プラチナ 20241016日()靜甲 VS YKK

RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【靜甲】小井沼 美月
敗戦投手【YKK】畑中 萌
打撃成績 【YKK】《二》東郷 佑実
【靜甲】《本》半田 由佳《二》杉山 夏生
バッテリー
YKK●畑中 萌、木澤 愛梨、市六 有那-青木 千秋
靜甲○小井沼 美月、望月 ひより-豊田 未有羽

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第57回日本女子ソフトボールリーグ」予備節は、プラチナセクション「第3節」で実施される予定であった2試合(台風10号の影響で雨天順延となった)が、静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場を会場に実施された。
 
 このプラチナセクションは、最後の最後まで順位決定がもつれたが、この予備節第1試合で通算成績8勝4敗、「2位」厚木SCが、10勝2敗ですでに「1位」が確定していたVONDS市原を相手に2-0の完封勝ち。9勝目を挙げ、「2位」で「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出を決めた。
 
 ここまで7勝5敗のYKKは、この日の第1試合で厚木SCが敗れ、8勝5敗となれば、最終戦の靜甲戦に勝利した場合、YKK、厚木SC、平林金属 Peachblossomsの3チームが8勝5敗の「同率」で並び、同率で並ぶ3チームの「直接対決の勝敗」「直接対決における得失点差」での争いとなり、YKKの「2位」が確定(厚木SCには「直接対決」の勝敗で上回り、平林金属 Peachblossomsには「直接対決における得失点差」で上回るため、「リーグ規程」により、YKKの順位が上となる)するはずだったが……。
 試合前に厚木SCの勝利を目の当たりにすることになり、YKKの「2位」浮上、「順位決定節」Aブロック進出の可能性は完全に消滅してしまった。
 
 それでも……先攻のYKKは初回、靜甲の先発・小井沼美月の立ち上がりを攻め、「第4節」終了時点で打率4割7分2厘のハイアベレージでプラチナセクション「打撃ランキング」トップに立つ東郷佑実がセンター前ヒットで出塁。次打者の犠打で走者を二塁へ進め、3番・宮坂佑希がライト前ヒットを放ち、一死一・三塁とチャンスを広げ、盗塁、4番・大内麻里奈のストレートのフォアボールで満塁とした後、「監督兼任」でチームを引っ張る5番・青木千秋がライトへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者を迎え入れ、先取点を挙げた。

(※先攻のYKKは初回、幸先よく先取点を挙げたが……)
 
 初回に1点を先制された靜甲は2回裏、YKKの先発・左腕「日本一投球間隔が短く、テンポの速い投手」畑中萌をとらえ、6番・杉山夏生のレフト前ヒット、7番・土屋亜友未のバント安打、四球で無死満塁とし、一死後、1番・半田由佳の一塁強襲のタイムリーで二者が還り、逆転に成功した。
 
 頼れる「キャプテン」の一打で試合をひっくり返した靜甲は、続く3回裏、2本の安打等で二死ながら一・三塁の追加点のチャンスをつかむと、8番・伴野伴実がセンター前にタイムリー! 2点目を挙げ、代打・近藤果音が三遊間を抜く安打を放ち、満塁と攻め立てると、YKKベンチが動き、先発・畑中萌から木澤愛梨に投手交代。その代わり端、2回裏に逆転タイムリーを放っている1番・半田由佳がライトスタンドへ満塁ホームラン! この回大量5点を挙げ、完全に試合を決めてしまった。

(※3回裏、靜甲は「キャプテン」半田由佳の満塁ホームラン等で大量5点を奪い、試合を決めた)
 
 靜甲の先発・小井沼美月は初回に1点を失った後、2回表、3回表、4回表と三者凡退に抑えていたが、5回表、二死走者なしから3連続長短打を浴び、2点を失ったところで投手交代。望月ひよりにバトンを渡し、代わった望月ひよりがYKK打線の反撃を封じ、7-3で快勝。通算成績5勝8敗の5位でレギュラーシーズンを終えた。
 
 敗れたYKKは通算成績7勝6敗の4位で終戦。最後の最後まで「2位浮上」、「順位決定節」Aブロック進出の可能性を残し、終盤猛烈な追い込みを見せたが……あと一歩及ばなかった。

pc