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[2020年09月04日] 「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部後半開幕節 前日記者会見を開催!

「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部後半開幕節
前日記者会見を開催!


 新型コロナウイルスの影響で約5カ月遅れでの「開幕」を翌日(9月5日/土)に控えた「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部が、9月4日(金)、「後半開幕節」の開催会場となる神奈川県大和市・大和スタジアムと報道陣・各種メディアをリモートでつなぐ「オンライン記者会見」を実施した。
 
 記者会見には、前年の覇者・ビックカメラ高崎 BEE QUEENから岩渕有美監督、「エース」上野由岐子選手が出席。太陽誘電 ソルフィーユの「驚異の二刀流」藤田倭選手、日立 サンディーバの「打のレジェンド」山田恵里選手、トヨタ自動車 レッドテリアーズの「期待の大型左腕」後藤希友選手も記者会見に参加。いよいよ「開幕」を迎える今年度の日本リーグへ向けた抱負と決意を語った。
 
 記者会見冒頭、(公財)日本ソフトボール協会・寺村健人リーグ委員長が挨拶に立ち、例年の半分(各チーム22試合→前半戦中止で11試合に短縮)となった試合数や「上位5チーム」(従来は上位4チーム)に増枠された決勝トーナメント等、試合方式についても詳細が説明された。
 
 前年度の「覇者」であり、「連覇」を狙う「王者」ビックカメラ高崎 BEE QUEENの岩渕有美監督は、「このコロナ禍の中、前半戦が中止になってしまったとはいえ、ようやくこうして開幕を迎えられることを、私だけでなく、12チームの監督・選手全員が喜んでいると思います。大好きなソフトボールができること、スタンドでファンの皆さんが応援してくれること、決して『当たり前』のことではないんだと改めて感じました」と、このような状況の中、迎える「開幕」を喜び、ソフトボールができることに感謝していた。
 
 「投のレジェンド」上野由岐子投手は、後半開幕節と決勝トーナメントを除き、「無観客」での開催となる今シーズンも「前向き」にとらえ、「ファンの皆さんが会場に来られない分、いつも以上に試合中継の動画を見てくださると思うので、投球内容だけでなく、私自身がソフトボールを楽しんでいるということを何より伝えたいし、表情や仕草といったところでも魅せたい、観てもらいたいと思っています」と語り、「新型コロナウイルスの影響で日本リーグの前半戦が中止となり、オリンピックも1年延期されたことで、大会へ向けたコンディショニングではなく、スキルアップ、自分を磨く時間を持つことができた」と、どこまでも前向き。「試合のない時間」を有効に活用し、岩渕有美監督はチームとしての「新戦術」を、「エース」上野由岐子投手は「新球」もマスターしたとも語ったが、その披露については、「使うかどうかは試合展開次第。新戦術や新球を見せるために試合をしているわけではないので(笑)。通常のシーズンの半分の11試合となった分、1試合1試合が持つ意味、重要性はそれだけ大きくなっている。1年延期されたオリンピックも見据え、その1試合1試合にかかる大きな重圧、プレッシャーを感じながら11試合全部勝つつもりでやっていきます」と、異例ずくめのシーズンだからこそ、「できること」「やれたこと」もあり、それを試合で見せたいと、明日に迫った「開幕」が待ち遠しい様子だった。
 
 続いて藤田倭、山田恵里、後藤希友の3選手が会見に臨み、「私たちも日本リーグの前半戦が中止となり、オリンピックが延期となり、小学生も中学生も高校生も大学生も、すべての全国大会、男子の日本リーグまでが中止となってしまった中で、プレーする場・機会を与えられたことに喜びを感じ、それらすべての人々の『想い』を背負い、応えることができるような最高のプレーをお見せしたい」と口を揃えた。
 
 その中でも、2009年の来日以来、この11年間で6回の優勝に導いた「優勝請負人」モニカ・アボットが、このコロナ禍で来日できず、「絶対的エース」を欠いて開幕を迎えることになるトヨタ自動車 レッドテリアーズの後藤希友選手は「残る5人の投手で力を合わせ、戦うしかない。私にとっては1試合1試合が貴重な経験となる」と、9月6日(日)第2試合でぶつかる「王者」ビックカメラ高崎 BEE QUEEN戦に闘志を燃やしていた。チームとって「絶対的エース」の不在は痛手だが、それを逆に「チャンス」とすることができれば、北京から時が止まってしまったかのように繰り返される「上野由岐子vsモニカ・アボット」の「頂上決戦」の構図が塗り替えられる可能性もある。新型コロナウイルスによって「新たな生活様式」が求められるようになったように、この日本リーグにも「新たな時代」の幕開けが訪れるのかもしれない。
 
 コロナ禍にあっても、それを「スキルアップ」の時間とし、さらなる「進化」を遂げた「投打のレジェンド」が、その「貫禄」を見せつけるのか。それとも「投打の二刀流」が「真の主役」の座をつかむ大暴れを見せるのか。将来を嘱望される「大型左腕」が「絶対的エース」不在の間に「新たな時代」を切り拓くのか。あるいは、昨シーズン大躍進を遂げた「新興勢力」がついに「頂点」をつかむのか。はたまた、この新型コロナウイルスのように誰も予想だにしなかったまだ見ぬ「新たなスター」が彗星の如く現れ、日本リーグに「旋風」を巻き起こすのか。「何か」が変わる、「何か」が起こる「予感」はある。
 
 11試合の短期決戦、5チームに増枠された「最終決戦」決勝トーナメント、「波乱」の要素は満ち満ちている。「異例ずくめのシーズン」を制すのはどのチームだ!?
 
・9月5日(土)
 10:30 シオノギ製薬 ポポンギャルズ vs デンソー ブライトペガサス
 13:00 太陽誘電 ソルフィーユ vs 豊田自動織機 シャイニングベガ
 15:30 Honda Reverta vs 日立 サンディーバ
・9月6日(日)
 10:30 SGホールディングス ギャラクシースターズ vs 戸田中央総合病院 メディックス
 13:00 トヨタ自動車 レッドテリアーズ vs ビックカメラ高崎 BEE QUEEN
 15:30 伊予銀行 VERTZ vs 日本精工 Brave Bearies
※チーム名をクリックすると、各チームのチーム紹介映像がご覧になれます。
 

いよいよ開幕! 「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部 後半開幕節 対戦カード紹介

記者会見冒頭、挨拶に立つ日ソ協・寺村リーグ委員長


コロナ禍の影響を受け、リモートによる「オンライン記者会見」に…


回線状況や音声の関係で、思わず画面に歩み寄る場面も…


新型コロナウイルスの影響による鬱屈とした空気を
吹き飛ばすような素晴らしいプレーを期待!!


「新たなスター」の出現、新時代を切り拓く若手の台頭にも期待

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