サファイア 第3節 20220904日()平林金属 VS Citrine Ichinomiya

この試合の動画配信はありません
RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【Citrine】山下 紗季
敗戦投手【平林金属】橋口 紫織
打撃成績 【Citrine】《三》藤田 秋花《二》船山 優果
【平林金属】 
バッテリー
Citrine松本 菜摘、○山下 紗季-林 佑奈
平林金属岡﨑 栞菜、●橋口 紫織、岡﨑 栞菜-片山 瑠奈、弦田 彩加、片山 瑠奈

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」第3節・サファイアセクション、第2日・第1試合は、ともに4勝5敗で並び、この試合に勝てば「勝率5割」復帰と同時に「同率2位」に浮上するCitrine Ichinomiyaと平林金属 Peachblossomsが対戦。上位争い「生き残り」をかけ、延長タイブレークにもつれ込む「死闘」を繰り広げた。

 Citrine Ichinomiyaは2回表、平林金属 Peachblossomsの先発・岡﨑栞菜を攻め、この回先頭の4番・森光眞子が四球で出塁すると、5番・好川真悠子は「強気」の強攻策。鋭い当たりが三塁線を襲い、三塁ベースを直撃し、ファウルグラウンドを転々とする間に、一塁走者が一気に三塁まで進塁。打者走者も二塁に到達し、無死二・三塁の絶好機をつかんだ。一死後、7番・奥村涼の打席でスリーボール・ノーストライクとなったところで意表を突くヒットエンドランを敢行。これが空振りに終わり、三塁走者は三・本間で挟殺。スリーボールであれば「絶対にストライクを取りにくる」と読んでのサインだったのかもしれないが……一塁が空いている状況では「最悪四球で歩かせて満塁にしてもOK」とバッテリーに「余裕」があり、策に溺れた感もある。ヒットエンドランの失敗で二死三塁と状況が変わった後、結局、奥村涼はライトフライに倒れ、無得点。先制のチャンスを逃がしてしまった。

 一方、平林金属 Peachblossomsは、Citrine Ichinomiyaの先発・松本菜摘の前に、5回までわずか2安打。ようやく6回裏、一死から2番・一岡楓がレフト前ヒットで出塁。犠打、代打・窪田夢真のショート内野安打で二死ながら一・三塁とチャンスを広げ、「代打の切り札」植村華を打席に送って「勝負」に出たのだが……「故意四球」で歩かされ、満塁。ここでCitrine Ichinomiyaベンチが動き、前日(9月3日/土)の厚木SC戦で見事な「火消し役」を演じた山下紗季を投入。その山下紗季が期待に応え、6番・大坪真子をレフトファウルフライに打ち取り、二死満塁のピンチを無失点で切り抜けた。

 その後も両チーム得点を挙げることができないまま、試合は延長タイブレークに突入。Citrine Ichinomiyaは8回表、タイブレークの走者を二塁に置き、ここでも「強攻策」を選択。ワイルドピッチで走者が三塁に進んだ後、3番・青野可奈は空振り三振。4番・森光眞子が死球で出塁したところで、5回表から登板していた橋口紫織に代え、先発した岡﨑栞菜が再出場・再登板。5番・好川真悠子をショートフライに打ち取り、二死までこぎつけたのだが……代打・藤田秋花にライト線に運ばれ、ライト・松口明日香が「執念」のダイビングキャッチを試みたものの、あと一歩及ばす……走者一掃の三塁打となり、二者が還り、Citrine Ichinomiyaが待望の先取点を挙げた。  この一打で勢いづいたCitrine Ichinomiyaは、なお続く二死三塁のチャンスに7番・奥村涼が二遊間をしぶとく破るタイムリーを放ち、この回3点目。粘る平林金属 Peachblossomsを突き放した。
(※延長8回表、殊勲の適時三塁打を放ち迎えられるCitrine Ichinomiya・藤田秋花/写真右)
 
 平林金属 Peachblossomsもその裏、最後まで諦めず、必死の反撃。故意四球、3番・中村絢夏のライト前ヒット等で一死満塁と攻め立て、途中出場の4番・窪田夢真のライトフライで三塁走者がタッチアップから本塁突入を試みたものの、ライト・船山優果の好返球でタッチアウト。3-0のまま、試合終了となった。
 
 勝ったCitrine Ichinomiyaは通算成績5勝5敗。3チーム「同率」ながら2位に浮上した。
 
 敗れた平林金属 Peachblossomsは今節連敗。通算成績4勝6敗となり、5位まで順位を下げてしまった。
(※平林金属 Peachblossomsは投手陣が好投。相手打線を無得点に抑えていたが……延長タイブレークで力尽きた)

pc