逃してしまったものの、投手部門・野手部門とも新人賞を「独占」したことは、来シーズンにつながる「明るい材料」と言えそうだ。

 なお、2部リーグでは、優勝したNECプラットフォームズ Red Falconsの和田美樹が最高殊勲選手賞を受賞。驚異の打率6割8分・本塁打4・打点17と打ちまくり、打線を牽引。また、サファイアセクションの「優秀選手賞」に轟優花、辻井晴名、岸波亜美、牧野樹の4選手が名を連ね、「2部リーグ優勝」「1部リーグ昇格」を果たした「充実のシーズン」であったことを感じさせる結果となった。

 最後に、今シーズン「日本リーグ通算400安打」の前人未踏の大記録を達成した日立 サンディーバの山田恵里の「特別表彰」が行われ、表彰式を締めくくった。

 表彰式に出席した選手たちは、普段のグラウンド上で見せるユニフォーム姿とは違う「華やかな装い」で勢揃い。それぞれが受賞の喜びを噛みしめるとともに、来シーズンに向けた決意を新たにしていた。

 表彰式の後には、日本女子ソフトボールリーグ1部・2部に所属するチームの監督、キャプテン、また関係者らが一堂に会し、懇親会を開催。
 就任2年目で見事「栄冠」を勝ち獲ったトヨタ自動車 レッドテリアーズの中西あかね監督への「優勝監督インタビュー」やベストナインに輝き、決勝でチームを救う「スーパープレー」を見せ、最後は「勝負を決める一打」を放った長崎望未、日本リーグ通算400安打を達成し、特別表彰を受けた日立 サンディーバ・山田恵里へのインタビューも行われた。

 また、昨年に続き、「ベストドレッサー賞」の表彰も行われ、トヨタ自動車 レッドテリアーズの長崎望未が「連覇」。また、2部リーグ・プラチナセクションのDP部門で優秀選手賞を獲得した平林金属の中村絢夏の「ダブル受賞」となったが、その表彰に白いハイヒールで決めたNECプラットフォームズ Red Falconsの辻井晴名が「乱入」する一幕もあった。

 表彰式の冒頭、(公財)日本ソフトボール協会・徳田寬会長のメッセージにもあった通り、ここに集う選手たちは、それぞれの分野(ポジション)で「日本一」であることに誇りを持ち、ただ「強い」だけではなく、そこに「美しさ」や「カッコよさ」をプラスさせ、すべてのソフトボールプレーヤーの「目標」となり、「憧れの存在」となってくれることを期待したい。
 勝つことにより、自分たちが喜ぶだけではなく、そのプレーが観る者の心を震わせ、感動させ、より多くの人を喜ばせ、ソフトボールという競技の面白さ、楽しさを伝える「伝道師」とならなければならない。

 もちろん、常にひたむきに、全力で、プレーすることがその「大前提」になければならないが、その上で「魅せるプレー」「魅せる試合」を意識し、「美しく」「気高く」観る人々を魅了するプレーヤーとなること、「最高にして最上」のソフトボールを提供すること、それが日本リーグでプレーし、そのトップに立つ者に課せられた責務でもある。

 50年の歴史を刻み、その上に新たな一頁を加えた日本女子ソフトボールリーグ。このリーグがさらに「魅力あるリーグ」となるために……選手個々の「意識改革」が必要であり、一人ひとりの意識が変われば、この日本リーグを「新たなステージ」へ押し上げることができるはずである。

 
 
恒例の「個人表彰式」を開催!
 
普段のユニフォーム姿と一味違った華やかな装いで
女子リーグ1部・2部の「タイトルホルダー」が勢揃い
 
一人ひとり登壇し、表彰を受け、喜びも新た!!
 
「優勝の喜び」を語るトヨタ自動車 レッドテリアーズ・中西あかね監督
 
日本リーグ通算400安打の前人未踏の大記録を樹立した
日立 サンディーバ・山田恵里はリーグ「特別表彰」受けた
 
「ベストドレッサー賞」では、白いハイヒールの「乱入者」が…
 

女子1部個人表彰選手
選手名 チーム名  成績 
最高殊勲選手賞 モニカ・アボット トヨタ自動車 レッドテリアーズ 防御率 0.23 / 12勝0敗
最優秀防御率賞 モニカ・アボット トヨタ自動車 レッドテリアーズ 防御率 0.23
最多勝利投手賞 モニカ・アボット トヨタ自動車 レッドテリアーズ 12勝0敗
首位打者賞 塚本 智名 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.432
本塁打王 山本 優 ビックカメラ高崎 BEE QUEEN 7本
打 点 王 山崎 早紀 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 23打点
盗 塁 王 村上 ほのか 豊田自動織機 シャイニングベガ 10盗塁
ベストナイン賞 投 手 モニカ・アボット トヨタ自動車 レッドテリアーズ 防御率 0.23 / 12勝0敗
捕 手 清原 奈侑 日立 サンディーバ 打撃率 0.373
一塁手 ステーシー・ポーター SGホールディングス ギャラクシースターズ 打撃率 0.302
二塁手 川畑 瞳 デンソー ブライトペガサス 打撃率 0.333
三塁手 鈴木 鮎美 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.415
遊撃手 市口 侑果 ビックカメラ高崎 BEE QUEEN 打撃率 0.353
外野手 塚本 智名 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.432
河野 美里 太陽誘電 ソルフィーユ 打撃率 0.388
長崎 望未 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.348
指名選手 アリソン・アギュラー トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.291
新 人 賞 投手 辰巳 舞衣 デンソー ブライトペガサス 防御率 1.59 / 5勝2敗
野手 吉松 梨乃 デンソー ブライトペガサス 打撃率 0.222 / 本塁打2 / 打点8
※リーグ特別表彰:日立 サンディーバ・山田恵里(リーグ通算 400本安打)

女子2部個人表彰選手
選手名 チーム名  成績 
最高殊勲選手賞 和田 美樹 NECプラットフォームズ Red Falcons 打撃率 0.680 / 本塁打4 / 打点17
優秀選手賞 投 手(A) 藤嶋 涼菜 日本精工 Brave Bearies 防御率 0.56 / 6勝0敗
投 手(H) 勢村 香織 靜甲 防御率 1.26 / 6勝2敗
捕 手(A) 岡村 香織 大和電機工業 打撃率 0.297
捕 手(H) 佐藤 友麻 靜甲 打撃率 0.436
D P(A) 中村 絢夏 平林金属 打撃率 0.406
D P(H) 轟 優花 NECプラットフォームズ Red Falcons 打撃率 0.345
野 手(A) 望月 朱里 大和電機工業 打撃率 0.535
野 手(A) 安井 聖梨奈 日本精工 Brave Bearies 打撃率 0.467
野 手(A) 後藤 菜緒子 大和電機工業 打撃率 0.440
野 手(A) 中村 白 日本精工 Brave Bearies 打撃率 0.438
野 手(A) 宮坂 佑希 YKK 打撃率 0.436
野 手(H) 辻井 晴名 NECプラットフォームズ Red Falcons 打撃率 0.517
野 手(H) 岸波 亜美 NECプラットフォームズ Red Falcons 打撃率 0.515
野 手(H) 牧野 樹 NECプラットフォームズ Red Falcons 打撃率 0.500
野 手(H) 野木 利佳子 靜甲 打撃率 0.455
野 手(H) 白井 奈保美 靜甲 打撃率 0.406
(A):プラチナセクション (H):サファイアセクション


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