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[2022年08月31日] 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」 第3節展望(プラチナセクション編)

「第55回日本女子ソフトボールリーグ」
第3節展望(プラチナセクション編)


 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」は、7月1日(金)~3日(日)、富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に開催された「交流節」を終え、「サマーブレイク」に入っていたが、9月3日(土)「後半戦」が再開される。
 
 第3節「プラチナセクション」は、9月3日(土)・4日(日)の両日、MORI ALL WAVE KANOYAの「ホーム」である鹿児島県鹿屋市・平和公園野球場で開催され、後半戦が再開されることになるが、残念ながらYKKに新新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、この第3節への出場を見合わせることとなり、ここまで「全勝」で首位を走っていた大和電機工業も新型コロナウイルスの全国的な広がりと台風11号接近に伴う移動等の危険を考慮した結果、出場を辞退するという「異例の事態」となり(大和電機工業、YKKの試合は「不戦敗」扱いとなる)、この「第3節」プラチナセクションは、わずか2試合のみの実施となってしまった。
※交流節終了時点での「プラチナセクション」各チームの成績はこちら)。


1位 大和電機工業(8勝0敗)→今節実施予定の2試合が不戦敗扱い(8勝2敗※確定)
※新型コロナウイルスの全国的な広がりと台風11号接近に伴う移動等の危険を考慮し、出場辞退

 「交流節」を終え、8戦全勝で「プラチナセクション」の首位を快走していた大和電機工業だが、この「第3節」は大会直前になって新型コロナウイルスの全国的な広がりと台風11号接近に伴う移動等の危険を考慮し、「出場を辞退する」との申し出があり、今節予定されていた2試合(ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、ペヤングと対戦予定であった)は「不戦敗」扱いとなり、これまで「全勝」で守り続けてきた「首位」の座を明け渡すことが濃厚になってしまった。
 好調に勝ち星を積み上げ、「首位」に立っていたチームの「決断」が「プラチナセクション」の首位争いに大きな影響を与えることになるが……「第4節」そして「順位決定節」での「逆襲」「巻き返し」のチャンスは残されている。最後まで諦めることなく、可能性のある限り、全力で戦い抜いてほしい。

「全勝」で首位を走っていた大和電機工業が今節の出場を辞退。不戦敗扱いで2敗となり、首位陥落の危機……

 2位 MORI ALL WAVE KANOYA(7勝1敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第1試合(10:00試合開始)
  vs VONDS市原
・9月4日(日) 第1試合(10:00試合開始)
  vs ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校


 この「第3節」は「ホーム」での開催、しかも「首位」を走る大和電機工業の「出場辞退」で2試合が「不戦敗」扱いとなるとあって、一気に「首位浮上」の可能性が出てきた。YKKも新型コロナウイルス陽性者が出てしまったことで今節の出場を見合わせたため、今節実施される試合は「ホーム」のMORI ALL WAVE KANOYA絡みの2試合のみとなってしまった。
 今節初戦は「交流節」終了時点で6勝2敗の3位につけるVONDS市原との対戦。「サマーブレイク」中に開催された「第43回全日本クラブ女子選手権大会」(7月23日(土)~25日(月)/兵庫県たつの市・相生市)の「決勝」で「初優勝」をかけ、対戦した相手であり、延長9回タイブレークの「死闘」の末、ベテラン・谷川まきの劇的な「サヨナラ満塁ホームラン」で勝利し、「初優勝」の栄冠を手にしている。ただ……決して楽な試合ではなく、第1節で4-0と「完勝」したときに比べ、両チームの力は接近してきている感があり、「プラチナセクション」の上位争いの行方を左右する「大事な一戦」となることは間違いない。
 中野花菜、竹原由菜、木村麻利亜が揃う投手陣は強力にして安定感抜群。「第1節」での対戦、そして全日本クラブ女子選手権大会の「決勝」と、VONDS市原打線に得点を許していないことは明るい材料。打率5割のハイアベレージで「プラチナセクション」打撃ランキング2位につける上村麗を中心とした打線が、その投手陣をどう援護するかがカギとなりそうだ。
 VONDS市原との上位争い「生き残り」をかけた一戦に勝利し、勢いに乗ってルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦にも勝って「今節連勝」を飾り、「ホーム」で「首位浮上」といきたいところだ。

「第43回全日本クラブ女子選手権大会」で初優勝を飾ったMORI ALL WAVE KANOYA。勢いに乗り、「首位進出」なるか!?

 3位 VONDS市原(6勝2敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第1試合(10:00試合開始)
  vs MORI ALL WAVE KANOYA


 「交流節」3連勝を飾り、上位争いから離されることなく、通算成績6勝2敗で3位の好位置につけているVONDS市原。今節2日目に予定されていたYKK戦が「不戦勝」扱いとなったこともあり、初日の2位・MORI ALL WAVE KANOYAとの上位争い「生き残り」をかけた一戦に「全精力」を傾注することになる。
「サマーブレイク」中に開催された「第43回全日本クラブ女子選手権大会」(7月23日(土)~25日(月)/兵庫県たつの市・相生市)の「決勝」でMORI ALL WAVE KANOYAと「初優勝」をかけて対戦し、延長9回タイブレークにもつれ込む「熱戦」を演じながら、最後は「サヨナラ満塁ホームラン」を浴び、「優勝」を逃がしている。それでも「第1節」での「完敗」(0-4の完封負け)に比べれば、その試合内容は飛躍的に向上・改善されており、今シーズン2試合の対戦でまだ「得点」を挙げることのできていない「打線」の奮起に期待したいところか。「主砲」和田美樹を中心に、「プラチナセクション」打撃ランキング3位の澤雪乃が攻撃の起点となり、MORI ALL WAVE KANOYAが誇る強力投手陣を攻略したいところだ。
 ただ「第1節」での試合結果が0-4での敗戦という「厳しい現実」があり、「4点差以上での勝利」でなければ「同率」に並んでも順位で上回ることはできない。そう考えると状況的に「不利」であることは否めないが……大和電機工業が今節の出場を辞退し、今節予定されていた2試合が「不戦敗」扱いとなるため、大きく状況が変わってきた。リーグ優勝を狙うための「絶対条件」である「プラチナセクション」2位以上が見えてきている。この「運」「追い風」を味方につけることができるか……VONDS市原の戦いに注目が集まる。

「第43回全日本クラブ女子選手権大会」で決勝進出を果たしたVONDS市原。「上位進出」のチャンスが巡ってきた

 4位 YKK(3勝5敗)→今節実施予定の2試合が不戦敗扱い(3勝7敗※確定)
※「第3節」新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、出場見合わせ

 「交流節」を終え、3勝5敗で4位につけていたYKKだが、この「第3節」を前に新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、出場を見合わせることになり、「第3節」で予定されていた2試合は「不戦敗」扱いとなった。「第4節」では元気な姿を見せてくれることを期待したい。

YKKは新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、今節の出場見合わせ

 5位 ペヤング(1勝7敗)→今節実施予定の2試合が不戦勝扱い(3勝7敗※確定)
 「2勝目」を狙った「交流節」は無念の3連敗。この「第3節」に予定されていたYKK戦、大和電機工業戦がいずれも「不戦勝」となったため、思わぬ形で「2勝」がプラスされ、通算成績3勝7敗となり、「第4節」を迎えることになった。「第4節」まで怠りなく準備を重ね、さらに「上」を狙う戦いを見せてくれることを期待したい。
今節2試合が「不戦勝」となり、戦わずして「2勝」が転がり込んだペヤング

 6位 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(0勝8敗)
【第3節試合予定】
・9月4日(日) 第1試合(10:00試合開始)
  vs MORI ALL WAVE KANOYA


 「交流節」はチーム内で新型コロナウイルス陽性者が出てしまったことで出場を見合わせ、3試合が「不戦敗」扱いとなり、開幕から勝ち星なしの8連敗と苦しい状況が続いている。「復帰」を果たした「第3節」は、初日に予定されていた首位・大和電機工業が「不戦勝」扱いとなり、想定外の形で「今シーズン初勝利」が転がり込んできた。
 大会2日目は「ホーム」開催で気合十分のMORI ALL WAVE KANOYAとの対戦が組まれており、ここまでのチーム防御率・チーム打率等の数字を見る限り、「勝機」を見出すことは難しいが……「交流節」に出場できなかった悔しさ、鬱憤をぶつけ、思わぬ形で手にすることになった「今シーズン初勝利」の勢いで、「大番狂わせ」を演じてくれるとリーグもより一層盛り上がる。久々のリーグの舞台、思い切った試合を見せてほしいところだ。

思わぬ形で「今シーズン初勝利」を手にしたルネス紅葉スポーツ柔整専門学校


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