「第58回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクションは「交流節」を終了し、通算成績6勝2敗でMORI ALL WAVE KANOYA、大和電機 Blue Lakers、靜甲の3チームが「同率首位」で並んでいる。
以下、5勝3敗の花王コスメ小田原 フェニックスが4位、2勝6敗のCitrine Ichinomiyaが5位、1勝7敗のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が6位の順となっている。
ここでは、「交流節」での戦いを振り返り、プラチナセクション「第3節」の行方を展望してみたい。
以下、5勝3敗の花王コスメ小田原 フェニックスが4位、2勝6敗のCitrine Ichinomiyaが5位、1勝7敗のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が6位の順となっている。
ここでは、「交流節」での戦いを振り返り、プラチナセクション「第3節」の行方を展望してみたい。
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6勝2敗 同率首位:MORI ALL WAVE KANOYA
交流節終了時点チーム成績 チーム防御率:1.75(2位)
奪三振:37(2位) 総失点:19(2位) チーム打率:3割5分3厘(1位) 総得点:47(1位) 総本塁打:5(2位) 総失策:3(1位) 守備率:0.986(3位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 昨シーズンの「覇者」MORI ALL WAVE KANOYAは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」も2勝1敗で通算成績3勝2敗。3位で迎えた「交流節」で3連勝を飾り、3チーム「同率」ではあるものの、「首位」に浮上した。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション「6位」のペヤングを6-0で撃破。続くサファイアセクション「4位」平林金属 Peachblossoms戦は打線が爆発! 3本の本塁打を含む14安打・12得点と打ちまくり、12-2と大勝。初日のダブルヘッダーを「連勝」して迎えた「交流節」最終戦、サファイアセクション「2位」VONDS市原 Emerald Greenとの対戦も7-3で打ち勝ち、「交流節」3連勝! 通算成績6勝2敗とし、プラチナセクション「同率首位」に並びかけた。 投手陣は左腕・竹原由菜が7試合・23回1/3を投げ、3勝1敗。防御率1.20はプラチナセクション・投手ランキング「1位」の数字であり、奪三振26と投球回数以上の奪三振数を誇っている。 「ルーキー」猩々紫月も8試合すべてに登板し、32回2/3を投げ、こちらも3勝1敗・防御率2.14と十分に及第点のつけられるピッチングを見せてくれている。 打線は藤本音羽が打率4割6分7厘・打点5でプラチナセクション・打撃ランキング2位のハイアベレージを残し、福元彩未が打率4割ちょうど、打点4。鈴木真由子が打率3割8分9厘・打点4と当たっている。「ルーキー」黒木ひらりも打率3割5分7厘・本塁打1・打点7と奮闘。「キャプテン」としてチームを引っ張る新谷静も打率3割3分3厘と好調を持続。プラチナセクション「1位」のチーム打率3割5分3厘、総得点47とプラチナセクション「1位」の数字を誇り、他チームにとって脅威となっている。 7月19日(土)~21日(月・祝)、北海道倶知安町で開催された「第46回全日本クラブ女子選手権大会」で大会「4連覇」の偉業を達成する等、調子を上げ、弾みをつけた状態で後半戦の再開、「第3節」を迎えることになる。 「第3節」では、初戦でいきなりプラチナセクション「同率首位」に並ぶ大和電機 Blue Lakersとの対戦が組まれ、第2戦で「5位」Citrine Ichinomiyaと対戦することになる。 「第1節」大和電機 Blue Lakersとの今シーズン最初の対戦は、試合途中で続行不可能、「中止」となることもあり得る激しい雨、グラウンドコンディションでの試合となり、3-8と大敗しているが、現在のチーム状況を考えると、必ずしも「参考にならない」試合内容・結果といえよう。 大和電機 Blue Lakersもチーム打率3割2分7厘(2位)・総得点44(2位)・総本塁打7(1位)はMORI ALL WAVE KANOYAに匹敵する成績を残しており、リーグ有数の「攻撃力」のあるチームで、この一戦がプラチナセクションの「首位争い」の今後を占う上で「大一番」となることは間違いない。ただ……「交流節」「全日本クラブ女子選手権大会」での戦いぶりを見る限り、チームとしての「熟成」が進み、投・打に充実したMORI ALL WAVE KANOYAに若干分があるのでは……と感じる。 続くCitrine Ichinomiyaとの対戦は、今シーズン最初の対戦で9-1と大勝しており、「全日本クラブ女子選手権大会」決勝でも5-0と圧勝。初戦をモノにできれば「第3節」も連勝、一気に「単独首位」に立ち、「日本リーグ連覇」まで突っ走る……というシナリオが現実味を帯びてくる。 「第3節」 MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定 9月6日(土) 対 大和電機 Blue Lakers(6勝2敗/同率首位)※12:30試合開始予定 9月7日(日) 対 Citrine Ichinomiya(2勝6敗/5位)※12:30試合開始予定 |
![]() 投手陣では「ルーキー」猩々紫月が「エース」竹原由菜とともに「左右の両輪」としてチームを支えている ![]() 打線は好調! 「連覇」へ向け、投打に調子は上がっている ![]() 「連覇」へ……チームに「勢い」のあるMORI ALL WAVE KANOYA |
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6勝2敗 同率首位:大和電機 Blue Lakers
交流節終了時点チーム成績 チーム防御率:1.78(3位)
奪三振:24(4位) 総失点:17(1位) チーム打率:3割2分7厘(2位) 総得点:44(2位) 総本塁打:7(1位) 総失策:5(2位) 守備率:0.979(2位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 大和電機 Blue Lakersは「第1節」1勝1敗。迎えた「ホーム」開催の「第2節」でスタンドを埋めた「大応援団」の熱い声援にも後押しされ、見事3連勝を飾り、通算成績4勝1敗。靜甲と「同率首位」に並んだものの、「直接対決」での敗戦が響き、2位で「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション「3位」小泉病院 Blue Arrowsに1-6で大敗。投打に元気のない「らしくない」試合で敗れたものの、ダブルヘッダーとなったサファイアセクション「5位」厚木SC戦は「自慢」の強力打線が火を噴き、新海雪奈の1試合2本塁打を含む15安打・11得点。11-0で大勝し、最終戦のサファイアセクション「1位」YKKとの一戦も終盤6回裏に4長短打を集中し、5-1で快勝! 「交流節」2勝1敗で通算成績6勝2敗、MORI ALL WAVE KANOYA、靜甲と並んで「同率首位」で後半戦を迎えることになった。 投手陣は左腕・斉藤未来が6試合・29回2/3に登板し、4勝1敗・防御率1.89と安定感溢れるピッチングを披露している。また、木村美咲を積極的に起用し、4試合・15イニングを投げ、1勝1敗・防御率1.87の数字を残している。「ベテラン」でチームの「精神的支柱」でもある大串都未希は4試合・9イニングの登板(1勝0敗・防御率1.56)にとどまっており、「新旧交代」「世代交代」を意識した投手起用となっているようだ。 打線では矢﨑月菜が打率5割ちょうど、本塁打1・打点6と調子を上げ、プラチナセクション・打撃ランキングのトップに立っている。小川瑠菜も打率4割3分8厘・本塁打1・打点4、上原彩瑛が打率3割6分8厘・本塁打2・打点8と好調を持続している。原野柚希、堀川美瑠瑠も打率3割超え(ともに打率3割3分3厘)、新海雪奈も打率3割4厘・本塁打3・打点6と「復調気配」。チーム打率3割2分7厘(プラチナセクション2位)、総本塁打7(同1位)、総得点44(同2位)と打線には「破壊力」と「爆発力」がある。 「第3節」では初戦でプラチナセクション「同率首位」に並ぶMORI ALL WAVE KANOYAとの対戦が組まれ、第2戦で同じくプラチナセクション「同率首位」の靜甲と対戦する。大和電機 Blue Lakersにとっては、この「第3節」がシーズンの行方を左右する「天王山」となりそうだ。 心配なのはチームの「二面性」。気合が入り、高い集中力を発揮した試合では「無類の強さ」を発揮する一方、投打ともに元気なく、あっさり敗戦……といった試合を演じることもある。 「交流節」初戦の小泉病院 Blue Arrows戦がまさにそんな試合展開で、3回表に先制されると投手陣が10安打と浴び、ズルズルと6失点。「自慢」の打線も6安打しながら得点はわずかに「1」と投・打に元気なく敗れている。この「敗戦」で目が覚めたか、その後「連勝」を飾ってはいるが……「不安」な一面も垣間見える。 また、7月26日(土)・27日(日)、京都府福知山市で開催された「第65回全日本実業団女子選手権大会」でも、初戦でプラチナセクション「同率首位」で並ぶ靜甲を相手に「高い集中力」を発揮し、初回から鮮やかな先制攻撃を仕掛け、6-3で快勝。そのまま突っ走るかと思われたが……続くVONDS市原 Emerald Greenとの準決勝では、試合開始前に杉野公英監督に「試合の入り方が悪い!」と一喝された挙句、結局1-2で敗れるという、何とも後味の悪い結末に……。 もちろん「第3節」では、首位争いを演じるMORI ALL WAVE KANOYA、靜甲との対戦となるだけに持前の「高い集中力」を発揮し、「大和電機」らしい試合を見せてくれるとは思うが……プラチナセクション「首位攻防戦」の行方に注目しよう! 「第3節」 大和電機 Blue Lakers試合予定 9月6日(土) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗/同率首位)※15:00試合開始予定 9月7日(日) 対 靜甲(6勝2敗/同率首位)※15:00試合開始予定 |
![]() 「首位攻防戦」が続く「第3節」。「エース」としての「真価」が問われる斉藤未来 ![]() 「自慢」の強力打線が火を噴けば……「単独首位」の座が見えてくる! ![]() 「第3節」が「天王山」となる大和電機 Blue Lakers。「高い集中力」を発揮できるか!? |
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6勝2敗 同率首位:靜甲
交流節終了時点チーム成績 チーム防御率:1.66(1位)
奪三振:52(1位) 総失点:19(2位) チーム打率:2割6分5厘(3位) 総得点:43(3位) 総本塁打:4(3位) 総失策:5(2位) 守備率:0.979(2位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 「王座奪還」に燃える靜甲は開幕連勝のスタート! 開幕ダッシュに成功した靜甲は「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗。「ホーム」開催の「第2節」で3連勝を飾った大和電機 Blue Lakersと「同率首位」に並んだが、「第1節」開幕戦での「直接対決」で勝利(3-0の完封勝ち)していたことで、プラチナセクション「1位」で「交流節」に臨んだ。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション「2位」VONDS市原 Emerald Greenと対戦し、4回裏に先制しながら終盤6回表、頼みの投手陣が集中打を浴び、1-4の逆転負け。黒星スタートとなってしまったが、続くサファイアセクション「4位」平林金属 Peachblossoms戦に9-4と打ち勝ち、最終戦のサファイアセクション「6位」ペヤングに6-1で勝利を収め、「交流節」も2勝1敗。通算成績6勝2敗で「同率首位」に並んだ。 投手陣はチーム防御率1.66、奪三振52といずれもプラチナセクショントップの数字を残している。今や「エース」に成長した小井沼美月が6試合・32回2/3を投げ、防御率1.29・奪三振38、4勝(1敗)を挙げる活躍! 望月ひよりも5試合・22イニングを投げ、1勝1敗・防御率1.91と安定した数字を残し、チームを支える存在となっている。 打線はチーム打率2割6分5厘と突出した数字ではないものの、総得点43とチャンスを確実にモノにし、得点に結びつける「打線のつながり」と「勝負強さ」がある。 打率4割5分5厘・本塁打1・打点6の活躍で「4番」に抜擢されている「ルーキー」小黒美空が「存在感」を発揮。土屋亜友未が打率3割4分8厘・打点7と調子を上げ、「チームの得点源」となっている。 打率2割7分6厘・打点2の「キャプテン」半田由佳、打率2割8分6厘ながら打点7と勝負強さを見せる山本佳世が「本来の調子」を取り戻してくれれば、打線はさらに「厚み」を増すことになる。また、「スピードスター」伊藤茉奈が打率(1割6分7厘)・出塁率(2割3分1厘)を上げてくれれば、すでに「10盗塁」を記録している「俊足」が相手守備陣の「脅威」となり、靜甲打線の「大きな武器」となるのだが……。 「第3節」では初戦で1勝7敗「6位」ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦。第2戦で「首位争い」のライバル、「同率首位」に並ぶ大和電機 Blue Lakersとの「直接対決」が組まれた。 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校とは「第1節」で対戦し、延長タイブレークにもつれ込む「苦戦」を強いられている。全員が「フルスイング」で立ち向かってくる思い切りの良いチームだけに、投手陣は「一発」を警戒しなければならない。コントロールミスをなくし、不用意にストライクを取りに行く、安易にカウントを整えようとするような「配球」を避け、「フルスイング」の餌食となる可能性を極力回避する「慎重にして細心」のピッチングの組み立てが必要になる。 続く大和電機 Blue Lakers戦は、靜甲が誇る安定感抜群の投手陣が、大和電機 Blue Lakers「自慢」の強力打線を封じ込めるか否かが勝敗を分けるポイントとなる。今シーズン開幕初戦での対戦では、小井沼美月が大和電機 Blue Lakers打線を3安打完封! 3-0で勝利を収めている。逆に7月26日(土)・27日(日)、京都府福知山市で開催された「第65回全日本実業団女子選手権大会」での対戦では、投手陣が大和電機 Blue Lakers打線に3本の長打を含む8安打・6失点と打ち込まれ、3-6で敗れる結果となっている。 まずは初戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に足を掬われるようなことのないよう慎重に戦い、続く大和電機 Blue Lakers戦では投手陣の踏ん張りが勝敗のカギとなる。あるいは打線が奮起し、大和電機 Blue Lakersのお株を奪うような攻撃を見せてくれれば……どちらにしても「注目の一戦」となることは間違いない! 「第3節」 靜甲 試合予定 9月6日(土) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝7敗/6位)※12:30試合開始予定 9月7日(日) 対 大和電機 Blue Lakers(6勝2敗/同率首位)※15:00試合開始予定 |
![]() 今や「エース」に成長した小井沼美月 ![]() 打線が奮起し、投手陣をしっかり援護できれば……首位躍進が近づく! ![]() 「王座奪還」へ……チーム一丸! 燃え上がる!! |
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5勝3敗 4位:花王コスメ小田原 フェニックス
交流節終了時点チーム成績
チーム防御率:3.07(4位) 奪三振:32(3位) 総失点:27(4位) チーム打率:2割6分3厘(4位) 総得点:27(5位) 総本塁打:0(6位) 総失策:6(4位) 守備率:0.976(4位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す 「第1節」で開幕連勝スタートを切った花王コスメ小田原 フェニックスだが、「第2節」は1勝2敗と負け越し。MORI ALL WAVE KANOYAと3勝2敗の「同率」で並んだものの、「直接対決」で敗れたことが響き、4位で「交流節」に回ることになった。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション「5位」の厚木SCと対戦。初回に中岡葉月の適時二塁打で挙げた2点を守り切り、2-1で辛勝。翌日はダブルヘッダーとなり、まずサファイアセクション「1位」YKKと対戦。序盤3回までに4点を失い、反撃及ばず2-4で落とし、最終戦のサファイアセクション「3位」の小泉病院 Blue Arrows戦も初回に2点を失う苦しい試合展開となりながら後半粘って3-2の逆転勝ち。何とか「交流節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績5勝3敗の4位。「同率首位」に3チームが並ぶ「混戦状態」の中、ギリギリのところで上位争いに踏み止まった。 今シーズンの花王コスメ小田原 フェニックスの投手起用を見ていると「エース」栗原ななみの起用法に「?」がつく。好投していても早いイニングで降板させたり、相手に「先手」を奪われ、リードされた状態からリリーフ登板させたり……といったケースが目につく。もちろん「エース」をフル回転させることができないコンディション上の理由やチーム事情があるのかもしれないが……7月26日(土)・27日(日)、京都府福知山市で開催された「第65回全日本実業団女子選手権大会」でも「連覇」がかかる決勝戦で「エース」栗原ななみが先発し、初回、2回と三者凡退に抑えながら、早々に交代。相手に先取点を奪われ、なおピンチが続く状態で再出場・再登板させたが、栗原ななみも決定的な2点を失い、VONDS市原 Emerald Greenに0-4で敗れ、「連覇」を逃している。「エース」栗原ななみが準決勝で完封勝ちしており、酷暑・猛暑の中での「連投」による負荷を軽減させる措置・選手起用だったのかもしれないが……こういったケース、選手起用が目立つように見受けられる。ここまでの成績を見ても、栗原ななみは7試合・38回2/3を投げ、3勝0敗・防御率1.81と安定した数字を残しており、それに続く存在である小森美咲が5試合・12イニングを投げ、2勝2敗・防御率5.25、星野圭音にいたっては3試合・2回1/3で0勝1敗・防御率15.00と「エース」と比較してしまうと厳しい数字が並ぶ。期待の「ルーキー」小林彩絵も「左腕」の特徴を活かしたいところではあるが、2試合・4イニングの登板にとどまっており、どうしても「エース」にかかる期待と負担は大きくなる。その「負担」を少しでも軽減させたい……というところなのだろうが、ここから先の「勝負どころ」でどんな選手起用を見せてくれるか、そのあたりにも注目したいところだ。 一方、打線も岡田南が打率4割1分4厘・打点9、荻野真鈴が打率4割9厘・打点2、西愛美が打率3割7分・打点1で8盗塁を記録する等、好調なところを見せているが、未だチーム全体でも本塁打が1本もなく(プラチナセクション6チーム中で唯一)、長打力のなさが打線の「破壊力」「爆発力」を欠くことにつながり、得点力不足(総得点27/プラチナセクション6チーム中5位)が「勝ち切れない」一つの原因にもなっている。 「第3節」では初戦で2勝6敗・5位のCitrine Ichinomiya、第2戦で最下位に沈むルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦する。 まずは初戦、Citrine Ichinomiyaは投手陣に不安を抱えており、「先手」を奪うような試合展開に持ち込みたいところだ。ただ……「第46回全日本クラブ女子選手権大会」(7月19日(土)~21日(月・祝)/北海道倶知安町で開催)では「決勝進出」を果たしており、「復調気配」を見せているだけに油断は禁物。 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校も「交流節」でサファイアセクション「5位」厚木SCを相手に吉村美乃里、前田京香の本塁打等で6点を奪い、「エース」小林美紅が2失点の完投勝ち。6-2で嬉しい「今シーズン初勝利」を挙げており、こちらも調子は上向き。 とはいえ、ここで星を落としているようでは「上位進出」は覚束ない。上位争いに踏み止まるには「第3節」は確実に「連勝」し、白星を積み上げる必要がある。 「第3節」 花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定 9月6日(土) 対 Citrine Ichinomiya(2勝6敗/5位)※10:00試合開始予定 9月7日(日) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(1勝7敗/6位)※10:00試合開始予定 |
![]() 後半戦は「エース」栗原ななみの起用法に注目! ![]() 長打力不足・得点力不足の「解消」がチーム躍進のカギを握る ![]() 「上位争い」生き残りをかけ、「第3節」の連勝は「絶対条件」 |
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2勝6敗 5位:Citrine Ichinomiya
交流節終了時点チーム成績
チーム防御率:5.85(6位) 奪三振:17(6位) 総失点:60(6位) チーム打率:2割4分(5位) 総得点:28(4位) 総本塁打:2(5位) 総失策:11(5位) 守備率:0.956(5位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す Citrine Ichinomiyaは開幕連敗のスタート。「第2節」も初戦、第2戦を落とし、前半戦の最終戦でようやく今シーズン「初勝利」を挙げ、通算成績1勝4敗の5位で「交流節」を迎えた。 「交流節」では、初戦でサファイアセクション「6位」のペヤングに3-0の完封勝ち。2勝目を挙げたが、翌日のダブルヘッダーでは、サファイアセクション「2位」VONDS市原 Emerald Greenに0-4で完敗。最終戦のサファイアセクション「4位」平林金属 Peachblossoms戦も投手陣が打ち込まれ、5-12で大敗。「交流節」1勝2敗で通算成績2勝6敗と苦しい状況に変わりはない。 それでも……7月19日(土)~21日(月・祝)、北海道倶知安町で開催された「第46回全日本クラブ女子選手権大会」では決勝進出。優勝はならなかったが「復調気配」が感じられる「明るい材料」もある。 投手陣が山下紗季が8試合すべてに登板。36回1/3を投げ、2勝2敗・防御率3.85。「第46回全日本クラブ女子選手権大会」でも4試合すべて先発登板し、3勝を挙げる活躍を見せ、「優秀選手」に輝いている。川原麻里も「規定投球回数」に達しているが、16回2/3を投げ、勝ち星なしの4敗。防御率9.66と厳しい数字となっているだけに、後半戦では山下紗季を軸とした投手起用が予想される。 打線では宮本星南が打率3割7分と好調を持続しているが、「3割打者」はこの宮本星南のみ。打率2割9分6厘・打点2の五十嵐綺羅良、打率2割8分・打点6の森光眞子、打率2割5分・本塁打1・打点5の林佑奈、このあたりに当たりが出てくると、苦しい台所事情の投手陣を助けることができるのだが……。 「第3節」では、初戦で5勝3敗「4位」の花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦で「日本リーグ連覇」を狙い、「第46回全日本クラブ女子選手権大会」の決勝で顔を合わせた「同率首位」MORI ALL WAVE KANOYAと対戦する。 花王コスメ小田原 フェニックスには「第1節」で対戦し、延長タイブレークの末、4-7で敗れているが、投手陣の踏ん張り次第では「勝機」が出てくる。 第2戦の相手・MORI ALL WAVE KANOYAには「第1節」で1-9、「第46回全日本クラブ女子選手権大会」決勝では0-5で完敗しており、ここまでの対戦を見る限りは「分が悪い」相手ではあるが……勝負はやってみなければわからない。 上位進出を狙うには厳しい状況にあるが……プラチナセクションの順位争いを掻き回す「台風の目」となってほしいところ。それだけの「力」は秘めているチームであり、後半戦では「意地」の快進撃を見せてもらいたいものである。 「第3節」 Citrine Ichinomiya 試合予定 9月6日(土) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(5勝3敗/4位)※10:00試合開始予定 9月7日(日) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗/同率首位)※12:30試合開始予定 |
![]() 後半戦は山下紗季を「軸」とした投手起用が予想される ![]() 「第46回全日本クラブ女子選手権大会」では準優勝! 復調気配!? ![]() 後半戦での「逆襲」なるか!? プラチナセクションの「台風の目」となれ! |
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1勝7敗 6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
交流節終了時点チーム成績
チーム防御率:4.46(5位) 奪三振:18(5位) 総失点:41(5位) チーム打率:2割2分7厘(6位) 総得点:22(6位) 総本塁打:4(3位) 総失策:12(6位) 守備率:0.951(6位) ※( )内数字は「プラチナセクション」6チームでの順位を示す ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は「第1節」開幕連敗スタートとなったとはいえ、いずれも1点差負けと「あと一歩」のところまで迫る戦いを見せていた。とこどが「第2節」では初戦以外は大差の連敗。前半戦を勝ち星なしの5連敗で折り返す結果となり、プラチナセクション「6位」で「交流節」に臨むことになった。 「交流節」では、初戦、サファイアセクション「1位」のYKKを相手に、木村天音、西出蓮実の2本のソロホ―ムランで最終回まで2-1とリードする試合展開。今シーズン「初勝利」を目前にしながら土壇場で逆転サヨナラ負けを喫したが、翌日のサファイアセクション「5位」厚木SCとの対戦では、吉村美乃里ツーランホームランで先手を取り、終始リードを奪い、3-2と1点差に追い上げられた6回裏、前田京香が勝利を決定づけるスリーランホームランを放ち、「エース」小林美紅がこのリードを守り切り、6-2で快勝! 嬉しい「今シーズン初勝利」を挙げた。最終戦のサファイアセクション「3位」小泉病院 Blue Arrows戦は2-6で落とし、「連勝」はならなかったが、レギュラーシーズンでは2022年「第4節」ペヤング戦以来となる勝利を挙げた。 投手陣では小林美紅が「エース」の働き。6試合に登板し、28イニングを投げ、1勝3敗・防御率4.75。「期待のルーキー」平山芽依も4試合・16回1/3を投げ、規定投球回数に到達。勝ち星にこそ結びつかなかったものの(0勝3敗)、防御率2.14と「エース」小林美紅をしのぐ数字を残している。 打線では「ルーキー」西出蓮実が打率3割4分6厘・本塁打1・打点5、松永栞が打率3割8厘・打点3の活躍。前田京香も打率「3割」にはあと一歩届かなかったものの、2割9分2厘・本塁打1・打点5と当たっており、チーム全員が「フルスイング」で立ち向かう打線には「迫力」がある。反面、「粗さ」も目立ち、総得点22はプラチナセクション6チーム中「最下位」と打線のつながりや組織的な攻撃力に欠けるきらいがある。 チーム打率も2割2分7厘で6チーム中「最下位」と見た目の印象、イメージと必ずしも「結果」が伴っていない部分もあるが、粗削りながら「ツボ」にはまったときの「破壊力」「爆発力」には魅力があり、「第3節」でも「番狂わせ」「ジャイアントキリング」の可能性は十分に「ある」。 「第3節」では、初戦で6勝2敗で「同率首位」の靜甲、2戦目で5勝3敗「4位」の花王コスメ小田原 フェニックスと対戦する。 靜甲とは「第1節」で対戦しており、そのときは延長タイブレークにもつれ込む「熱戦」を展開している。惜しくも1-2で敗れたが、靜甲の「強力投手陣」から「フルスイング」で「一発」を放つような試合展開になれば……「番狂わせ」もあり得る。 続く花王コスメ小田原 フェニックス戦も「第1節」での対戦では4-5の1点差で敗れているが、二度にわたって「同点」に追いつく等、「互角」の戦いを演じている。 「交流節」で今シーズン「初勝利」を挙げ、勢いに乗るチームが「第3節」で「2勝目」を挙げることができるか!? 期待と注目が集まる! 「第3節」 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定 9月6日(土) 対 靜甲(6勝2敗/同率首位)※12:30試合開始予定 9月7日(日) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(5勝3敗/4位)※10:00試合開始予定 |
![]() 「エース」小林美紅を中心に、投手陣はどのチームを相手にしても「戦える」だけの力がついた ![]() 全員「フルスイング」の打線に「迫力」あり! 「ジャイアントキリング」に期待!! ![]() 「交流節」で嬉しい今シーズン初勝利! 「第3節」では2勝目を狙う |





















