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1部リーグ 第5節 20180603日()豊田自動織機 VS 太陽誘電

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RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【太陽誘電】尾崎望良
敗戦投手【豊田織機】ケイラニ・リケッツ
打撃成績 【太陽誘電】《本》尾崎望良《二》岡本由香
【豊田織機】《本》カースティ・メリット、永溝早紀《三》佐藤光紗②
バッテリー
太陽誘電海部栞菜、●ケイラニ・リケッツ、海部栞菜-永溝早紀
豊田織機藤田倭、○尾崎望良-佐藤みなみ

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第51回日本女子ソフトボールリーグ」1部第5節山形大会・第2日第2試合は、ここまで5勝5敗の勝率5割、同率6位と一進一退の状況が続く豊田自動織機 シャイニングベガと、通算成績4勝6敗の同率8位、3年連続の決勝トーナメント進出、1993年以来遠ざかっている「日本リーグ優勝」を手にするためには、この大混戦の中で生き残るために「勝しかない」太陽誘電 ソルフィーユが対戦した。
 
 後攻のシャイニングベガは初回、ソルフィーユの先発・藤田倭の立ち上がりを攻め、一死から2番・村上ほのかが四球で出塁。すかさず盗塁で揺さぶり、得点圏に走者を進めると、二死後、4番・洲鎌夏子が勝負を避けられ、故意死球。一・二塁となった後、5番・佐藤光紗が強烈な打球を二遊間に放つと、その打球がそのままフェンスまで達し、走者一掃の三塁打となり、シャイニングベガが2点を先制した。
 
 2点を先制したシャイニングベガは4回裏、この回先頭の5番・佐藤光紗がレフト頭上を襲う打球を放ち、この打球にレフト・原田のどかが追いついたかに見えたが捕球できず、さらにその打球が手につかず、処理をもたつく間に打者走者は三塁まで到達(記録は三塁打)。続く6番・カースティ・メリットがワンボール・ツーストライクからの4球目を思い切り振り抜くと、打球はレフトスタンドへ飛び込むツーランホームランとなり、2点を追加。二死後、9番・永溝早紀もソロホームラン。アウトコースのボールにバットを合わせただけに見えた打球が意外に伸び、センター頭上を越え、そのままフェンスオーバー。この回3点を追加し、5点差にリードを広げた。

(※シャイニングベガは4回裏、2本のホームランで3点を追加!)
 
 これで勝負は決まったかに見えたが、ここからソルフィーユが驚異的な反撃を見せる。5回表、二死走者なしから1番・原田のどかがレフト前ヒットで出塁。2番・山本晴香が四球を選んでつなぎ、3番・河野美里がセンター前にタイムリー。4回まで無得点に抑えられていたシャイニングベガの先発・海部栞菜から、ようやく1点を返した。
 
 ソルフィーユは6回表にも、この回先頭の5番・佐藤みなみが二遊間を痛烈に破る安打で出塁。次打者の内野ゴロの間に二塁へ進むと、7番・尾崎望良が右中間へ豪快に運ぶツーランホームラン。5回裏から登板し(DPで出場していた尾崎望良がピッチャー・藤田倭の守備を兼務し、藤田倭がOPO(打撃専門選手)となった)、まず「投」でシャイニングベガの攻撃を三者凡退に抑え、その「勢い」を止めると、今度は「打」で追撃のツーランホームラン。「もう一人の二刀流」が、その「真価」を発揮し、シャイニングベガに傾きかけた試合の流れを、その投打で引き戻してみせた。
 
 こうなると試合の流れはソルフィーユへと傾く。7回表、一死から3番・河野美里が四球を選び、出塁すると、シャイニングベガは先発・海部栞菜からケイラニ・リケッツに投手交代(DP・ケイラニ・リケッツがFP・海部栞菜のピッチャーの守備を兼務)。しかし、この交代が完全に「裏目」となり、4番・藤田倭に死球、5番・佐藤みなみに四球を与え、満塁。6番・大塚枝里香の火の出るような当たりはサード・佐藤光紗が好捕し、二死までこぎつけたが、7番・尾崎望良、8番・中溝優生の連続死球であっけない形で5-5の同点となり、9番・丸本里佳が勝負を決めるタイムリーをセンター前にはじき返し、二者が還り(二塁走者の生還は捕手のオブストラクション(走塁妨害)が適用され、得点が認められた)、2点を勝ち越し。終盤の大逆転でソルフィーユが勝利を収めた。

(※ソルフィーユは土壇場の7回表、5-5の同点に追いつき、なお二死満塁から丸本里佳が勝ち越しのタイムリーを放つ!)
 
 勝ったソルフィーユは5勝6敗。「まさか……」の開幕3連敗を喫する等、苦しみながらも勝率5割まで「あと一歩」のところまで星を戻してきた。5点差の大逆転劇が後半戦での巻き返しの契機となればいいのだが……。
 
 敗れたシャイニングベガも5勝6敗の同率6位。例年にない「大混戦」の様相を呈しているだけに、まだまだ上位進出の可能性はあるが、この「大逆転劇」がライバルチームを甦えらせ、さらなる「大混戦」を招く「ターニングポイント」とならなければいいのだが……。

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