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[2025年05月08日] 「第58回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション 第1節総括・第2節展望

 去る4月19日(土)・20日(日)の両日、石川県金沢市・金沢市営専光寺ソフトボール場を会場に「第58回日本女子ソフトボールリーグ」が開幕。リーグ「開幕」となる「第1節」はプラチナセクション・サファイアセクション合同開催となり、日本リーグ所属の全12チームが一堂に会し、熱戦を繰り広げた。

 プラチナセクションは、前年度優勝・MORI ALL WAVE KANOYA、同3位・大和電機 Blue Lakers、同5位・Citrine Ichinomiya、同7位・花王コスメ小田原 フェニックス、同9位・靜甲、同11位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校の6チームで構成され、セクション内で2回総当たりのリーグ戦を実施。サファイアセクションとの「交流節」3試合を含む全13試合の結果でレギュラーシーズンの順位を決定。その順位に基づき、「最終順位決定戦」となる「順位決定節」に臨むことになる。

 ここでは、プラチナセクション「第1節」を振り返り、「第2節」での戦いを展望してみたい。



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 2勝0敗 同率首位:花王コスメ小田原 フェニックス
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:3.27(4位)
奪三振:12(1位)
総失点:8(4位)
チーム打率:3割9分(2位)
総得点:12(1位)
総本塁打:0(3位)
総失策:2(2位)
守備率:0.968(2位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン7位・花王コスメ小田原 フェニックスは、初戦で同11位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦。3回裏に3点を先制しながら継投策の失敗もあり、5回表に同点に追いつかれ、6回裏、荻野真鈴、中岡葉月の連打から勝ち越しのチャンスをつかみ、機動力を駆使した攻めで揺さぶり、相手守備陣の一瞬の隙を突く走塁で2点を勝ち越し。最終回、1点差に詰め寄られ、なお一死二・三塁の「一打逆転」のピンチを招いたが、最後は「エース」栗原ななみを再出場・再登板させ、1点差で逃げ切り。開幕戦を勝利で飾った。
 続く昨シーズン5位・Citrine Ichinomiyaとの対戦も初回に3点を先制し、「楽勝ペース」かと思われたが、3回裏、「エース」栗原ななみが3本の長短打を浴び、同点。その直後の4回表、荻野真鈴の適時二塁打で4-3と勝ち越したが、「勝利目前」の最終回、またしても「エース」栗原ななみが相手打線につかまり、4-4の同点に……。延長タイブレークに入った8回表、相手守備の乱れと荻野真鈴の犠飛、岡田南のタイムリー等で3点を勝ち越し、7-4で振り切り、苦しみながらも開幕連勝を飾った。

 昨シーズン移籍加入し、レギュラーシーズン13試合中12試合に登板。63回1/3とセクション最多の投球回数を投げ抜き、防御率0.66と抜群の安定感を誇り、一躍「エース」となった栗原ななみの存在が「優勝候補」にも挙げられる「根拠」になっているのだが、「第1節」では2試合・12回2/3を投げ、1勝0敗・防御率1.66。初戦の「火消し役」は見事だったが、2戦目は延長8回を完投し、勝利投手になったとはいえ、二度にわたって同点に追いつかれる等、「栗原ななみらしくない」投球内容に終始した。もちろん初戦の継投策のタイミングや2戦目の最初の失点の場面で味方守備陣の乱れがある等、同情すべき点も多々あったのだが、そういったことまでもすべて背負い、チームを勝利に導くのが「真のエース」ではないだろうか。「第2節」では栗原ななみ「本来の姿」を見せてくれることを期待したい。

 一方、打線は好調でチーム打率は3割を超え、西愛美の打率5割7分1厘を筆頭に、荻野真鈴、佐藤真香が打率5割、岡田南が打率4割2分9厘と軒並み好調。長年、「打撃不振」「得点力不足」に悩まされてきたチームが生まれ変わりつつある。

 ただ「第2節」では初戦で昨シーズンの覇者・MORI ALL WAVE KANOYA、第2戦で「ホーム」開催で意気込む大和電機 Blue Lakers、最終戦で「第1節」で連勝スタートを切った靜甲と対戦する。
 いずれも「優勝経験」のある「実力派」チームとの対戦が組まれているだけに、この「第2節」をどう乗り切るかで花王コスメ小田原 フェニックスの今シーズンの行方が見えてきそうだ。
 それには「エース」栗原ななみが「本来の姿」を見せ、失点を最小限に抑える必要があり、打線が「実力派」チームの「エース」たちにどう立ち向かうかがポイントになる。

 この「第2節」が花王コスメ小田原 フェニックスにとって、今シーズンの行方を左右する「重要な試合」となることは間違いない。決して「絶好調」とはいえないチーム状態で開幕連勝スタートを切った「第1節」。ただ……そんな状態であっても「勝った」「負けなかった」ことに大きな意味があり、それが「優勝候補」にも挙げられるだけのチームになった「証」であるといえるだろう。その中で迎える「第2節」、チームとしての「真価」と「進化」が問われる戦いをどう乗り切るか!? 花王コスメ小田原 フェニックスの「今後」を占う大切な「第2節」となる。

「第2節」 花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定
5月16日(金)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(第1節・1勝1敗)※10:00試合開始予定
5月17日(土)
対 大和電機 Blue Lakers(第1節・1勝1敗)※12:30試合開始予定
5月18日(日)
対 靜甲(第1節・2勝0敗)※10:00試合開始予定

 

連勝スタートの花王コスメ小田原 フェニックス。「第2節」は「真価」と「進化」を問われる戦いとなる


花王コスメ小田原 フェニックスの「エース」栗原ななみ


「第1節」では打線好調! 「第2節」以降もこの好調を持続させたいところだ



 2勝0敗 同率首位:靜甲
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:0.47(1位)
奪三振:11(2位)
総失点:1(1位)
チーム打率:2割2分4厘(5位)
総得点:5(4位)
総本塁打:0(3位)
総失策:0(1位)
守備率:1.000(1位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズン「連覇」を狙った靜甲は開幕から躓き、投打の歯車が狂ったまま、9位に終わってしまった。今シーズンは「同じ轍は踏まない!」とばかりに開幕連勝のスタート! 本来の「強い靜甲」が帰ってきた感がある。

 開幕連勝の原動力は何といっても投手陣。昨シーズンは「エース」山本すみれがJD.LEAGUEに移籍したこともあり、投手陣のやりくりに苦労した。ただ、その甲斐あってか、昨シーズン「ルーキー」ながら「実戦」で数多くの登板機会を得たことで成長した小井沼美月、望月ひよりが好投。「一本立ち」してくれそうな気配だ。

 初戦は「開幕投手」に指名された小井沼美月が、昨シーズン3位・大和電機 Blue Lakersを相手に3-0の完封勝利! 白星発進でチームに「勢い」をつけると、第2戦は望月ひよりが昨シーズン11位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に苦しめられながらも延長8回を投げ抜き、1失点の完投勝利。2-1で競り勝ち、連勝。「開幕ダッシュ」に成功した。

 その一方で打線がやや湿りがち。伊藤茉奈の俊足を活かしたチャンスメイク、機動力を駆使した攻めの展開、初戦で先制点を叩き出し、ダメ押しのキッカケとなる二塁打を放った「ルーキー」小黒美空の活躍はあるものの、やはり「チームの中心」となる2023年の「MVP」であり、2022年~2024年「3年連続」で「優秀選手」に輝く井上葉菜、同じく昨シーズンの「優秀選手」であり、「キャプテン」としてチームを引っ張る半田由佳が「額面通り」「実力通り」の「結果」を出していってくれないとチームとしても苦しくなる。その意味でも「第1節」の2戦目、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦の延長8回表、井上葉菜が決勝タイムリーを放ったのは「明るい兆し」といえよう。本人はその「決勝打」の当たり、打撃内容にまったく納得していない様子であったが、まずは1本ヒットが出ることで、ガラッと変わったりするのがバッティングの不思議なところ。この「1本」がキッカケとなり、調子を上げ、「本来の姿」を取り戻すことも大いにあり得る。

 「第2節」では初戦でCitrine Ichinomiya、第2戦でMORI ALL WAVE KANOYA、最終戦で花王コスメ小田原 フェニックスと対戦する。
 Citrine Ichinomiyaは「第1節」で勝ち星がなかっただけに「初勝利」を挙げるべく意気込んでくるはず。MORI ALL WAVE KANOYAは昨シーズンから大幅に戦力を入れ替えているとはいえ、昨シーズンの「覇者」であり、「連覇」を狙うには負けられない試合となる。最終戦の花王コスメ小田原 フェニックスは、靜甲とともに「第1節」連勝スタートを切った好調のチームであり、好投手・栗原ななみを擁し、今シーズン「優勝候補」に挙げられているチームでもある。
 いずれにせよ「優勝」するには、どこが相手であれ、「負けるわけにはいかない」。成長著しい投手陣が「第2節」でもその力を発揮することができるか!? 実力者揃いの打線が「本領発揮」し、「覚醒」のときを迎えるか……靜甲の「第2節」での戦いに期待と注目が集まる。

「第2節」 靜甲 試合予定
5月16日(金)
対 Citrine Ichinomiya(第1節・0勝2敗)※12:30試合開始予定
5月17日(土)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(第1節・1勝1敗)※10:00試合開始予定
5月18日(日)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(第1節・2勝0敗)※10:00試合開始予定

 

「第1節」連勝スタートを切り、「王座奪還」をめざす靜甲


開幕戦で「開幕投手」に指名され、期待に応え、完封勝利を飾った小井沼美月


延長8回を投げ抜き、1失点の完投勝利! 開幕連勝スタートの立役者となった望月ひより



 1勝1敗 同率3位:MORI ALL WAVE KANOYA
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:3.50(3位)
奪三振:12(1位)
総失点:9(5位)
チーム打率:3割2分1厘(1位)
総得点:12(1位)
総本塁打:2(1位)
総失策:2(2位)
守備率:0.967(3位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 昨シーズンの「覇者」MORI ALL WAVE KANOYAは、これまで長年チームを支え続け、チームの「顔」でもあった中野花菜、谷川まきの「元・日本代表」バッテリーが現役を退き、コーチングスタッフも一新。「新旧交代」「世代交代」を進めながら「連覇」を狙うという難しい舵取りが求められるシーズンとなる。

 初戦の昨シーズン5位・Citrine Ichinomiyaとの対戦は、初回、藤田直が試合開始直後の2球目をとらえ、センター頭上を越える「先頭打者ホームラン」。強烈な先制パンチを浴びせると、その「余韻」も冷めやらぬ中、「投打二刀流」の竹原由菜がセンターバックスクリーンを直撃する二者連続のホームラン! 「王者」が「連覇」へ向け、強烈なインパクトを残すスタートを切り、開幕初戦を9-1で大勝。これで波に乗るかと思われたが……続く昨シーズン3位・大和電機 Blue Lakersとの一戦は、前日の「夏の暑さ」を思わせるような天気が一変、真冬のような寒さとなり、試合が始まる頃には雨が降り始め、グラウンドコンディションも悪化する気の毒な状態に。もちろん相手チームも「条件は一緒」で、気象条件やグラウンドコンディションを言い訳にすることはできないが、ごくごく普通の状況下での試合であれば、また違った試合内容・結果もあったのでは……と思わざるを得ない試合ではあった。

 投手陣は「投打二刀流」の左腕・竹原由菜が中心となるが、「ルーキー」猩々紫月も積極的に起用。チームにとっての「開幕戦」の「開幕投手」に指名され、勝利投手となり、期待に応えるピッチングを見せてくれた。左腕・竹原由菜も第2戦の激しく降る雨、ぬかるむグラウンドの中でのピッチングはさすがに対応に苦慮する場面も見られたが、冷静沈着、クールに相手打線を抑え込むクレバーなピッチングは健在で、今シーズンもチームを支える存在となり、計算できるピッチングを見せてくれそうだ。

 打線は鈴木真由子が打率6割6分7厘で「プラチナセクション」打撃ランキングのトップに立ち、2022年・2023年「2年連続」で「優秀選手」に輝いた福元彩未も打率6割のハイアベレージを残す活躍。「第1節」で「ルーキー」猩々紫月にある程度、「使える」メドが立ったとはいえ、「ベテラン」竹原由菜が投打にフル回転しなければならない状態にあることを考えると、「連覇」を狙うには「打線の援護」が欠くことのできない「条件」となる。「第1節」ではチーム打率3割2分1厘・総得点12・総本塁打2といずれも「プラチナセクション」トップの数字を叩き出しており、今のところ「連覇への条件」はクリアしているといえよう。

 「第2節」では、初戦で開幕連勝スタートを切った花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦も同じく開幕連勝と好調な靜甲との対戦が続き、最終戦でルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦することになる。
 初戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスは、「リーグ屈指の好投手」栗原ななみを擁し、打線も好調。MORI ALL WAVE KANOYAとしてはすでに「1敗」している状況にあり、首位チームを走らせない、その差をこれ以上広げられないためにも「負けられない」試合となり、好投手・栗原ななみをどう攻略するかがカギとなる。また、投手起用についても「百戦錬磨」の竹原由菜を先発させるのか、「ルーキー」猩々紫月の「若さ」と「勢い」にかけるのか、そのあたりも勝敗を左右するポイントとなりそうだ。
 第2戦の相手・靜甲も「第1節」連勝のスタートを切っている好調なチームで、小井沼美月、望月ひよりら投手陣の成長著しく、チーム打率・総得点・総本塁打すべての部門で「プラチナセクション」トップを走るMORI ALL WAVE KANOYAの打線が「好調」靜甲投手陣をどう攻略するかが焦点となる。
 最終戦の相手・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校も開幕連敗のスタートとなってはいるが、いずれも「1点差」の惜敗。小林美紅、小田澤理乃の投手陣に確実な「成長」が感じられ、「ルーキー」平山芽依も「第1節」では好投を見せており、打線も粗削りな感はあるものの、全員「フルスイング」で立ち向かってくる姿はある種の「迫力」がある。例年に比べ、チームが「仕上がっている」印象があり、決して侮ることのできない相手だ。

 この「第2節」で自分たちの「上」にいるチームを「直接対決」で叩き、「プラチナセクション」を混戦状態に引きずり込み、自らが浮上するキッカケをつかみたいところだ。逆にこの「第2節」で上位チームに「連敗」するようなことになると、早々に「連覇」の可能性に赤信号が灯ることにもなりかねない。「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYAにとって、「第2節」の戦いは、早くも「正念場」を迎えることになる。

「第2節」 MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定
5月16日(金)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(第1節・2勝0敗)※10:00試合開始予定
5月17日(土)
対 靜甲(第1節・2勝0敗)※10:00試合開始予定
5月18日(日)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(第1節・0勝2敗)※12:30試合開始予定

 

「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYA。「第2節」は早くも正念場!?


「プラチナセクション」打撃ランキング1位・鈴木真由子


「ルーキー」猩々紫月に使える目処が立ったのは「連覇」へ向け、明るい材料



 1勝1敗 同率3位:大和電機 Blue Lakers
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:2.15(2位)
奪三振:5(5位)
総失点:6(2位)
チーム打率:2割2分6厘(4位)
総得点:8(3位)
総本塁打:1(2位)
総失策:2(2位)
守備率:0.964(4位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 大和電機工業は今シーズンから「大和電機 Blue Lakers」に改称。心機一転、新たなスタートを切った。初戦、昨シーズン9位・靜甲と対戦。初回、2回表と得点圏に走者を進めながら「あと一本」が出ず……靜甲・小井沼美月の前にわずか3安打。「自慢」の強力打線が「不発」のまま、完封負けを喫した。
 続く「昨シーズンの覇者」MORI ALL WAVE KANOYAとの対戦は、冬を思わせる凍てつく寒さ、激しく降りしきる雨の中での試合となったが、その「悪条件」をモノともせず、果敢に「王者」に挑み、2023年・2024年「2年連続」で「優秀選手」に輝いた上原彩瑛の「一発」で先手を取り、一度は同点に追いつかれたものの、雨が激しさを増し、グラウンド状態が悪化すればするほど、驚異的な「集中力」とチーム一丸となって燃え上がる「一体感」が増し、9安打・8得点の猛攻! 8-3で「王者」を破り、1勝1敗の五分の星に戻した。

 開幕戦では木村美咲を「開幕投手」に指名したが、初回に先制を許し、4回2/3を投げ、2失点。打線の援護なく、「敗戦投手」となってしまった。2戦目は「左のエース」斉藤未来が先発。激しい雨、厳しい寒さ……の悪条件の中、6安打されながらも粘り強いピッチングで3点を失いながらも「勝利投手」となった。チームの「大黒柱」であり、「精神的支柱」でもある大串都未希は2試合ともリリーフでの登板。チームが苦しいとき、試合の流れを変えたいとき、起用される形となりそうだ。

 「第2節」では、初戦でルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、第2戦で花王コスメ小田原 フェニックス、最終戦でCitrine Ichinomiyaと対戦する。
 初戦の相手・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は、開幕からまだ勝ち星がないとはいえ、「第1節」ではいずれも1点差の惜敗。投手陣に安定感が増し、「フルスイング」を貫く打線には粗さはあるものの、「迫力」がある。決して油断できない相手だ。
 第2戦は「第1節」で連勝スタートを切った好調・花王コスメ小田原 フェニックスと対戦。「好投手」栗原ななみを擁し、「第1節」では長年の「課題」であった打線が得点力不足を解消しつつある。大和電機 Blue Lakers「自慢」の強力打線が火を噴き、点の奪い合い、打撃戦に持ち込めれば大和電機 Blue Lakersのペースか!?
 最終戦のCitrine Ichinomiyaも開幕からまだ勝ち星がない。例年、最終的には順位を上げてくるチームだけに、このまま眠らせておきたいところか。

 「第2節」は大和電機 Blue Lakersの「ホーム」での開催となる。「ホーム」の熱烈な応援にも後押しされ、「3連勝」「首位躍進」を目論む! 大和電機 Blue Lakersの「第2節」の戦いを見逃すな!!

「第2節」 大和電機 Blue Lakers試合予定
5月16日(金)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(第1節・0勝2敗)※15:00試合開始予定
5月17日(土)
対 花王コスメ小田原 フェニックス(第1節・1勝1敗)※12:30試合開始予定
5月18日(日)
対 Citrine Ichinomiya(第1節・0勝2敗)※15:00試合開始予定

 

「第2節」が「ホーム開催」となる大和電機 Blue Lakers。熱い声援を背に「3連勝」「首位躍進」を狙う!


自慢の「強力打線」が本来の姿を取り戻せば……3連勝も大いあり得る!


冬を思わせる寒さと激しい雨の中、力投し、昨シーズンの「覇者」を撃破! 勝利投手となった斉藤未来



 0勝2敗 同率5位:Citrine Ichinomiya
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:5.60(6位)
奪三振:6(4位)
総失点:16(6位)
チーム打率:2割2分8厘(3位)
総得点:5(4位)
総本塁打:0(3位)
総失策:3(5位)
守備率:0.950(6位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 Citrine Ichinomiyaは開幕連敗のスタート。初戦、「昨シーズンの覇者」MORI ALL WAVE KANOYAに挑んだが、先発・川原麻里が試合開始からいきなり二者連続のホームランを浴び、出鼻を挫かれ、結局、1-9で大敗。続く昨シーズン7位・花王コスメ小田原 フェニックス戦は常に「先手」を許す苦しい試合展開になりながら、土壇場の最終回、同点に追いつく粘りを見せたものの、延長タイブレークの末に4-7で敗れ、勝ち星なしの連敗スタートとなってしまった。

 初戦は川原麻里を先発に起用し、初回いきなり二者連続でホームランを浴び、そのショックをひきずったか、4回4失点で敗戦投手。リリーフした山下紗季も3イニングを投げ、被安打6の5失点と火に油を注ぐ結果となってしまった。
 第2戦は投手起用の順番を入れ替え、先発・山下紗季、リリーフ・川原麻里としたが、被安打7で7失点。打線が二度にわたり同点に追いついてくれたが、その「援護」に応えることができなかった。
 打線では宮本星南が打率5割と好調。山田江梨花が打率4割、「キャプテン」船山優果も打率3割3分3厘と当たりが出ているだけに、投手陣の踏ん張りが今後のチーム浮上のカギとなりそうだ。

 「第2節」では、初戦で開幕連勝スタートと好調な靜甲、第2戦では開幕からまだ勝ち星のないルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、最終戦で「ホーム」の大和電機 Blue Lakersと対戦する。
 初戦の靜甲は投手陣が安定、昨シーズンの開幕での躓きを「教訓」に、開幕連勝スタートを切り、「王座奪還」に燃えている。投手陣が踏ん張り、ロースコアでの競り合いに持ち込めれば面白い試合になりそうだが、逆に先に失点し、引き離されるような展開になると「勝機」は薄くなる。
 第2戦は「第1節」ではともに勝ち星のなかったチーム同士の対戦となる。まずは「先取点」を奪い、投手陣が「フルスイング」で挑むルネス紅葉スポーツ柔整専門学校をうまくかわしていきたいところだ。先取点を奪い、追加点を挙げ、リードを広げていく「先制」「中押し」「ダメ押し」の試合展開になれば理想的だ。
 最終戦は「第2節」が「ホーム」での開催となる大和電機 Blue Lakersとの対戦が組まれた。完全「アウェー」の雰囲気の中での戦いとなるが、逆に相手にも「ホームで下手な試合はできない」「声援に応え、勝たなければ……」とプレッシャーもかかってくる。相手チームへの声援を、自らの「力」に変え、勝利をもぎ取りたいところだ。

 上位争いに踏みとどまるには「第2節」での「3連勝」が条件となる。今シーズンは「プラチナセクション」6チームの戦力・実力が拮抗しており、例年にない「混戦」となる可能背もあるが、どちらにしてもまずは自分のチームが勝たないことには話にならない。「第2節」Citrine Ichinomiyaの「逆襲」が始まるか!? それとも「上位進出」の可能性が早くも断たれてしまうのか……この「第2節」が大きなターニングポイントになってくる。

「第2節」 Citrine Ichinomiya 試合予定
5月16日(金)
対 靜甲(第1節・2勝0敗)※12:30試合開始予定
5月17日(土)
対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(第1節・0勝2敗)※15:00試合開始予定
5月18日(日)
対 大和電機 Blue Lakers(第1節・1勝1敗)※15:00試合開始予定

 

開幕連敗スタートとなったCitrine Ichinomiya。「第2節」で巻き返しを図る


投手陣の「軸」となることが期待される川原麻里


打率5割と好調な宮本星南。打線を引っ張る存在となれるか!?



 0勝2敗 同率5位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
 
第1節終了時点チーム成績
チーム防御率:2.50(3位)
奪三振:3(6位)
総失点:7(3位)
チーム打率:1割6分(6位)
総得点:5(4位)
総本塁打:0(3位)
総失策:3(5位)
守備率:0.955(5位)
※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す

 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は初戦、昨シーズン7位・花王コスメ小田原 ファニックスと対戦。3点を先制されながらも一度は追いつき、2点差で迎えた最終回も1点を返し、なお「一打逆転」という場面も作った。結局、4-5の1点差で敗れたものの、「優勝候補」に挙げられるチームを相手に、最後の最後まで食い下がり、「あわや……」という場面を作り出す試合を演じてくれた。
 続く昨シーズン9位・靜甲との一戦も1点を先制されながら、4回裏、西出蓮実の三塁打から同点に追いつき、延長タイブレークにもつれ込む「熱戦」を繰り広げた。こちらも最後は力尽き、1-2で敗れたものの、例年とは大きく異なる試合内容を見せている。

 投手陣では小林美紅が安定感を増し、「期待のルーキー」平山芽依も2試合・8回1/3を投げ、無失点の好投。「第1節」では登板機会がなかったが、昨シーズン小林美紅とともに投手陣を支えた小田澤理乃の存在もあり、投手陣が充実。十分に「戦える」だけの戦力が整ってきた。
 打線では「ルーキー」西出蓮実が打率5割7分1厘のハイアベレージで「プラチナセクション」打撃ランキング3位タイに食い込む大活躍を見せている。ただ……チーム全体としてはチーム打率1割6分と振るわず、「フルスイング」で立ち向かう打線に「迫力」はある反面、「粗さ」も目立ち、「打線」としてのつながりや組織的な攻撃力に欠けるきらいがある。試合内容は例年に比べ大幅に改善されているとはいえ、まだまだ課題もあるのが「現実」だ。

 「第2節」では、初戦で「ホーム」の大和電機 Blue Lakers、第2戦でCitrine Ichinomiya、最終戦で「昨シーズンの覇者」MORI ALL WAVE KANOYAと対戦する。
 例年に比べ、見違えるような試合内容を見せているルネス紅葉スポーツ柔整専門学校。「第2節」でも「第1節」で見せてくれたような試合を演じることができるか!? 期待を持って見守りたい。今シーズン「初勝利」へ向け、チーム一丸、燃え上がる!!!

「第2節」 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定
5月16日(金)
対 大和電機 Blue Lakers(第1節・1勝1敗)※15:00試合開始予定
5月17日(土)
対 Citrine Ichinomiya(第1節・0勝2敗)※15:00試合開始予定
5月18日(日)
対 MORI ALL WAVE KANOYA(第1節・1勝1敗)※12:30試合開始予定

 

例年とは見違えるほどの試合を展開するルネス紅葉スポーツ柔整専門学校。「第2節」で今シーズン初勝利なるか!?


全員が「フルスイング」で立ち向かう打線には粗さも目立つが「不気味」な迫力がある


投手陣が充実し、十分に「戦える」だけの戦力が整った


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