プラチナ 20231002日()MORI ALL WAVE VS VONDS市原

RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【MORI ALL WAVE】中野花菜
敗戦投手【VONDS】渡邉双葉
打撃成績 【VONDS】《二》小野寺萌、向井杏美
【MORI ALL WAVE】《二》谷川まき、上村麗
バッテリー
VONDS●渡邉双葉、山本優花、渡邉双葉-加藤花澄
MORI ALL WAVE○中野花菜、竹原由菜-谷川まき

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第56回日本女子ソフトボールリーグ」第4節・プラチナセクションは、長野県茅野市・茅野市運動公園野球場を会場に開催され、前日(10月1日/日)に予定されていた全試合(3試合)が悪天候のため、中止を余儀なくされ、予備日(10月2日/月)に順延され、実施された。
 
 この日の第1試合は、当初予定から試合の実施順を組み換え、第2試合で実施予定だったこの「首位攻防戦」を第1試合で実施することになった。
 注目の「首位攻防戦」は、ここまで10勝1敗で「単独首位」を走るVONDS市原と、大会2日目(9月30日/土)に上位争いの「ライバル」、「ホーム」の熱い声援を受ける大和電機工業との「死闘」を3-2で制し、「首位」VONDS市原への「挑戦権」を手にした2位(9勝2敗)のMORI ALL WAVE KANOYAが対戦した。
 
 後攻のMORI ALL WAVE KANOYAは初回、VONDS市原の先発・渡邉双葉の立ち上がりに襲いかかり、1番・上村麗のフルスイングした打球が当たり損ねとなり、絶妙なセーフティーバントかのように三塁線に転がる内野安打。2番・福元彩未は送りバントを警戒して前進する相手守備陣の裏をかき、バントの構えから一転、強攻策に切り替え、三塁強襲安打。さらに3番・竹原由菜が二遊間を抜くクリーンヒット! アッという間に無死満塁と塁上を走者が埋め、この絶好機に、4番・木村麻利亜がフルカウントから押し出しの四球を選び、労せずして先取点を挙げ、続く5番・領家妃奈のレフトへの犠牲フライで三塁走者が還り、2点目。送球間に走者がそれぞれ進塁し、一死二・三塁とした後、6番・谷川まきが二遊間をしぶとく抜くタイムリーを放ち、3点目。鮮やかな先制攻撃で初回に3点を奪い、大事な「首位攻防戦」の主導権を握った。

 初回に3点のビハインドを背負う形となったVONDS市原は3回表、7番・吉田優月の二遊間を抜く安打、犠打、四球等で二死一・二塁としたものの、「あと一本」が出ず、4回表には5番・小野寺萌が右中間へエンタイトルツーベースを放ち、二死二塁と得点圏に走者を進めたが、MORI ALL WAVE KANOYAの「エース」中野花菜に後続を断たれ、無得点に終わった。

 逆に4回裏、MORI ALL WAVE KANOYAは7番・永山愛実の三遊間を抜く安打から二死二塁の追加点チャンスをつかみ、1番・上村麗の一・二塁間を抜くタイムリーで1点を追加。1点を返されて迎えた5回裏には、先発・渡邉双葉の後を受け、4回途中から登板していた山本優花をとらえ、4番・木村麻利亜のセンター前ヒット、6番・谷川まきの右中間フェンスをワンバウンドで越えるエンタイトルツーベース等で一死二・三塁と攻め立て、7番・永山愛実のライトへの犠牲フライで三塁走者が生還。1点を加え、6回裏にも9番・濱本叶美、1番・上村麗の長短打等で再び一死二・三塁とし、3番・竹原由菜がライトへキッチリと犠牲フライを打ち上げ、三塁走者を迎え入れ、1点を追加。小刻みに、着実に、リードを広げ、勝利へ一歩一歩近づいていった。
 
 一方、VONDSは5回表、この回から代わった竹原由菜(FP・中野花菜のピッチャーの守備をDP・竹原由菜が兼務)を攻め、8番・向井杏美、9番・石井愛華の長短打、盗塁等で一死二・三塁とし、1番・鈴木真由子がヒットエンドランを決め、1点を返し、なお一死二・三塁と攻め立てたが……3番・小林かな実の当たりはサードへのライナーとなり、当たりにつられて飛び出してしまった三塁走者が帰塁できず、一瞬にしてダブルプレーとなり、1点どまり。これで一気に高まった反撃の機運もしぼんでしまい、その後の小刻みな失点でジリジリと引き離され、1-6で完敗。この結果、VONDS市原とMORI ALL WAVE KANOYAが「同率首位」に並ぶことになった。

(※MORI ALL WAVE KANOYAは「投打二刀流」の竹原由菜が文字通り「投打」に活躍。「同率首位」躍進の立役者となった)
 
 勝ったMORI ALL WAVE KANOYAは、「勝負どころ」のこの「第4節」で3連勝。上位争いの「ライバル」大和電機工業、VONDS市原を「直接対決」で叩き、通算成績10勝2敗。ついにVONDS市原の背中をとらえ、「同率首位」に並んだ。
 
 敗れたVONDS市原は長らく守り続けてきた「単独首位」の座から陥落。MORI ALL WAVE KANOYAとの「直接対決」「首位攻防戦」に敗れ、「同率首位」に並ばれてしまった。

(※「首位攻防戦」に敗れたVONDS市原。同率首位に並ばれてしまった)

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