NEWS

rss icon

[2026年08月31日] 「第59回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 交流節総括・第3節展望



 「第59回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクションは、「交流節」を終了し、6勝2敗の「同率首位」で「連覇」をめざす靜甲 ソルフェジオ、「王座奪還」を狙うMORI ALL WAVE KANOYAが並び、5勝3敗のYKKが3位につけ、4勝4敗の花王コスメ小田原 フェニックスが4位、2勝6敗の厚木SCが5位、開幕戦勝利の後、7連敗で1勝7敗のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が最下位となっている。

 ここでは7月3日(金)~5日(日)、三重県熊野市・山崎運動公園くまのスタジアム、同健康運動広場A(山側)・B(海側)で開催された「交流節」での戦いを振り返り、9月5日(土)・6日(日)の両日、岩手県一関市・一関運動公園野球場で開催される「第3節」の行方を展望してみたい。

 

6勝2敗「同率首位」:靜甲 ソルフェジオ

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:1.30(1位)
奪三振:28(3位)
総失点:17(2位)
チーム打率:2割8分8厘(1位)
総得点:41(1位)
総本塁打:5(1位)
総失策:7(3位)
守備率:0.970(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 今シーズン、チーム名を改め、シーズンの「開幕」となる「第1節」に臨み、「連勝」のスタートを切った「靜甲 ソルフェジオ」。「第2節」では、MORI ALL WAVE KANOYA戦を1―2で落としたものの、2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗。「交流節」はそのMORI ALL WAVE KANOYA戦の敗戦が響き(MORI ALL WAVE KANOYAと4勝1敗の同率で並んだ)、プラチナセクション「2位」で「交流節」を迎えることになった。
 「交流節」では、初戦の大和電機 Blue Lakers戦の初回、この試合「2番」に起用された「キャプテン」井上葉菜のツーランホームランで先手を取り、1点差に詰め寄られた2回裏にも7番・西村雛がレフトスタンドに運ぶソロホ―ムラン。このリードを「エース」小井沼美月が被安打3・奪三振6の力投で守り切り、本塁打による1点のみに失点を抑え、3-1で快勝!
 ダブルヘッダーとなったVONDS市原 Emerald Green戦も初回、二死一・二塁から5番・土屋亜友未がレフト前にタイムリーを放ち、先制。3回裏にも、四球で出塁した走者を一塁に置き、3番・二橋美緒が右中間を破る適時三塁打。序盤で2点のリードを奪い、このリードを先発・望月ひより、「エース」小井沼美月とつなぐ投手リレーで守り切り、2-1の1点差で競り勝ち、初日のダブルヘッダー連勝を飾った。
 今節最終戦はサファイアセクションで「ミラクル」な快進撃を続けるペヤングと対戦。先発・望月ひよりが初回、二死走者なしから連続四球を与え、連打を浴びて3失点。2回裏にも、望月ひよりの後を受け、登板していた」「エース」小井沼美月が3安打を浴び、2失点。序盤で5点を失う「想定外」の試合展開となり、打線も5番・土屋亜友未の「一発」で1点を返し、完封を免れるのが精一杯。1-5で完敗し、「交流節」3連勝はならず、通算成績6勝2敗となった。

 投手陣は「エース」小井沼美月が5試合・23回1/3を投げ、2勝1敗。防御率0.90の数字を残してはいるが、「連覇」を狙うチームの「エース」としては物足りない数字だ。
 それに続く存在である望月ひよりが、ここまで7試合に登板。20回2/3を投げ、3勝1敗・防御率2.37と踏ん張っている。ただ……ペヤング戦では初回につかまってしまい、試合の流れを決定づける3失点と直接的な「敗因」を作ってしまった。やはり「勝負どころ」の後半戦へ向け、「エース」小井沼美月のさらなる「完全復調」が待たれるところだ。
 打線では「第2節」終了時点で打率5割2分9厘、5試合で8盗塁の「スピードスター」伊藤茉奈をケガで欠いたのが響いた。「交流節」を2勝1敗で乗り切ったとはいえ、得点は初戦が3点、2戦目が2点、最終戦が1点といつのような「爆発力」や一気にたたみかけるような「迫力」が感じられなかった。
 2年目を迎え、「4番」に座り、「主砲」の風格が漂い始めた小黒美空が打率4割3分5厘・打点9の活躍。「ルーキー」二橋美緒も打率4割2分9厘・打点5と当たっている。山本佳世も打率3割4分8厘・本塁打1・打点4、「キャプテン」井上葉菜も打率3割1分8厘・本塁打1・打点3と好調。投打に「死角」というほどの「穴」は見当たらないが、「連覇」を狙うチームとして「盤石」の状態かといえば、他を「圧倒」するほどの「強さ」は感じられず……それでも「同率首位」に並び、十分に「連覇」を狙える位置につけているのは、それだけチームに「底力」があり、選手層の「厚さ」を誇っているといえるだろう。

 「第3節」では、現在3位のYKK、4位の花王コスメ小田原 フェニックスとの対戦が組まれている。「連覇」を狙う「第1段階」として、まずは上位争いの可能性を残す3位、4位チームの「望み」を断ち、「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出、プラチナセクション「2位以上」の座をより確実なものとしておきたいところだ。
 初戦の相手・YKKは「強打」を売り物するチーム。ここではやはり「エース」小井沼美月の出来が勝敗を左右することになりそうだ。靜甲 ソルフェジオも「強打」のYKKを上回るチーム打率・総得点・総本塁打を誇っており、「打ち合い」は望むところ。投手力ではチーム防御率1.30の靜甲 ソルフェジオに対し、YKKは3.28。ここでも靜甲 ソルフェジオ「有利」は揺るがない。ただ、「第3節」でも「スピードスター」伊藤茉奈を欠くようなことになると得点力の低下は否めない。もちろんロースコアの競り合いを勝ち切るだけの力は持っているが、「交流節」での試合のように「苦戦」を強いられる可能性も出てくる。今シーズン最初の対戦では9-5と打ち勝っているが、この「第3節」での対戦はどんな試合展開となるか、注目したいところだ。
 第2戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスも「好投手」栗原ななみ(ここまで7試合・31イニングを投げ、3勝2敗・防御率1.13)を擁しており、ロースコアの競り合いに持ち込まれると、勝敗はどちらに転ぶかわからなくなる。打線の破壊力という点では靜甲 ソルフェジオに「一日の長」があり、先手を奪い、自分たちのペースで試合を進めることができれば、グッと勝利が近づくことになる。今シーズン最初の対戦では14-1で大勝しているが、もはやこの試合結果は参考にならない。ましてや「後がない」「もう負けられない」状態で勝負を挑んでくる相手とあって、簡単な試合にはならないだろう。
 靜甲 ソルフェジオの「第3節」における「Mission」は、3位・4位チームとの差を広げ、上位争いに踏み止まる、生き残る「可能性」を断ち切り、自らを「連覇」へ向け、より有利な立場に押し上げることにある。靜甲 ソルフェジオが「本来の力」を出し切ることができれば、「第3節」で「より有利な立場」を築くことになりそうだが、「交流節」ペヤング戦のような「脆さ」が出るようだと、プラチナセクションはさらなる混戦状態になる可能性もある。プラチナセクションの「今後」を占う意味でも、靜甲 ソルフェジオの「第3節」での戦いに注目が集まる。

「第3節」靜甲 ソルフェジオ 試合予定
9月5日(土)
対 YKK(5勝3敗/3位) ※12:30試合開始予定
9月6日(日)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(4勝4敗/4位) ※15:00試合開始予定

「連覇」へ……「エース」の「完全復調」が必要だ


チーム打率・総得点・総本塁打ともセクション1位! 打線は好調!!


「連覇」へ……「勝負どころ」の後半戦を迎える



6勝2敗「同率首位」:MORI ALL WAVE KANOYA

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:1.66(2位)
奪三振:36(2位)
総失点:13(1位)
チーム打率:2割8分1厘(3位)
総得点:34(3位)
総本塁打:5(1位)
総失策:2(1位)
守備率:0.991(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 開幕「連勝」の順調なスタートを切ったMORI ALL WAVE KANOYAは、「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗とし、靜甲 ソルフェジオと「同率首位」ながら「直接対決」の勝敗の差(MORI ALL WAVE KANOYAが2-1で勝利)がモノをいい、プラチナセクション「1位」で「交流節」を迎えることになった。
 「交流節」では、初戦で小泉病院 Blue Arrowsと対戦。初回、安打で出塁した走者を一塁に置き、2番・藤田直がセンター頭上を越えるツーランホームラン! 強烈な先制パンチを浴びせ、先手を奪うと、続く2回裏にも3安打を集中し、2点を追加。終盤6回裏にも7番・佐々木桃花の適時二塁打で1点を加え、5-0で圧勝。
 ダブルヘッダーとなった平林金属 Peachblossoms戦は序盤に2点を先制され、4回表、4番・黒木ひらり、5番・新谷静、6番・佐々木桃花の3連打と7番・竹原由菜の犠牲フライで2-2の同点に追いつき、再び1点を勝ち越され、迎えた6回表にも4番・黒木ひらり、6番・佐々木桃花の2本の二塁打で3-3と再び同点としながら、7回裏二死二塁からサヨナラ負け。
 最終戦のCitrine SHIMANE戦は4回裏、5番・新谷静の本塁打を含む4本の長短打を集中し、一挙5点を奪い、5-3で逃げ切り、「交流節」2勝1敗とし、通算成績6勝2敗で靜甲 ソルフェジオと「同率首位」に並んでいる。

 投手陣は「百戦錬磨」のサウスポー・竹原由菜が7試合・29回1/3を投げ、4勝1敗・防御率1.43。2年目を迎えた猩々紫月が8試合すべてに登板し、23回1/3を投げ、2勝1敗・防御率1.80と「及第点」の成績・数字は残しているのだが、結局、「大事な試合」「大事な場面」では、まだまだ竹原由菜に頼らざるを得ない状況が続いている。
 打線では「交流節」ではトップバッターに起用された鈴木真由子が打率4割7分4厘・打点5の活躍。その鈴木真由子と役割を入れ替え、「2番」に入った藤田直も打率4割1分7厘・本塁打2・打点7と当たっており、この役割を入れ替えた「1・2番コンビ」が攻撃の起点となっている。長打力のある黒木ひらり(打率4割・本塁打1・打点5)、佐々木桃花(打率3割8分1厘・打点3)が調子を上げてきており、日本リーグの「中断期間」「サマーブレイク」中に開催された「第47回全日本クラブ女子選手権大会」(7月25日(土)~27日(月)/山梨県北杜市で開催)では「大会5連覇」の偉業を達成! チームとしても調子を上げ、リーグ後半戦へ向け、弾みをつけた。

 「第3節」では、初戦で花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦で厚木SCと対戦する。
 初戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスは「好投手」栗原ななみを擁しており、栗原ななみに打線が抑え込まれてしまうようだと苦戦は免れない。今シーズン最初の対戦では7-0と「完勝」しているが……「エース」栗原ななみが「万全」の状態であれば、MORI ALL WAVE KANOYA打線ももってしても「攻略」は簡単ではない。好調な鈴木真由子、藤田直の「1・2番コンビ」が攻撃の口火を切ってくれるといいのだが。
 次戦の相手・厚木SCはここまで2勝6敗の5位と苦しい状況が続いているが、投手陣に河島凛が「移籍加入」し、「ルーキー」副島優希も加わったことで、チームを立て直してきている。チーム防御率が3点台(3.95)に落ち着き、奪三振に至ってはセクション1位(39)の数字を残している。「第1節」の対戦でも2-1で勝ってはいるものの、苦戦を強いられた。「王座奪還」を果たすには、確実に「勝利」をモノにしなければならない相手だ。打線に「一発」はあるものの(総本塁打5はセクション1位の数字)、チーム打率2割4分6厘はセクション最下位とウイークポイントがあるだけに、竹原由菜、猩々紫月の投手陣が厚木SC打線を抑え込み、打線が先手、先手で得点を挙げていくような試合展開に持ち込めれば勝利は近づく。「王座奪還」のためには……「第3節」は「連勝」といきたいところだ。

「第3節」MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定
9月5日(土)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(4勝4敗/4位) ※15:00試合開始予定
9月6日(日)
対 厚木SC(2勝6敗/5位) ※12:30試合開始予定

「百戦錬磨」の竹原由菜。頼りになる存在!


好調な「1・2番コンビ」が打線を引っ張る


「王座奪還」へ……「第3節」で「連勝」し、加速できるか!?



5勝3敗「3位」:YKK

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:3.28(4位)
奪三振:24(5位)
総失点:32(4位)
チーム打率:2割8分(4位)
総得点:38(2位)
総本塁打:5(1位)
総失策:5(2位)
守備率:0.978(2位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 YKKは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」では初戦の厚木SC戦に逆転勝ちし、続くMORI ALL WAVE KANOYA戦も3-2で競り勝ち、MORI ALL WAVE KANOYAの開幕からの連勝を「3」でストップさせ、「同率首位」に並ぶ場面もあったのだが……最終戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦で0-1のサヨナラ負けで落とし、「3連勝」はならず、通算成績3勝2敗の「3位」で「第2節」を終了した。

 「交流節」では、初戦のCitrine SHIMANE戦に12-1と大勝。「主砲」大内麻里奈の本塁打を含む本塁打2本、二塁打3本、13安打と打ちまくり、ようやく「YKKらしさ」を感じさせる試合内容で大勝。続く平林金属 Peachblossoms戦は序盤3点をリードしながら一度は逆転を許したものの、結局、二桁10安打・8得点を奪い、8-5で連勝。「今度こそ3連勝!」と意気込んで迎えた最終戦は小泉病院 Blue Arrowsに1-8で完敗。波に乗れそうで乗り切れず……5勝3敗の3位に甘んじている。

 「エース」として期待されている木澤愛梨が6試合・16回2/3を投げ、2勝3敗・防御率6.30と苦しいピッチングが続き、2年目を迎えた室山凛が8試合すべてに登板、27回2/3を投げ、2勝0敗・防御率2.02と奮闘。チームを支える存在となっている。
 室山凛はピッチャーとしてだけでなく、起用された試合数、打席数は少ないものの、打者としても6打数3安打の打率5割・打点1の活躍。時には「代走」としても起用され、すでに3盗塁を決める等、ピッチャーでありながら打撃面、走塁面でもYKKに「新たなインパクト」を与える存在となっている。
 打線では「キャプテン」の東郷佑実が打率5割2分6厘・本塁打1・打点6の活躍で文字通りチームを引っ張っている。池川実希が打率4割3分5厘・打点6と好調を維持。「主砲」大内麻里奈も打率3割6分8厘・本塁打2・打点5と調子を上げてきている。まだまだ昨シーズンのような「爆発力」は感じられないが、「爆発の予感」は漂い始めている。

 「第3節」では、「連覇」を狙い、「同率首位」を走る靜甲 ソルフェジオと初戦でいきなり対戦。まずこの「一戦」が今後を占う上で、非常に大きな意味を持つ一戦になりそうだ。YKKが勝てば、さらなる「混戦」状態となることは必至で、逆に靜甲 ソルフェジオが勝てば、YKKの「上位浮上」「順位逆転」の望みを断ち切り、自らの立ち位置を「より確かなもの」とする1勝になるはずだ。
 この試合を託すのであれば……ここまでの投球内容を見る限り、室山凛となるか。木澤愛梨の「本領発揮」にも期待したいところだが、ここはこの「大事な一戦」を室山凛に任せてみたい。ピッチングだけでなく、バッティングでも走塁でも「何か」を持っている室山凛。そのプレーには「何かが起こる」「何かを起こす」ワクワク感がある。室山凛が走・攻・守で躍動するようなことになれば……面白い試合になること間違いなし!
 続くルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦も投手陣の踏ん張りがカギになる。ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は、開幕戦で厚木SCに10-8と打ち勝ち、白星スタートを飾った後、7連敗……。苦しい状況が続いている。ただ、チーム打率は2割8分8厘とセクション1位の数字を誇っており、全員が「フルスイング」で立ち向かってくる打線に迫力がある。その反面、総得点18はセクション最下位の数字であり、安打数のチーム総計も61安打で靜甲 ソルフェジオと並んでトップの数字を叩き出しながら、総得点はその半分(靜甲 ソルフェジオは総得点41でセクション1位、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は総得点18でセクション最下位)と、残念ながら「ムダ打ち」に終わってしまっている。
 また、チーム防御率も6.22(セクション最下位)とあることを考えれば、YKKにとっては「確実に勝ち星を挙げておかなければならない相手」といえよう。ただ、ソフトボールはやってみなければわからない。「第1節」での対戦もYKKが6-0とリードし、一方的な試合展開になるかと思われたところから、終盤、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が猛反撃。最終回、2点差まで追い上げ、敗れたとはいえ、YKKを慌てさせる場面もあった。どんな試合展開となるか……注目しよう!

「第2節」YKK 試合予定
9月5日(土)
対 靜甲 ソルフェジオ(6勝2敗/同率首位) ※12:30試合開始予定
9月6日(日)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝7敗/6位) ※10:00試合開始予定

「何かを起こす」室山凛の存在に期待!


YKK「らしい」打線爆発が見たい!!


「勝負どころ」の後半戦、「絶対に負けられない戦い」が続く



4勝4敗「4位」:花王コスメ小田原 フェニックス

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:3.24(3位)
奪三振:26(4位)
総失点:29(3位)
チーム打率:2割7分(5位)
総得点:20(5位)
総本塁打:1(6位)
総失策:9(6位)
守備率:0.962(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 花王コスメ小田原 フェニックスは「第1節」勝ち星なしの連敗スタート。「ホーム」開催となった「第2節」は2勝1敗と勝ち越し、通算成績2勝3敗。プラチナセクション「4位」で「交流節」に臨んだ。

 「交流節」では、初戦のVONDS市原 Emerald Green戦に相手守備の乱れにもつけ込み、ソツのない攻めを見せ、3-1で競り勝ち、続くペヤング戦は0-1の完封負け。最終戦の大和電機 Blue Lakers戦では一転、打線が爆発! 13安打と打ちまくり、8-2で大勝し、2勝1敗。通算成績4勝4敗で4位となった。

 投手陣の中心となるのは「エース」栗原ななみ(7試合、セクション最多の31イニングを投げ、3勝2敗・防御率1.13)。「エース」の出来がチーム浮沈のカギを握ることになる。後半戦の「逆襲」は「エース」の「フル回転」が大前提となる。
 栗原ななみは、打線でも「存在感」を発揮! チームトップの打率4割2分1厘のハイアベレージを叩き出し、投打でチームを牽引している。
 打線の中核を担う松田采弓が打率4割・本塁打1・打点5、西愛美が打率3割3分3厘・打点1と気を吐いてはいるが、チーム打率(2割7分)、総得点(20)はセクション5位、総本塁打1はセクション最下位と攻撃力不足、得点力不足という「積年の課題」が解決できずにいる。
 いつも「あと一歩」のところまでいきながら「目標」に届かず……で終わってしまうのは、投打に「決め手」を欠いているからに他ならない。

 「第3節」では、初戦でMORI ALL WAVE KANOYA、2戦目で靜甲 ソルフェジオ、ともに「同率首位」を走るチームとの対戦が組まれた。花王コスメ小田原 フェニックスにとっては、まさに「正念場」となる。
 初戦のMORI ALL WAVE KANOYAは「第47回全日本クラブ女子選手権大会」(7月25日(土)~27日(月)、山梨県北杜市で開催)で「大会5連覇」の偉業を達成し、「弾み」をつけてリーグ後半戦に臨んでくる。リーグでも2年ぶりの「王座奪還」を狙っており、花王コスメ小田原 フェニックスにとっては、どうしても乗り越えなくてはならない「高く大きな壁」となる。今シーズン最初の対戦では0-7と完敗。投打の数字を比較してみても、すべてMORI ALL WAVE KANOYAが上回っており、この数字を見る限り、順当なら「MORI ALL WAVE KANOYAの勝利」となってしまう。そうはさせないために……まずは「エース」栗原ななみが相手打線を封じ込み、打線が数少ないチャンスをモノにして勝利をつかむしか道はない。0-0で引っ張り、延長タイブレークに持ち込む。相手を「0」に抑えているうちに得点チャンスをつかみ、モノにする。何とかして、この「高く大きな壁」に挑み、乗り越えていく道を探すしかない。
 次戦の靜甲 ソルフェジオ戦も同様。投打の数字の比較では、すべて靜甲 ソルフェジオが上回っており、MORI ALL WAVE KANOYA以上にその差は大きくなっている。その差を「逆転」させるには……まず花王コスメ小田原 フェニックスが「完璧」な試合運び、「ベストゲーム」を見せるしかない。自らミスするような試合展開では勝利は覚束ない。「ノーミス」「完璧」な試合運びが求められる。そして……「ワンチャンス」をモノにする集中力。そのすべてが揃い、この両チームを撃破したとき、花王コスメ小田原 フェニックスは「新たなステージ」に立っているに違いない。

「第3節」 花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定
9月5日(土)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗/同率首位) ※15:00試合開始予定
9月6日(日)
対 靜甲 ソルフェジオ(6勝2敗/同率首位) ※15:00試合開始予定

「エース」としてはもちろん打撃面での「存在感」も高まる栗原ななみ


数少ないチャンスを確実にモノにし、勝利をつかめ!


後半戦の「逆襲」には「第3節」の連勝が「絶対条件」



2勝6敗「5位」:厚木SC

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:3.95(5位)
奪三振:39(1位)
総失点:33(5位)
チーム打率:2割4分6厘(6位)
総得点:30(4位)
総本塁打:5(1位)
総失策:7(3位)
守備率:0.969(5位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 厚木SCは、今シーズンの「開幕」となる「第1節」勝ち星なしの連敗スタートとなった。「第2節」の2戦目、花王コスメ小田原 フェニックス戦で先発・副島優希が被安打3の好投で3-0の完封勝ち。嬉しい今シーズン初勝利を挙げ、通算成績1勝4敗のプラチナセクション「最下位」で「交流節」を迎えることになった。

 「交流節」では初戦のペヤング戦、サファイアセクションで「ミラクル」な快進撃、「ペヤング旋風」を巻き起こし、首位を走るチームを相手に打線が爆発! 初回から打ちまくり、6番・堤万己の本塁打を含む12安打・11得点の猛攻。11-2と大勝し、今シーズン2勝目を挙げた。
 これで勢いに乗るかと思われたが……続くVONDS市原 Emerald Green戦は投打にいいところなく、0-8の完敗。投手陣が二桁10安打と打ち込まれ、打線もわずか2安打では打つ手がなかった。
 最終戦の大和電機 Blue Lakers戦は雨中の激戦となり、2回表に先手を奪われながら、その裏、四球で出塁した走者が犠打、意表を突く三盗で三塁まで走者を進め、内野ゴロの間にホームイン。1-1の同点に追いつき、続く3回裏には4本の長短打を集中し、2点を勝ち越し。3-1とリードを奪った。6回表に1点を返されたものの、3-2とリードしたまま、迎えた最終回、二死三塁と「あと一人」で試合終了というところまで追い込みながら、土壇場で同点打を浴び、最後は延長タイブレークの末、力尽き、3-4の惜敗。通算成績2勝6敗となった。

 投手陣では「移籍加入」した河島凛が6試合・24回1/3を投げ、1勝2敗・防御率2.59。セクション1位の26奪三振を記録する等、奮闘している。
「ルーキー」副島優希もここまで8試合すべてに登板し、25回2/3を投げ、1勝4敗・防御率4.36。「新戦力」が機能し、十分に「戦える」だけの布陣は整っている。
 打線でも「新戦力」が躍動し、「ルーキー」窪帆乃夏が打率4割6分2厘・本塁打1・打点6の活躍。こちらも「ルーキー」がチームに「元気」と「勇気」を与えている。「移籍加入2年目」「日本リーグ通算6年目」を迎える加藤花澄が打率3割3分3厘・本塁打1・打点4と好調を持続しているが、「3割超え」の打者はこの二人だけというのが寂しいところ。チーム打率2割4分6厘(セクション最下位)の数字をもう少し引き上げたいところだ。
 ただ、総本塁打「5」はセクション1位の数字であり、「思い切りのよさ」が好結果に結びついている。投打ともにその数字は確実に向上しており、試合内容も格段によくなっている。後半戦の巻き返しは十分に可能で、プラチナセクションの「台風の目」になる可能性もある。

 「第3節」では、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校とMORI ALL WAVE KANOYAと対戦する。
 初戦の相手・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は、チーム打率2割8分8厘、安打数チーム総計61安打は「セクション1位」の数字で、全員が「フルスイング」で立ち向かってくる打線に迫力はあるのだが……。総得点はセクション最下位の18と「ムダ打ち」が多く、そのあたりにつけ込む隙がありそうだ。河島凛、副島優希を擁する投手陣がルネス紅葉スポーツ柔整専門学校打線を寸断できれば十分に勝機が出てくる。逆に投手陣が相手打線に打ち込まれてしまうようだと勝機は遠のく。
 続くMORI ALL WAVE KANOYAは「交流節」を終え、「同率首位」に並ぶ好調なチーム。日本リーグ中断期間中に開催された「第47回全日本クラブ女子選手権大会」(7月25日(土)~27日(日)、山梨県北杜市で開催)でも「5連覇」を達成する等、調子を上げている。投打の数字を比較して見る限り、MORI ALL WAVE KANOYAの「有利」は動かないが、投手陣が踏ん張り、「第1節」での対戦(1-2で惜敗)のようにロースコアでの競り合いに持ち込めれば「面白い試合」になりそうだが……。
 厚木SCには、後半戦の「勝負どころ」で順位争い、上位争いをかき乱すような存在となってくれることを期待したい。

「第3節」厚木SC 試合予定
9月5日(土)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝7敗/6位) ※10:00試合開始予定
9月6日(日)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗/同率首位) ※12:30試合開始予定

「新戦力」が確実に機能し、「戦える」だけの布陣が整った


攻撃力不足、得点力不足を解消できれば……勝利が近づく


厚木SCがリーグ後半戦で「台風の目」になる可能性も!?



1勝7敗「6位」:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校

2026「交流節」終了時点チーム成績
チーム防御率:6.22(6位)
奪三振:20(6位)
総失点:52(6位)
チーム打率:2割8分8厘(1位)
総得点:18(6位)
総本塁打:3(5位)
総失策:7(3位)
守備率:0.970(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 今シーズンの開幕初戦、厚木SC戦は初回に4点を失いながら、17安打で二桁10得点を奪う猛攻! 終盤6回裏に一度は同点に追いつかれる場面もありはしたものの、最終回、3連続長短打で2点を奪って突き放し、10-8で粘る厚木SCを振り切り、開幕初戦を勝利で飾った。しかし……そこから「悪夢」の「連敗」が続き、勝ち星をつかめずにいる。

 通算成績1勝4敗、プラチナセクション「5位」で迎えた「交流節」は、初戦のCitrine SHIMANE戦で0-4の完封負け。ここまで今シーズン「勝利」のなかったCitrine SHIMANEに「今シーズン初勝利」「本拠地移転後、初勝利」をプレゼントする役回りを演じることになってしまった。
 続く小泉病院 Blue Arrows戦は2点を追う最終回、「主砲」奥野陽菜子の「起死回生」のツーランホームランで試合を振り出しに戻したのだが……それも束の間、その裏、先頭打者にサヨナラホームランを浴び、2-3で惜敗。
 ダブルヘッダーとなった最終戦の平林金属 Peachblossoms戦は、その劇的過ぎるサヨナラ負けのショックが尾を引いたか、投手陣が15安打を浴び、9失点。打線も4安打散発に抑え込まれ、0-9の完封負け。「交流節」も3連敗に終わり、通算成績1勝7敗で後半戦を迎えることになった。

 チーム防御率6.22(セクション最下位)と不安の残る投手陣の立て直しが急務で、今のところ、その「ウイークポイント」がハッキリと露呈する形になってしまっている。開幕初戦の厚木SC戦で嬉しい「日本リーグ初勝利」を挙げた山本菜々子が投手陣の中心となり、6試合・17イニングを投げ、1勝2敗・防御率4.94。小田澤理乃が5試合・20イニングを投げ、0勝0敗・防御率5.25。シーズン当初、「エース」として期待が寄せられていた平山芽依に至っては4試合・11回1/3を投げ、0勝3敗・防御率9.88と厳しい数字が並んでいる。
 チーム全員フルスイングで立ち向かい、迫力のある攻撃を見せている打線もチーム打率2割8分8厘、ここまでの安打数総計61安打と「セクション1位」の数字を残しながら、総得点はわずか18。セクション最下位の数字で、見た目の「派手」な印象とは裏腹に、攻撃の「効率の悪さ」「ムダ打ち」が如実に数字に表れ、最下位に沈む要因の一つとなっている。「交流節」でも得点はわずかに「2」。「主砲」奥野陽菜子の「起死回生」「劇的」な一発に目を奪われがちだが、残る2試合は完封負けに終わってしまっている。やはり時には自己犠牲も厭わず、「犠打」や「進塁打」で走者を進めたり、打線全体の「つながり」「つなぎ」を意識した攻撃をしていかないと「得点力アップ」にはつながっていかないのではないだろうか。
 打線では、昨年の「ベストナイン」であり、独特のバッティングフォームと天才的なバットコントロールが特徴的な西出蓮実が打率4割ちょうどで打点1、「一発長打」が魅力の奥野陽菜子が打率3割8分5厘・本塁打1・打点3、「キャプテン」としてチームを引っ張る武政芽依が打率3割6分・打点2、打率3割3分3厘・打点3と好調な吉村美乃里、コンスタントに「結果」を残す松永栞が打率3割2分・本塁打1・打点2と多士済々、個性豊かなキャラクターが揃い、個々に「恐い打者」が存在しているものの、それが「打線」としての「つながり」や「組織的な攻撃」に昇華されず、「得点」に結びつけることができず……結局それが「勝利」をつかむことのできない原因ともなっている。

 「第3節」では、初戦で厚木SC、第2戦でYKKと対戦する。
 厚木SCはシーズン当初、投手陣のやりくりに頭を悩ませていたが、「移籍加入」の河島凛、「ルーキー」副島優希が台頭。どのチームとも「互角」に戦えるだけの「戦力」を整えつつある。それを考えると「第1節」での対戦、今シーズン「唯一」の勝利をつかんだ「打ち合い」に活路を見出したいところだが、前述の通り、個々の能力に任せるだけでなく、打線をつなげ、いかにして得点を挙げ、勝利への道筋を描いていくのか、そのあたりが見えてこないと苦戦は必至だ。
 続く2戦目の対戦相手・YKKも「強打」を売り物にしているチーム。投手陣がどこまで踏ん張れるかが、この試合のカギとなりそうだ。今シーズン最初の対戦でも序盤の大量失点が「命取り」となり、終盤の猛追及ばず、4-6で敗れている。投手陣が踏ん張り、「先手」を取るような試合展開に持ち込めれば面白くなりそうだが……。
 個々のポテンシャルは高いものがあるだけに、「第3節」で「連敗」を止め、「覚醒」のときを迎えてほしいものである。リーグを掻き回す存在となってくれることを期待したい。

「第3節」ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定
9月5日(土)
対 厚木SC(2勝6敗/5位) ※10:00試合開始予定
9月6日(日)
対 YKK(5勝3敗/3位) ※10:00試合開始予定

投手陣の踏ん張れば……勝機が見えてくる


個々に「恐い打者」はいる。それを「打線」としてつなげることができれば、もっと効果的な攻撃ができるはず!


まずは「連敗」を止め、そこから「逆襲」を!





pc