プラチナ 第3節 20250906日()花王コスメ小田原 VS Citrine Ichinomiya

RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【花王コスメ】栗原 ななみ
敗戦投手【Citrine】山下 紗季
打撃成績 【Citrine】《本》宮本 星南《二》船山 優果
【花王コスメ】 
バッテリー
Citrine●山下 紗季-林 佑奈
花王コスメ○栗原 ななみ-荻野 真鈴

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第58回日本女子ソフトボールリーグ」第3節・プラチナセクションは茨城県古河市・幸土上大野グラウンドを会場に開催され、第1日・第1試合は、前半戦終了時点で5勝3敗の4位、上位3チームが6勝2敗の「同率」で並ぶ大混戦の中、ギリギリのところで上位争いに踏み止まっている花王コスメ小田原 フェニックスと、ここまで2勝6敗の5位、「サマーブレイク」中の7月19日(土)~21日(月・祝)、北海道倶知安町で開催された「第46回全日本クラブ女子選手権大会」で準優勝を飾る等、「復調の兆し」が感じられるCitrine Ichinomiyaが対戦した。

 後攻の花王コスメ小田原 フェニックスは初回、Citrine Ichinomiyaの先発・山下紗季の立ち上がりを攻め、1番・西愛美が四球で出塁。2番・岡田南が手堅く送り、得点圏に走者を進めると、3番・鈴木未空への3球目、二塁走者が意表を突く三塁盗塁に成功。Citrine Ichinomiya守備陣はまったく対応できず、一死三塁とすると、鈴木未空が巧みなバットコントロールでセンター前にタイムリー! 三塁走者を迎え入れ、まず1点を先制。さらに4番・山岡未歩、5番・荻野真鈴の連打で一死満塁と攻め立て、二死後、8番・中岡葉月がストレートのフォアボールで押し出し。初回に2点を先制した。

 2点のビハインドを追うCitrine Ichinomiyaはその直後の3回表、花王コスメ小田原 フェニックスの「エース」栗原ななみをとらえ、安打、四球で無死一・二塁とし、走者を進められず二死となった後、8番・山田江梨花が粘って四球で歩き、満塁とし、9番・船山優果がレフト線に落ちるタイムリーツーベース! 頼れる「キャプテン」の一打で試合を振り出しに戻した。

 2-2の同点で迎えた5回表、Citrine Ichinomiyaは二死走者なしから1番・宮本星南が左中間にランニングホームラン! Citrine Ichinomiyaが3-2と1点を勝ち越した。

(※Citrine Ichinomiyaは初回に2点を先制されながら追いつき、リードを奪う場面もあったのだが……)

 1点を追う花王コスメ小田原 フェニックスは6回裏、一死から7番・中岡葉月がセンター前ヒットで出塁すると、代走・押田麻空を送り、すかさず盗塁。8番・佐藤真香がレフト前ヒットで続き、一・三塁とチャンスを広げ、一塁走者がまたしても盗塁。一死二・三塁の「一打逆転」のチャンスを作ったが……9番・森雅のファーストゴロで三塁走者が本塁突入を試みたものの、タッチアウト。それでも……ここから1番・西愛美が四球を選んでつなぎ、二死満塁。2番・岡田南はセカンドゴロ、「万事休す」と思われたが、この打球がエラーを誘い、3-3の同点に追いつき、試合はそのまま延長タイブレークに突入した。

 延長タイブレークに入った8回表、花王コスメ小田原 フェニックスは「エース」栗原ななみが踏ん張り、タイブレークの走者を犠打で三塁へ進められはしたものの、後続をサードゴロ、セカンドフライに打ち取り、得点を許さず!
 その裏、「エース」の力投に応え、タイブレークの走者を手堅く犠打で三塁へ進めた後、8番・佐藤真香がワンボール・ツーストライクと追い込まれながらも、しぶとくヒットエンドランを決め(記録は投手内野安打)、劇的なサヨナラ!! 花王コスメ小田原 フェニックスが苦しみながらも4-3で粘るCitrine Ichinomiyaを振り切り、通算成績6勝3敗。ギリギリのところで上位争いに踏み止まる貴重な勝利を挙げた。

(※劇的なサヨナラで上位争いに踏み止まった花王コスメ小田原 フェニックス)

 敗れたCitrine Ichinomiyaは2勝7敗。初回に先手を奪われながら、すぐに追いつき、一度は逆転し、リードを奪ったのだが……自らの守備の乱れから同点に追いつかれ、最後は花王コスメ小田原 フェニックスの「勝利への執念」に屈し、惜しい試合を落としてしまった。

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