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[2016年12月10日] 第49回(平成28年度) 日本女子ソフトボールリーグ 個人表彰式を開催

第49回(平成28年度)
日本女子ソフトボールリーグ
個人表彰式を開催

 


第49回日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式

 12月9日(金)、大阪・ヒルトン大阪において「第49回(平成28年度)日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式」が開催された。

 表彰式には、今シーズンの日本女子ソフトボールリーグ1部・2部の個人表彰選手がそれぞれ出席。公益財団法人日本ソフトボール協会から、1部・2部リーグの最高殊勲選手賞、1部リーグの投手部門、打撃部門の各賞が、日本女子ソフトボールリーグの後援を行っているスポーツニッポン新聞社からは、1部リーグのベストナイン賞、新人賞、2部リーグの優秀選手賞の各賞が贈呈され、各部門で「トップ」に輝いた選手たちが表彰された。

 1部リーグの最高殊勲選手賞は、太陽誘電 ソルフィーユの藤田倭が受賞。投げては最多勝(14勝4敗)、打っては本塁打王(8本塁打)、打点王(20打点)の投打の「三冠」に輝く大車輪の働きが高く評価され、初めて優勝チーム以外からMVPが誕生した。

 首位打者には、今シーズン4割5分2厘のハイアベレージを残した「世界一のリードオフマン」トヨタ自動車 レッドテリアーズのナターシャ・ワトリーが輝き、昨シーズン、投手部門」の新人賞に輝いたビックカメラ高崎 BEE QUEEN・濱村ゆかりが防御率0.54で最優秀投手賞を獲得。確実な「成長」の跡を見せれば、Honda Revertaの島崎望が3年連続で盗塁王のタイトルを手にする等、「実力者」たちがそれにふさわしい活躍を見せ、個人タイトルを獲得した。

 ベストナインは、二塁手部門で坂元令奈、三塁手部門で鈴木鮎美、遊撃手部門で渥美万奈、外野手部門で長崎望未、山崎早紀、DP(指名選手)でナターシャ・ワトリーと、2年ぶり9度目の優勝を飾ったトヨタ自動車 レッドテリアーズのメンバーが6つのポジションを「独占」。ここでも「優勝チーム」の「強さ」を証明する形となった。
 新人賞でも、投手部門でトヨタ自動車 レッドテリアーズの左腕・田内愛絵里が受賞。ここでも「トヨタ自動車 レッドテリアーズ強し!」の印象を残した。

 なお、2部リーグでは、優勝した日本精工の「エース」藤嶋涼菜が、9勝0敗、防御率0.26の活躍を評価され、最高殊勲選手賞を受賞。また、プラチナセクションの優秀選手賞に日本精工の選手5名(捕手部門・馬場未波、DP部門・村井彩乃、野手部門・中村白、安井聖梨奈、杉山まれい)が名を連ねる等、今シーズン「全勝」で2部リーグを駆け抜け、1994年以来となる「1部リーグ復帰」を果たした日本精工勢がチーム成績を反映させるかのように、個人賞でも多数を占める結果となった。

 最後に、今シーズン、「前人未踏の大記録」日本リーグ通算200勝、通算2000奪三振を達成したビックカメラ高崎 BEE QUEENの上野由岐子が「リーグ特別表彰」を受け、その「偉大な記録」が表彰され、表彰式を締めくくった。

 表彰式に出席した選手たちは、普段のグラウンド上で見せるユニフォーム姿とは違う「華やかな装い」で勢揃い。それぞれが受賞の喜びを噛みしめるとともに、来シーズンに向けた決意を新たにしていた。

 表彰式の後には、日本女子ソフトボールリーグ1部・2部に所属するチームの監督、キャプテン、また関係者らが一堂に会し、懇親会を開催。
 投打で「三冠」に輝き、MVPを受賞しながら、ケガの治療のため、この表彰式への出席が叶わなかった太陽誘電 ソルフィーユの藤田倭の「喜びのメッセージ」が会場で代読され、 檀上では1部リーグで王座を奪取したトヨタ自動車 レッドテリアーズの「キャプテン」であり。ベストナインに輝いた坂元令奈、同じくベストナインに輝いた長崎望未、日本リーグ通算200勝、通算2000奪三振の大記録を達成し、リーグ特別表彰を受けた上野由岐子へのインタビューも行われた。

 表彰式の冒頭、(公財)日本ソフトボール協会・徳田寬会長のメッセージにもあった通り、ここに集う選手たちは、それぞれの分野(ポジション)で「日本一」であることに誇りを持ち、ただ「強い」だけではなく、そこに「美しさ」や「カッコよさ」をプラスさせてもらいたいと切に願う。
 勝つことにより、自分たちが喜ぶだけではなく、そのプレーが観る者の心を震わせ、感動を呼び、多くの人に喜んでもらうことを「目標」とし、ソフトボールという競技の面白さ、楽しさを体現するプレーヤーであり続けてもらいたいものである。

 もちろん、常にひたむきに、全力で、プレーすることがその「大前提」であることを忘れてはならないが、そろそろ「魅せるプレー」「魅せる試合」をもっともっと意識してもいいのではないだろうか。そして、「美しく」「気高く」プレーし、観る人々を魅了していくことをめざしていいのではないだろうか。

 来年、50回の節目を迎える日本女子ソフトボールリーグが、さらに「魅力あるリーグ」となり、ソフトボール界全体をリードし、盛り上げていってくれることを期待したい。

1部リーグ個人表彰選手一覧
選手名 チーム名 成績
最高殊勲選手賞 藤田 倭 太陽誘電 ソルフィーユ 14勝4敗
8本塁打、20打点
最優秀投手賞 濱村 ゆかり ビックカメラ高崎 BEE QUEEN 防御率 0.54
最多勝利投手賞 藤田 倭 太陽誘電 ソルフィーユ 14勝4敗
首位打者賞 ナターシャ・ワトリー トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.452
本塁打王 藤田 倭 太陽誘電 ソルフィーユ 8本
打 点 王 藤田 倭 太陽誘電 ソルフィーユ 20打点
盗 塁 王 島崎 望 Honda Reverta 11盗塁
ベストナイン賞 投 手 濱村 ゆかり ビックカメラ高崎 BEE QUEEN 防御率 0.54
捕 手 ケイリン・キャスティーヨ 豊田自動織機 シャイニングベガ 打撃率 0.346
一塁手 ステーシー・ポーター SGホールディングス
ギャラクシースターズ
打撃率 0.396
二塁手 坂元 令奈 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.304
三塁手 鈴木 鮎美 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.342
遊撃手 渥美 万奈 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.368
外野手 長崎 望未 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.406
山崎 早紀 トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.390
メーガン・ウィギンズ ビックカメラ高崎 BEE QUEEN 打撃率 0.351
指名選手 ナターシャ・ワトリー トヨタ自動車 レッドテリアーズ 打撃率 0.452
新 人 賞 投手 田内 愛絵里 トヨタ自動車 レッドテリアーズ  防御率 3.44、3勝1敗
野手 長谷川 優理 戸田中央総合病院 Medics 打撃率 0.204
※リーグ特別表彰:ビックカメラ高崎 BEE QUEEN・上野由岐子

プラチナ個人表彰選手一覧
選手名 チーム名 成績
最高殊勲選手賞 藤嶋 涼菜 日本精工 打撃率 防御率0.26、9勝0敗
優秀選手賞 投 手(A) 大塚 巳那子 厚木SC 防御率 1.42
投 手(H) 山田 麻未 大垣ミナモソフトボールクラブ 防御率 1.79
捕 手(A) 馬場 未波 日本精工 打撃率 0.333
捕 手(H) 増田 愛 YKK 打撃率 0.333
D P(A) 村井 彩乃 日本精工 打撃率 0.438
D P(H) 鹿目 真実 靜甲 打撃率 0.382
野 手(A) 中村 白 日本精工 打撃率 0.435
野 手(A) 松本 早紀 厚木SC 打撃率 0.433
野 手(A) 安井 聖梨奈 日本精工 打撃率 0.423
野 手(A) 福井 実咲 平林金属 打撃率 0.417
野 手(A) 杉山 まれい 日本精工 打撃率 0.400
野 手(H) 曽根 早織 日本ウェルネススポーツ大学 打撃率 0.485
野 手(H) 粕谷 朋世 大垣ミナモソフトボールクラブ 打撃率 0.462
野 手(H) 新井 賢紗 大垣ミナモソフトボールクラブ  打撃率 0.400
野 手(H) 百瀬 篠 東海理化 打撃率 0.394
 野 手(H)  森光 眞子 Dream Citrine  打撃率  0.364
(A):プラチナセクション (H):サファイアセクション
 
毎年恒例の「日本女子ソフトボールリーグ個人表彰式」が開催された
 
日本リーグのタイトルホルダーがドレスアップした装いで勢揃い!
 
最優秀投手賞とベストナインに輝いたビックカメラ高崎 BEE QUEEN・濱村ゆかり
 
1部・2部を代表する選手たちが次々と表彰を受けた
 
日本リーグ通算200勝、通算2000奪三振の大記録を達成した
ビックカメラ高崎 BEE QUEEN・上野由岐子は「リーグ特別表彰」
 
「強い」だけではなく、「美しく」「魅せる」プレーを!
誰もが憧れるような選手・プレーをめざして……
 


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