サファイア 20240930日()大和電機工業 VS Citrine Ichinomiya

この試合の動画配信はありません
RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【大和電機】大串 都未希
敗戦投手【Citrine】山下 紗季
打撃成績 【Citrine】《二》青野 可奈②、林 佑奈
【大和電機】《三》村井 聖那
バッテリー
Citrine阿蘓 七瑚、●山下 紗季、川原 麻里-林 佑奈
大和電機斉藤 未来、○大串 都未希、斉藤 未来-宮崎 遥希

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第57回日本女子ソフトボールリーグ」第4節・サファイアセクション最終試合となったのは、今節初日(9月27日/金)の第1試合で実施予定であった大和電機工業対Citrine Ichinomiyaの一戦。悪天候のため、中止となった試合が予備日(9月30日/月)に順延され、今シーズンのレギュラーシーズン最終戦として行われた。

 ここまで8勝4敗で2位につける大和電機工業と7勝5敗で3位につけるCitrine Ichinomiyaが「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出をかけて激突。大和電機工業が勝てば文句なし、Citrine Ichinomiyaは2点差以上をつけて勝利すれば順位逆転。滑り込みで「順位決定節」Aブロック進出が決まる「大一番」となった(この試合にCitrine Ichinomiyaが勝利した場合、両チームが8勝5敗の「同率」で並び、今シーズン最初の「直接対決」では大和電機工業が1−0で勝利しているものの、この試合でCitrine Ichinomiyaが2点以上の差をつけて勝利した場合、得失点差で上回り、順位が逆転。Citrine Ichinomiyaが2位、大和電機工業が3位となる)。

 後攻の大和電機工業は初回、2位の座を「死守」すべく先制攻撃を仕掛け、Citrine Ichinomiyaの先発・阿蘓七瑚の立ち上がりに襲いかかり、1番・長尾明奈がショート内野安打で出塁。すかさず二塁盗塁を決め、相手守備陣に揺さぶりをかけ、プレッシャーをかけると、四球、犠打失策で無死満塁とし、4番・新海雪奈がキッチリとライトへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者が生還。「大事な試合」の先取点を奪った。なお一死一・三塁のチャンスが続き、一塁走者が盗塁し、二・三塁とした後、5番・堀川美瑠瑠の打席でヒットエンドランを敢行。これは失敗に終わり、チャンスは費えたかに見えたが、ここから堀川美瑠瑠、続く6番・小川瑠奈が粘って連続四球で出塁。二死満塁とチャンスを作り直し、7番・村井聖那がライトオーバーのタイムリースリーベース! 満塁の走者を一掃し、初回に大量4点を奪い、大きなアドバンテージを得ることに成功した。

 逆転での「順位決定節」Aブロック進出には「2点差以上の勝利」が絶対条件となるCitrine Ichinomiyaは、初回の4失点でゲームプランが大幅に狂ってしまったが、それでも諦めることなく反撃。3回表、大和電機工業の先発・斉藤未来を攻め、四球、内野安打等で一死一・二塁とし、4番・林佑奈のライトオーバーのタイムリーツーベースでまず1点を返した。なお一死二・三塁のチャンスが続き、5番・奥村涼もヒット性の当たりを放ったが……センター・長尾明奈がダイビングキャッチ! 犠牲フライとなり、三塁走者の生還こそ許したが、Citrine Ichinomiyaに傾きかけた試合の流れを引き戻す「スーパープレー」が飛び出し、最小限の失点でこのピンチを切り抜けた。

 4−2と大和電機工業が2点をリードして迎えた6回表、Citrine Ichinomiyaは前のイニング(5回表)から登板していた大串都未希をとらえ、一死から8番・大畑萌佳、代打・内藤さくらの連打で一・二塁とし、1番・仁科芽惟はフルカウントまで粘って四球を選び、満塁。ここで2番・青野可奈がライト頭上を越える適時二塁打を放ち、4−4の同点。試合を振り出しに戻し、なお一死二・三塁の勝ち越しのチャンスが続き、3番・宮本星南の三遊間への当たりが内野安打となり、再び満塁。大和電機工業を突き放す「絶好機」だったが……4番・林佑奈がショートライナー、5番・奥村涼がレフトフライに倒れ、逆転のチャンスを逃し、同点どまりに終わった。

 これで試合の流れが変わったか……その裏、大和電機工業はこの回先頭の7番・村井聖那が四球を選び、出塁。ここでCitrine Ichinomiyaベンチは2番手として2回裏から登板し、大和電機打線をわずか1安打・無失点の好投を見せていた山下紗季に代え、川原麻里を投入。結果的にこの投手交代が「裏目」となり、次打者をファーストゴロに打ち取ったかに見えたが、二塁送球が逸れ、無死一・二塁(記録はエラー)。犠打で一死二・三塁と走者を進塁させた後、1番・長尾明奈のサードゴロで三塁走者が本塁突入を試みたがタッチアウト。二死一・三塁となってしまったが、一塁走者が盗塁し、二・三塁。2番・上原彩瑛が四球を選んで満塁と攻め立て、3番・原野柚希は死球で押し出し。思いもよらぬ形で5−4と1点を勝ち越し、さらに4番・新海雪奈が勝負を決める二遊間を抜くタイムリー! 二者が還り、相手守備の一瞬の隙を見逃さず、一塁走者までもが生還。この回大きな大きな4点を挙げ、8−4とCitrine Ichinomiyaを突き放した。

(※大和電機工業は6回裏、新海雪奈のタイムリー等で4点を勝ち越し!
 
 最終回、Citrine Ichinomiyaも最後まで粘り、6番・五十嵐綺麗良、7番・髙橋みるの連打等で1点を返したが、最後は再出場・再登板した斎藤未来に後続を断たれ、ゲームセット! 8−5で勝利を収め、通算成績9勝4敗。サファイアセクション「2位」の座を確保し、「日本リーグ優勝」を争う「順位決定節」Aブロック進出を決めた。
 
 敗れたCitrine Ichinomiyaは7勝6敗の3位でレギュラーシーズンを終了。後半戦、怒涛の追い上げを見せ、「順位決定節」Aブロック進出に手がかかるところまで来ていたが……最後の最後で息切れし、手痛い連敗。惜しくも3位に終わった。

(※Citrine Ichinomiyaも最後の最後まで諦めず戦い抜いたが……)

pc