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1部リーグ 第2節 20180514日()太陽誘電 VS 日立

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RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【太陽誘電】尾崎望良
敗戦投手【日立】泉花穂
打撃成績 【日立】 
【太陽誘電】 
バッテリー
日立小薗美希、●泉花穂、岡村奈々-清原奈侑
太陽誘電藤田倭、○尾崎望良-青木千春

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第51回日本女子ソフトボールリーグ」1部第2節福岡大会は、第2日(5月13日/日)が悪天候のため、中止・順延。予備日(5月14日/月)に順延され、実施された。
 その第2試合は、今節初日(5月12日/土)のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦で、投げては1安打完封、打っては先制ホームランの「驚異の二刀流」藤田倭の投打にわたる活躍で2-0の完封勝利を収め、開幕3連敗の泥沼を脱し、嬉しい今シーズン初勝利を挙げた太陽誘電 ソルフィーユと、今節初戦の大垣 ミナモ戦で「1部リーグ初勝利」を献上してしまい、ここまで2勝2敗で勝率5割の日立 サンディーバが対戦した。
 
 初回の守りについたソルフィーユは、試合開始と同時にDP・尾崎望良がピッチャー・藤田倭の守備を兼務。藤田倭がOPO(打撃専門選手)となり、尾崎望良が「実質的な先発投手」となった。その立ち上がり、初回、2回表と安打の走者を許したものの、得点を許さず、まずは無難な滑り出しを見せた。
 
 ソルフィーユは2回裏、サンディーバ・先発の小薗美希を攻め、この回先頭の5番・大塚枝里香が三遊間を破る安打で出塁。走者を送れず二死となってしまったが、8番・中溝優生の二遊間を抜く安打、9番・丸本里佳のピッチャー前へのセーフティーバントで満塁。ここで1番・原田のどかがレフト頭上を襲う大飛球を放ったが、これをレフト・田邊奈那がレフトフェンスに激突しながら捕球する超ファインプレー。レフトフェンスの向こう側まで手を伸ばし、「満塁ホームラン」をもぎとってしまった。

(※2回裏、サンディーバのレフト・田邊奈那は「満塁ホームラン」をもぎとる超ファインプレー!)
 
 満塁のピンチを切り抜けたサンディーバは早めの投手交代。先発・小薗美希に代え、3回裏から泉花穂を投入したが、結果的には、これが「裏目」となり、この回先頭の2番・山本晴香がストレートのフォアボールで出塁。3番・河野美里は送りバント失敗で追い込まれながらもフルカウントに持ち込み、しぶとくピッチャー強襲安打でつなぎ、無死一・二塁とチャンスを広げた。ここで打席に4番・藤田倭を迎え、ソルフィーユは当然のごとく強攻策。藤田倭のバットから強烈なピッチャー返しが放たれたが、泉花穂がこれを見事にさばき、1-6-3とわたるダブルプレー。一瞬にして二死三塁となり、ピンチを脱したかに見えた。しかし、5番・大塚枝里香にフルカウントまで粘られ、結局、四球を与えてしまい、二死一・三塁となった後、6番・尾崎望良が一・二塁間へ痛烈な打球を放ち、セカンド・松岡くるみが懸命に飛びついたが、わずかに届かず……三塁走者がホームイン。ソルフィーユが先取点を挙げた。
 1点を先制したソルフィーユは、なお二死一・二塁のチャンスが続き、この試合、7番・キャッチャーとしてスタメンで起用された青木千春がライト線へタイムリー。二塁走者が還り、貴重な追加点を挙げ、2点差にリードを広げた。

(※3回裏、ソルフィーユは「もう一人の二刀流」尾崎望良、スタメン抜擢の青木千春の連続タイムリーで2点を先制!)
 
 一方、サンディーバは序盤のチャンスを盗塁失敗等で潰し、4回表にも二死ながら三塁まで走者を進めたものの、無得点。5回以降は尻上がりに調子を上げる尾崎望良に金属バットを真っ二つにへし折られる等、「打のレジェンド」山田恵里が内野安打を放った他は打線が沈黙。最後まで得点を奪うことができず、痛い完封負けを喫した。

 勝ったソルフィーユは2勝3敗。「まさか……」の開幕3連敗の後、しっかりとチームを立て直してきた。自慢の「投打のWエンジン」「左右の二枚看板」をフル活用した「得意の戦術」で、2年連続準優勝の「地力」と「底力」を感じさせる試合を展開。スタートダッシュの失敗、開幕からの出遅れは確かに痛いが、今後の巻き返し、上位争いに絡む力は十分にあると感じさせる試合を見せてくれた。

 敗れたサンディーバも同じく2勝3敗。今節は「自慢の打線」がまったくの不発。2試合連続の完封負けといいところがなかった。
 「打のレジェンド」山田恵里を打線の中心に据えるチームだけに、打線の「奮起」が今後のカギを握りそうだ。タイプの異なる複数のピッチャーをどのように組み合わせ、「勝利の方程式」を見出していくのかも含め、「課題」の残る今節での試合となった。

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