サファイア 第3節 20220903日()厚木SC VS Citrine Ichinomiya

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RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【Citrine】山下 紗季
敗戦投手【厚木SC】小森 美咲
打撃成績 【Citrine】《二》青野 可奈、奥村 涼
【厚木SC】《二》小山 優理、小森 真央
バッテリー
Citrine松本 菜摘、川原 麻里、○山下 紗季-林 佑奈
厚木SC●小森 美咲、中澤 萌-後藤 菜緒子

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」第3節・サファイアセクションは、ここまで5勝3敗で2位の好位置につけていた小泉病院 Blue Arrowsがチーム内で新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、今節の出場を見合わせ。今節予定されていた2試合が「不戦敗」扱いとなったため、一気に「大混戦」の様相を呈してきた。
 
 この日の第2試合は、ここまで3勝5敗で「同率4位」のCitrine Ichinomiyaと、通算成績2勝6敗の最下位と苦しむ厚木SCが対戦した。
 
 先攻のCitrine Ichinomiyaは初回、厚木SCの先発・小森美咲の立ち上がりを攻め、一死から2番・森萌香がレフト前に落ちる安打で出塁すると、3番・青野可奈が三塁線を鋭く破る適時二塁打を放ち、あっさり先取点を挙げた。
 
 Citrine Ichinomiyaが1点をリードしたまま、迎えた4回表には、4番・森光眞子のライト前ヒットを口火に、四球、キャッチャー前のゴロで一死二・三塁となった後、7番・林佑奈が一・二塁間を破るタイムリーを放ち、1点を追加。続く8番・奥村涼が左中間を深々と破る二塁打を放ち、この回2点目。なお一死二・三塁のチャンスが続き、代わった中澤萌に9番・船山優果が見逃し三振に打ち取られたものの、1番・仁科芽惟がレフト前ヒットを放ち、三塁走者を迎え入れ、この回3点目。4-0と大きくリードを広げた。
(※Citrine Ichinomiyaは4回表、4本の長短打を集中し、この回3点を追加)
 
  一方、Citrine Ichinomiyaの先発・松本菜摘に3回までノーヒットに抑え込まれていた厚木SCは、4点差とされた4回裏から登板した川原麻里を攻め、塁上を走者が賑わすものの、「あと一本」が出ず……。ようやく6回裏、2番・小山優理の左中間二塁打、連続四死球で無死満塁と攻め立て、一死後、ショートゴロエラー、7番・小森真央の適時二塁打で3点を返し、一気に1点差まで追い上げた。続く8番・鈴木満梨佳に死球を与え、再び満塁となったところで、Citrine Ichinomiyaベンチは川原麻里に代え、山下紗季を投入。この投手交代がズバリ的中し、後続をレフトフライ、セカンドフライに打ち取り、「絶体絶命」のピンチを切り抜けた。
(※厚木SCは6回裏、3点を返し、1点差に詰め寄ったが……)
 
 厚木SCに傾きかけた試合の流れを断ち切ったCitrine Ichinomiya・山下紗季は、最終回もサードゴロ、サードフライ、レフトフライの三者凡退に打ち取り、見事な「火消し」で試合を締めくくり、4-3の1点差で逃げ切り、通算成績4勝5敗とし、「大混戦」となった「2位争い」で「同率」に並ぶ「可能性」を残す貴重な1勝を挙げた。

 敗れた厚木SCは2勝7敗。この試合も4点のビハインドを背負いながら1点差まで追い上げる粘りを見せたものの、あと一歩及ばず……。「大混戦」の2位争いから取り残される形となる手痛い7敗目を喫してしまった。

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