プラチナ 第2節 20250516日()花王コスメ小田原 VS MORI ALL WAVE

RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【MORI ALL WAVE】竹原 由菜
敗戦投手【花王コスメ】小森 美咲
打撃成績 【MORI ALL WAVE】《二》黒木 ひらり
【花王コスメ】《二》中岡 葉月、岡田 南
バッテリー
MORI ALL WAVE猩々 紫月、○竹原 由菜 -黒木 ひらり
花王コスメ●小森 美咲、栗原 ななみ-松田 采弓、荻野 真鈴

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第58回日本女子ソフトボールリーグ」第2節・プラチナセクション、第1日・第1試合は、「第1節」は1勝1敗、昨シーズン「悲願」の日本リーグ制覇を成し遂げ、「連覇」を狙うMORI ALL WAVE KANOYAと、「第1節」連勝の好スタートを切り、「優勝候補」の一角に挙げられている花王コスメ小田原 フェニックスが対戦した。

 MORI ALL WAVE KANOYAは2回表、花王コスメ小田原 フェニックスの先発・小森美咲をとらえ、この回先頭の4番・竹原由菜が一・二塁間を破る安打で出塁。次打者のセカンドゴロで走者が入れ替わった後、6番・新谷静がレフト前に落ちるヒットで一・二塁とし、7番・濱本叶美の犠牲バントで二死ながら走者を二・三塁へ進め、8番・黒木ひらりがレフト頭上を抜く先制の適時二塁打。まず2点を先制すると、続く9番・藤本音羽にも二遊間を抜くタイムリーが飛び出し、この回3点目。さらに1番・藤田直の死球で一・二塁のチャンスが続き、2番・福元彩未が左中間にタイムリーを放つと、これに相手守備の乱れが絡み、塁上の走者を一掃。この回大量5点を奪う猛攻を見せた。

(※MORI ALL WAVE KANOYAは2回表、見事な集中打で大量5点を先制!)

 花王コスメ小田原 フェニックスもその裏、すぐに反撃に転じ、MORI ALL WAVE KANOYA・先発の猩々紫月を攻め、6番・荻野真鈴、7番・中岡葉月の長短打で無死二・三塁の反撃機をつかんだが、ベンチの意図が伝わらない拙い攻めや走塁ミスでアッという間に二死となってしまい、チャンスを逃したかに見えた。それでも再び敵失で二死満塁のチャンスを作り直し、2番・岡田南が満塁の走者を一掃する適時二塁打を放ち、3点を返し、2点差に迫った。

 その後は、4回から登板した竹原由菜が花王コスメ小田原 フェニックス打線の反撃を断ち、5-3で逃げ切り。花王コスメ小田原 ファニックスの「連勝」をストップさせ、通算成績を2勝1敗とした。

 今シーズン初黒星を喫した花王コスメ小田原 フェニックスは5点を先制された後、「エース」栗原ななみが登板。2回途中から無失点に抑えるピッチングを見せただけに、先発投手の起用が悔やまれる。投手起用の登板順を逆にしていれば……試合展開も変わっていたのではないだろうか。

(※5点をリードされてから登板した「エース」栗原ななみが好投したが……)

 攻撃面でも5点を先制されたその裏、すぐに3点を返したとはいえ、岡田南の走者一掃の適時二塁打は「結果オーライ」でしかなく、その前の無死二・三塁でベンチの意図が伝わらず、拙攻と走塁ミスでチャンスを潰しかけたことの方が気になる。ここまで2勝1敗とはいえ、「第1節」から選手起用、選手交代に「疑問符」がつく場面やサインミス、意思疎通を欠いた攻めが目立ち、自ら試合展開を苦しくし、この試合に至っては「勝利を逃す原因」を作ってしまった感が否めない。「優勝候補」に挙げられるチームだけに……その力を存分に発揮して戦う姿を見せてほしいものである。

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