「第58回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクションは「第3節」を終了し、靜甲が通算成績8勝2敗で「単独首位」に立ち、「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYA、大和電機 Blue Lakers、花王コスメ小田原 フェニックスの3チームが7勝3敗の「同率2位」で並ぶ「大混戦」となっている。5位には2勝8敗のCitrine Ichinomiya、1勝9敗のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が最下位の順で続き、レギュラーシーズン「最終節」となる「第4節」を迎えることになる。
今シーズンの「最終順位」を決定する「順位決定節」は、この「第4節」終了時点の成績・順位に基づき、両セクションの「1位・2位」のチームが「Aブロック」に、「3位・4位」のチームが「Bブロック」に、「5位・6位」のチームが「Cブロック」に、それぞれ進出。「Aブロック」「Bブロック」「Cブロック」の各ブロック内で1回総当たりのリーグ戦を実施。そのリーグ戦の成績に基づき、「Aブロック」では1位・2位が「日本リーグ」優勝をかけて戦う「優勝決定戦」に進出。2位・3位のチームは「3位決定戦」に進むことになる。
同様に、「Bブロック」リーグ戦1位・2位のチームが「5位決定戦」、3位・4位のチームが「7位決定戦」を、「Cブロック」リーグ戦1位・2位のチームが「9位決定戦」、3位・4位のチームが「11位決定戦」を行い、最終順位を決定する。
このような試合方式が採用されているため、「日本リーグ優勝」を手にするためには、この「第4節」で両セクションの「2位以上」となることが絶対条件となり、「3位以下」となってしまった場合には、その時点で「優勝」の可能性が消滅する。それだけに、この「第4節」をどう戦うか……各チームにとって非常に重要な意味を持つことになる。
ここでは、プラチナセクション「第3節」での戦いを振り返り、「第4節」の行方を展望してみたい。
今シーズンの「最終順位」を決定する「順位決定節」は、この「第4節」終了時点の成績・順位に基づき、両セクションの「1位・2位」のチームが「Aブロック」に、「3位・4位」のチームが「Bブロック」に、「5位・6位」のチームが「Cブロック」に、それぞれ進出。「Aブロック」「Bブロック」「Cブロック」の各ブロック内で1回総当たりのリーグ戦を実施。そのリーグ戦の成績に基づき、「Aブロック」では1位・2位が「日本リーグ」優勝をかけて戦う「優勝決定戦」に進出。2位・3位のチームは「3位決定戦」に進むことになる。
同様に、「Bブロック」リーグ戦1位・2位のチームが「5位決定戦」、3位・4位のチームが「7位決定戦」を、「Cブロック」リーグ戦1位・2位のチームが「9位決定戦」、3位・4位のチームが「11位決定戦」を行い、最終順位を決定する。
このような試合方式が採用されているため、「日本リーグ優勝」を手にするためには、この「第4節」で両セクションの「2位以上」となることが絶対条件となり、「3位以下」となってしまった場合には、その時点で「優勝」の可能性が消滅する。それだけに、この「第4節」をどう戦うか……各チームにとって非常に重要な意味を持つことになる。
ここでは、プラチナセクション「第3節」での戦いを振り返り、「第4節」の行方を展望してみたい。
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8勝2敗 首位:靜甲
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:1.51(1位) 奪三振:62(1位) 総失点:21(1位) チーム打率:2割6分4厘(4位) 総得点:55(2位) 総本塁打:5(3位) 総失策:5(2位) 守備率:0.983(2位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 「王座奪還」に燃える靜甲は開幕連勝のスタート! 開幕ダッシュに成功した靜甲は「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗。「ホーム」開催の「第2節」で3連勝を飾った大和電機 Blue Lakersと「同率首位」に並んだが、「第1節」開幕戦での「直接対決」で勝利(3-0の完封勝ち)していたことで、「プラチナセクション」1位で「交流節」に臨み、「交流節」も2勝1敗で乗り切り、「交流節」終了時点でも通算成績6勝2敗で「同率首位」をキープ。「第3節」では初戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に8-0で大勝し、7勝2敗で「同率首位」に並ぶ大和電機 Blue Lakersとの「直接対決」を迎えた。 この「首位決戦」は靜甲が2回表、「主砲」井上葉菜の中越ソロホ―ムランで先手を取り、1点リードのまま、迎えた最終回、近藤果音のタイムリーで1点を追加。試合の最終盤で2-0とリードを広げ、「勝負あった」かと思われたのだが……その裏、大和電機 Blue Lakersの驚異的な粘りの前に2-2の同点に追いつかれ、試合は延長タイブレークに突入。結局、代打・中村萌瑠のタイムリーと小黒美空のライトへの犠牲フライで2点を勝ち越し! 「ルーキー」二人が大事な「首位決戦」で大仕事をやってのけ、大和電機 Blue Lakersを4―2で振り切り、通算成績8勝2敗で「単独首位」に躍進。試合後、この「大事な一戦」で完投勝利を飾った「エース」小井沼美月が感極まって涙を流すシーンも見られた。 投手陣はチーム防御率1.51、奪三振62、総失点21といずれもプラチナセクショントップの数字を残している。「エース」小井沼美月が7試合・40回2/3を投げ、防御率1.38・奪三振42、5勝(1敗)を挙げる活躍! 望月ひよりも6試合・23イニングを投げ、1勝1敗・防御率1.83、豊田彩乃もここへ来て調子を上げ、3試合10回1/3を投げ、防御率1.35、2勝を挙げる貴重な働きを見せ、「エース」を支え、チーム全体・投手陣全体でセクショントップの数字を残している。 打線はチーム打率2割6分4厘と決して突出した数字ではないにも関わらず、総得点55とセクション2位の得点を叩き出し、チャンスを確実にモノにし、得点に結びつける「打線のつながり」と「勝負強さ」が「持ち味」でしっかりとそれをカバーしている。 「ルーキー」小黒美空が打率4割2分9厘・本塁打1・打点7の活躍で打線の中軸を担い、打率2割7分・打点5の「キャプテン」半田由佳、打率2割6分9厘・打点7の山本佳世、大和電機 Blue Lakersとの「首位決戦」で先制本塁打を放った井上葉菜(打率2割5分8厘・本塁打2・打点7)が「本来の力」を発揮し、その「実力」に見合う「額面通り」の「数字」「結果」を出してくれれば……「首位」の座も安泰なのだが。 また、すでにセクショントップの「13盗塁」を記録している「スピードスター」伊藤茉奈がもう少し打率(打率2割)・出塁率(2割2分6厘)を上げてくれれば、その「俊足」が相手守備陣の大きな「脅威」となるのだが……。投手陣は安定しているだけに「打線の援護」が「第4節」でこのまま「首位」の座を守ることができるかどうかの大きな「カギ」となりそうだ。 「第4節」では初戦で2勝8敗・5位のCitrine Ichinomiyaと対戦。第2戦で「前年の覇者」MORI ALL WAVE KANOYAとの「直接対決」が組まれ、最終戦で同じく「首位争い」のライバル・花王コスメ小田原 フェニックスと対戦する。 「第4節」では初日にMORI ALL WAVE KANOYA対花王コスメ小田原 フェニックス、2日目に花王コスメ小田原 フェニックス対大和電機 Blue Lakersの「直接対決」も組まれており、「ライバル」たちが「直接対決」で顔を合わせるまでに、どんな状況になっているかはわからないが……ただ一つハッキリしていることは「目の前の試合」に勝っていけば「首位」の座は守れる、ということである。他チームの動向を気にする前に「目の前の試合」を一つひとつ勝っていくこと、それが「最善」の道となる。 首位争いを演じている大和電機 Blue Lakersとは「直接対決」2試合をすでに終えており、3-0、4-2で連勝。MORI ALL WAVE KANOYAには最初の対戦で2-1で勝利しており、花王コスメ小田原 フェニックスには4-5で敗れている。「直接対決」での勝敗や「得失点差」で順位が決まるようなケース、状況もあり得るが……「目の前の試合」に勝っていくこと、それさえできれば「首位」のまま、レギュラーシーズンを終え、「日本リーグ優勝」を争う順位決定節「Aブロック」に進むことができる。 「第4節」 靜甲 試合予定 10月10日(金) 対 Citrine Ichinomiya(2勝8敗/5位)※10:00試合開始予定 10月11日(土) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(7勝3敗/同率2位)※10:00試合開始予定 10月12日(日) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(7勝3敗/同率2位)※15:00試合開始予定 |
![]() 「第3節」終了時点で「単独首位」に立つ靜甲。首位の座を守れるか!? ![]() 「エース」小井沼美月を中心に投手陣は安定感抜群! ![]() 打線は井上葉菜ら「実力者」たちの復調に期待!! |
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7勝3敗 同率2位:MORI ALL WAVE KANOYA
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:1.88(3位) 奪三振:43(2位) 総失点:24(3位) チーム打率:3割3分9厘(1位) 総得点:57(1位) 総本塁打:6(2位) 総失策:4(1位) 守備率:0.986(1位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYAは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」も2勝1敗で通算成績3勝2敗。3位で臨んだ「交流節」で3連勝を飾り、3チーム「同率」ではあるものの、「首位」に躍進。「同率首位」で迎えた「第3節」では、初戦で「首位争い」を演じていた大和電機 Blue Lakersとの「直接対決」を延長タイブレークの末、0-1のサヨナラ負けで落とし、続くCitrine Ichinomiya戦は10-4と大勝したものの、通算成績7勝3敗で「同率2位」に順位を落とした。 投手陣は左腕・竹原由菜が8試合・31イニングを投げ、3勝2敗。防御率1.13はプラチナセクション・投手ランキング「1位」の数字であり、奪三振31と投球回数と同じ奪三振数も記録している。 「ルーキー」猩々紫月は9試合・39回2/3を投げ、4勝1敗と竹原由菜を上回る勝ち星を挙げ、防御率2.47と及第点の数字を残し、「百戦錬磨」のサウスポーとともにチームを支えている。 打線は鈴木真由子が打率4割3分5厘のハイアベレージでプラチナセクション打撃ランキングトップに立つ活躍。山根楓加が打率3割8分1厘・本塁打1・打点3、藤本音羽が打率3割6分8厘・打点6、福元彩未が打率3割6分4厘・打点4、藤田直が打率3割2分1厘・本塁打3・打点8、「キャプテン」としてチームを引っ張る新谷静も打率3割2分と当たっており、「3割打者」がズラリと並ぶ打線は強力。チーム打率・3割3分9厘、総得点57はいずれもプラチナセクショントップの数字が並ぶ。 「第4節」では、初戦で通算成績7勝3敗の「同率2位」で並ぶ花王コスメ小田原 フェニックスとの対戦が組まれ、第2戦で「第3節」終了時点で「単独首位」に立つ靜甲と「直接対決」。最終戦でルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦する。 「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYAにとっては、初戦、2戦目の勝敗が「大きな意味」を持つものとなりそうだ。初戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスは「好投手」栗原ななみを擁しており、今シーズン最初の対戦では5-3で勝利を収めているが、奪った「5点」は相手の「エース」栗原ななみが登板する前に挙げた得点で、今度は「必勝」を期して「エース」を先発させてくるはず。気候も落ち着きはじめ、コンディションがよくなれば、「好投手」栗原ななみが「本領発揮」という試合になる可能性も……セクション「トップ」のチーム打率・得点力を誇るMORI ALL WAVE KANOYA打線が「好投手」栗原ななみをいかに攻略するかが、この試合の「焦点」となる。 続く靜甲戦も「絶対に負けられない」戦いとなる。初戦の結果にもよるが、どちらにしても「連覇」へ望みをつなぐには「勝たなければならない」相手であり、大事な試合となる。 今シーズン最初の対戦では2本の本塁打を浴びて2点を失い、靜甲の「エース」小井沼美月の力投の前に「自慢」の強力打線が1点に抑え込まれ、1-2で敗れている。今回も「僅差の接戦」となることが予想され、まずは「ミスをしない」ことが前提条件となる。実力伯仲、力の差のない相手との戦いでは「ミス」が命取りとなってしまう。四死球、エラーはもちろん、進めるべきところで走者を進められなかったり……といった「小さなこと」「記録に表れないミス」が勝敗を分けることになりかねない。その意味では「やるべきことをやる」ことが大切で、当たり前のことを当たり前にやることのできたチームに「勝利の女神」が微笑む。一つひとつのプレーの積み重ねが結果に結びつき、やるべきことをやったチームが勝利に近づく。大事な試合、プレッシャーのかかる局面ほど、当たり前のことを当たり前に、やるべきことをキチンとやる、ことが難しくなる。裏を返せば、日々の練習で、どこまでそんなケースを、局面を、想定して準備することができたか……それが試合で表れ、勝敗を分けることになる。 「連覇」を実現するには、まずはこの「第4節」で勝利を積み重ね、最低でも「2位」の座を確保することが必要になる。シーズンの「勝負どころ」であり、「正念場」。「王者」の「連覇」へかける「思いの強さ」と「勝利への執念」が問われる戦いとなる。 「第4節」 MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定 10月10日(金) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(7勝3敗/同率2位)※12:30試合開始予定 10月11日(土) 対 靜甲(8勝2敗/首位)※10:00試合開始予定 10月12日(日) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝9敗/6位)※10:00試合開始予定 |
![]() 「連覇」へ……首位逆転を狙うMORI ALL WAVE KANOYA ![]() 「勝負どころ」で頼りになる百戦錬磨のサウスポー・竹原由菜 ![]() 打線は好調! チーム打率・総得点はセクションNo.1の数字を叩き出している |
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7勝3敗 同率2位:大和電機 Blue Lakers
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:1.68(2位) 奪三振:30(4位) 総失点:21(1位) チーム打率:3割4厘(2位) 総得点:47(3位) 総本塁打:7(1位) 総失策:8(4位) 守備率:0.974(4位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 大和電機 Blue Lakersは「第1節」1勝1敗。迎えた「ホーム」開催の「第2節」でスタンドを埋めた「大応援団」の熱い声援にも後押しされ、見事3連勝を飾り、通算成績4勝1敗。靜甲と「同率首位」に並んだものの、「直接対決」での敗戦が響き、2位で「交流節」に臨み、「交流節」は2勝1敗と勝ち越し。通算成績6勝2敗の「同率首位」で「第3節」を迎えた。 「第3節」はいずれも「同率首位」で並ぶチームとの対戦となり、まず初戦でMORI ALLWAVE KANOYAと対戦。息詰まる投手戦となり、延長タイブレークにもつれ込む「熱戦」を矢﨑月菜の劇的なサヨナラ安打で1-0のサヨナラ勝ち。続く靜甲戦は2点を追う最終回、驚異的な粘りを見せ、2-2の同点に追いついたものの、延長タイブレークの末、2-4で敗れ、1勝1敗。通算成績7勝3敗で「同率2位」となった。 投手陣は左腕・斉藤未来が8試合・38回1/3に登板し、5勝1敗・防御率1.64と安定している。また、木村美咲を積極的に起用し、5試合・22回1/3を投げ、1勝2敗・防御率1.88の数字を残している。「ベテラン」でチームの「精神的支柱」でもある大串都未希が「第3節」では登板がなく、4試合・9イニングの登板(1勝0敗・防御率1.56)にとどまっている。「第4節」「順位決定節」の勝負どころでは大串都未希の「存在」「力」が必要になる場面もあるかもしれないが……「新旧交代」「世代交代」を見据えた選手起用と考えられる。 打線では矢﨑月菜が打率4割2分9厘・本塁打1・打点7と好調。プラチナセクション打撃ランキングの2位につけ、小川瑠菜も打率3割6分8厘・本塁打1・打点4、堀川美瑠瑠も打率3割5分7厘・打点3、上原彩瑛が打率3割4分8厘・本塁打2・打点8、原野柚希が打率3割2分4厘・打点2と好調を持続。新海雪奈も打率3割ちょうど・本塁打3・打点6と「復調気配」。チーム打率も「3割」(3割4厘)を超え、総本塁打7(セクション1位)と打線は強力で破壊力があり、打ち出したら止まらない「ノリの良さ」と「勢い」がある。 反面、やや淡白なところもあり、まったく「らしさ」が感じられないまま、本来の力を出し切れず、試合終了……といった場面に遭遇することもある。それが大和電機 Blue Lakersの「魅力」でもあるのだが……「勝負どころ」の「第4節」では、その「二面性」の方ではなく、高い集中力を保ち、「強い」大和電機 Blue Lakersを見せてほしいところだ。 「第4節」では初戦でルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦。第2戦で「上位争い」のライバル・花王コスメ小田原 フェニックスとの「直接対決」が組まれ、最終戦でCitrine Ichinomiyaと対戦することになる。 「上位争い」のライバル、現在「首位」の靜甲には2敗(0-3、2-4)してしまっているが、「同率2位」に並ぶMORI ALL WAVE KANOYAには2勝(8-3、1-0)しており、花王コスメ小田原 フェニックスにも今シーズン最初の対戦では3-0で勝利を収めており、「第4節」での花王コスメ小田原 フェニックスとの対戦に勝利できれば(もしくは2点差以内の敗戦であれば)、「同率」で並んだ場合の順位決定、「同率で並ぶチームの直接対決での勝敗」「同率で並ぶチームの対戦での得失点差」では有利な立場に立つことができる。 ただ……ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦、Citrine Ichinomiyaとの対戦で星を落とすようなことになると、そんな星勘定や皮算用は吹き飛んでしまうことなる。やはり「目の前の試合」を一つひとつ「勝っていく」ことが何より重要になる。そのためには「大和電機らしさ」を見失うことなく戦うことが必要で、いつものように「元気で」「明るく」「楽しんで」ソフトボールに取り組み、なおかつ集中力高く、「強い姿」を見せてくれることを期待したい。 「第4節」 大和電機 Blue Lakers試合予定 10月10日(金) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝9敗/6位)※15:00試合開始予定 10月11日(土) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(7勝3敗/同率2位)※15:00試合開始予定 10月12日(日) 対 Citrine Ichinomiya(2勝8敗/5位)※12:30試合開始予定 |
![]() 「上位争い」生き残りをかけ……大和電機 Blue Lakersの真価が問われる ![]() チームを支える左腕・斉藤未来。「エース」の出来がチームの浮沈を左右する ![]() 打線に「ノリ」と「勢い」のある大和電機 Blue Lakers。「らしさ」全開の戦いを期待! |
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7勝3敗 同率2位:花王コスメ小田原 フェニックス
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:2.82(4位) 奪三振:41(3位) 総失点:31(4位) チーム打率:2割7分9厘(3位) 総得点:35(4位) 総本塁打:0(6位) 総失策:7(3位) 守備率:0.978(3位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 「第1節」で開幕連勝スタートを切った花王コスメ小田原 フェニックスだが、「第2節」は1勝2敗と負け越し、MORI ALL WAVE KANOYAと3勝2敗の「同率」で並んだものの、「直接対決」で敗れたことが響き、4位で「交流節」に回ることになった。「交流節」は2勝1敗で乗り切り、通算成績5勝3敗。「同率首位」に3チームが並ぶ「混戦状態」の中、ギリギリのところで上位争いに踏み止り、「第3節」は5位・6位のチームとの対戦であったこともあり、連勝。通算成績7勝3敗とし、「同率2位」でレギュラーシーズン「最終節」となる「第4節」を迎えることになった。 「第3節」では初戦のCitrine Ichinomiya戦、初回に2点を先制しながら、すぐに追いつかれ、一度は逆転を許す苦しい試合展開。最終回、相手のエラーで3-3の同点に追いつき、何とか延長タイブレークに持ち込み、4-3のサヨナラ勝ち。続くルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦は初回に3点を先制して試合の主導権を握り、危なげのない試合運びで4-1と快勝! 連勝を飾り、「第4節」に望みをつないだ。 投手陣では「エース」栗原ななみが9試合に登板。セクション最多の52回2/3を投げ、5勝0敗・防御率1.86と安定した数字を残している。気候も良くなり、コンディションの向上が望めるシーズンのクライマックスへ向け、「エース」に大きな負担があるのは承知の上で、さらなる活躍を期待している。 打線では西愛美が打率4割・打点2、岡田南も打率4割で並び、打点9の活躍。荻野真鈴も打率3割3分3厘・打点2と好調なところを見せているが、未だ本塁打が1本もなく(プラチナセクションで唯一)、打線の「爆発力」に欠ける点が「上位争い」を演じる上で気がかりなところか。上位チームが相手となれば、当然相手の投手力も上がり、簡単に「連打」「得点」は望めない。そうなると「一発長打」が試合を決めるようなケースも出てくるのだが、花王コスメ小田原 フェニックスの打線にそれを望むのは、これまでの数字を見る限り「期待薄」。一人ひとりが個々の役割を果たして打線をつなぎ、機動力も絡めて相手守備陣を揺さぶり、プレッシャーをかけ、さらには「エース」栗原ななみの踏ん張りでロースコアの競り合いをしぶとくモノにしていくしかない。 「第4節」では初戦で昨シーズンの「覇者」であり、「第3節」終了時点で7勝3敗「同率2位」で並ぶMORI ALL WAVE KANOYA、第2戦で同じく「同率2位」で並ぶ大和電機 Blue Lakersと対戦。最終戦で「首位」靜甲と対戦する「勝負の3連戦」となった。 初戦の相手・MORI ALL WAVE KANOYAには今シーズン最初の対戦で3-5、第2戦で対戦する大和電機 Blue Lakersにも0-3で敗れている。最終戦の対戦相手・靜甲には5-4で勝利を収めているが、第1戦・第2戦では「勝利」がまず「絶対条件」となるが、その上で、「同率」で並んだ場合の「得失点差」も意識し、そこを見据えた戦いをしておく必要がある。もちろん勝敗の差でハッキリと上回れば「文句なし」なのだが、この混戦模様を考えると、何チームかが「同率」で並ぶようなケースも十分に考えられる。上位争いを演じるチーム相手に大差で勝つことは至難の業だが……まずは「勝つ」ことを最優先に、その上でチャンスがあれば1点でも2点でも多く得点を積み重ねておくこと、あるいは無用な失点を1点でも防ぐことを徹底しておかなければならない。 どちらにしても花王コスメ小田原 フェニックスにとって、この「第4節」の3試合が今シーズンの「すべて」を決める戦いとなる。「日本リーグ優勝」を争う順位決定節「Aブロック」の舞台に立つために……力を余すことなく「完全燃焼」してほしい。 「第4節」 花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定 10月10日(金) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(7勝3敗/同率2位)※12:30試合開始予定 10月11日(土) 対 大和電機 Blue Lakers(7勝3敗/同率2位)※15:00試合開始予定 10月12日(日) 対 靜甲(8勝2敗/首位)※15:00試合開始予定 |
![]() 花王コスメ小田原 フェニックス、「勝負の3連戦」。どんな結果が待ち受けているのか…… ![]() 「エース」栗原ななみに「大車輪」の活躍を期待! ![]() 「打線の援護」が上位生き残りへの「カギ」を握る |
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2勝8敗 5位:Citrine Ichinomiya
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:5.94(6位) 奪三振:19(5位) 総失点:74(6位) チーム打率:2割2分5厘(5位) 総得点:35(4位) 総本塁打:3(5位) 総失策:12(5位) 守備率:0.961(5位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す Citrine Ichinomiyaは開幕連敗のスタート。「第2節」も初戦、第2戦を落とし、前半戦の最終戦でようやく今シーズン「初勝利」を挙げ、通算成績1勝4敗の5位で「交流節」を迎えた。「交流節」も1勝2敗と負け越し、2勝6敗。「第3節」では「連敗」を喫し、2勝8敗の5位でレギュラーシーズン「最終節」となる「第4節」を迎えることになった。 「第3節」では、初戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦で初回に2点を先制されながら、その直後の2回表、「キャプテン」船山優果の適時二塁打で追いつき、5回表には宮本星南のランニングホームランで勝ち越し。勝利は「目前」だったのだが……。最終回、自らのエラーで同点に追いつかれ、最後はサヨナラ。手にしたはずの「勝利」がその手の中からこぼれ落ちてしまった。続くMORI ALL WAVE KANOYA戦は序盤から投手陣が打ち込まれ、13安打を浴び、二桁10失点。打線が4点を返したが、4-10で大敗を喫した。 投手陣では山下紗季が10試合すべてに登板。47回2/3を投げ、2勝3敗・防御率3.82。「第46回全日本クラブ女子選手権大会」でも4試合すべて先発登板し、3勝を挙げ「優秀選手」となり、徐々に「結果」に結びつきつつあるのだが、チーム全体としてみると、防御率5.94とセクション「ワースト」の数字となっている。 打線では宮本星南が打率3割4分3厘・本塁打1・打点1と好調を持続しているが、「3割打者」はこの宮本星南のみ。打率2割9分6厘・打点2の五十嵐綺羅良、打率2割8分1厘・打点8の森光眞子、打率2割7分3厘・打点6の「キャプテン」船山優果らが「奮闘」してはいるのだが、なかなか「勝利」という「結果」につなげることができずにいる。 「第4節」では、初戦で首位・靜甲、第2戦でルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、最終戦で「上位争い」を演じる大和電機 Blue Lakersと対戦する。 今シーズン最初の対戦では、靜甲に3―16、大和電機 Blue Lakersに0-9といずれも大敗を喫しているが、レギュラーシーズン「最終節」となる、この「第4節」の対戦で上位チームに一泡吹かせてもらいたいものだ。Citrine Ichinomiyaというチームの「存在感」「存在意義」を示すような戦いを、残る「第4節」「順位決定節」で見せてくれることを期待したい。 「第4節」 Citrine Ichinomiya 試合予定 10月10日(金) 対 靜甲(8勝2敗/首位)※10:00試合開始予定 10月11日(日) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝9敗/6位)※12:30試合開始予定 10月12日(日) 対 大和電機 Blue Lakers(7勝3敗/同率2位)※12:30試合開始予定 |
![]() レギュラーシーズン「最終節」となる「第4節」でCitrine Ichinomiyaの」「存在感」を示せ! ![]() 「真のエース」となるために……山下紗季のさらなる成長を期待 ![]() 打線の援護で「勝利」をつかめ! |
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1勝9敗 6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
第3節終了時点チーム成績
チーム防御率:4.43(5位) 奪三振:18(6位) 総失点:53(5位) チーム打率:2割1分4厘(6位) 総得点:23(6位) 総本塁打:5(3位) 総失策:15(6位) 守備率:0.952(6位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は「第1節」開幕連敗スタートとなったとはいえ、いずれも1点差負けと「あと一歩」のところまで迫る戦いを見せていた。ところが「第2節」では初戦以外は大差の連敗。前半戦を勝ち星なしの5連敗で折り返す結果となり、プラチナセクション「6位」で「交流節」に臨むことになった。「交流節」ではサファイアセクション「1位」のYKKを相手に、木村天音、西出蓮実の2本のソロホ―ムランで最終回まで2-1とリードし、今シーズン「初勝利」を目前にしながら無念の逆転サヨナラ負け。惜しくも今シーズン初勝利を逃してしまったが、この「敗戦」の悔しさを糧に、続くサファイアセクション「5位」厚木SCに6-2で快勝。レギュラーシーズンでは2022年「第4節」ペヤング戦以来となる勝利を挙げた。結局、「交流節」は1勝2敗、通算成績1勝7敗で後半戦「再開」となる「第3節」を迎えたが、「第3節」では靜甲に0-8、花王コスメ小田原 フェニックスに1-4で連敗を喫し、通算成績1勝9敗で「第4節」に臨むことになった。 「第4節」では初戦、首位を走る靜甲と対戦し、投手陣が靜甲打線につかまってしまい、0-8の大敗。続く花王コスメ小田原 フェニックス戦も初回にいきなり3点を失うスタートとなる等、「勝機」を見出すのは難しい試合展開となり、西出蓮実のソロホ―ムランで1点を返し、2試合連続の完封負けを免れるのがやっとという試合内容だった。 投手陣では「エース」小林美紅が8試合に登板し、34回2/3を投げ、1勝4敗・防御率3.84。「期待のルーキー」平山芽依も6試合・22回1/3を投げ、0勝4敗・防御率4.07の成績。この二人が規定投球回数に到達した。 打線では「ルーキー」西出蓮実が打率3割7分5厘・本塁打2・打点6、松永栞が打率3割1分3厘・打点3の活躍。チーム全員が「フルスイング」で立ち向かう打線には「迫力」がある反面、「もろさ」「粗さ」も目につき、打線としての「つながり」にかけ、ホームランで得点を挙げる場面はあっても「連打」「連打」でビッグイニングを作ったり、打線がつながって得点に結びつけた……といったシーンにはなかなかお目にかかれず、「散発」「単発」に終わっている印象が強い。チーム打率2割1分4厘・総得点23はプラチナセクション6チーム中「最下位」の数字で見た目の派手な印象ほど、それが「数字」「結果」に反映されていない。対戦相手もそれがわかってきており、シーズン当初のように「何をやってくるかわからない」という警戒感は薄れ、「一発にだけ注意しておけば大丈夫」と、いたずらに恐れることもなくなっている。「フルスイング」という特徴、持ち味は残しつつ、打線のつながりや個々の役割を明確にし、得点を挙げるために「チームとして」どうしたらよいか、何をなすべきかを、もう一度考えてみる必要がある。 「第4節」では、初戦で大和電機 Blue Lakers、2戦目でCitrine Ichinomiya、最終戦でMORI ALL WAVE KANOYAと対戦する。 大和電機 Blue Lakersとは今シーズン最初の対戦で4-7のスコアで敗れてはいるものの、試合途中までシーソーゲームを演じている。このときのような戦いができれば……面白くなる。投手陣がゲームを作れるようになっているだけに、打撃面でも「打線」としてつながり、ホームラン「一発」で決めるのではなく、つないで、進めて、還して……といった粘り強く、チャンスを最大限に活かすような攻撃ができれば展開も変わってくる。「第4節」ではぜひそんな戦いを見せ、「ジャイアントキリング」を演じてくれることを期待したい。 「第4節」 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定 10月10日(金) 対 大和電機 Blue Lakers(7勝3敗/同率2位)※15:00試合開始予定 10月11日(土) 対 Citrine Ichinomiya(2勝8敗/5位)※12:30試合開始予定 10月12日(日) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(7勝3敗/同率2位)※10:00試合開始予定 |
![]() レギュラーシーズン「最終節」となる「第4節」で2勝目を! ![]() 投手陣はある程度、「試合を作れる」ようになってきているが…… ![]() 「フルスイング」を貫く一方で「打線」としての「つながり」がほしい! |





















