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[2022年08月31日] 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」 第3節展望(サファイアセクション編)

「第55回日本女子ソフトボールリーグ」
第3節展望(サファイアセクション編)


 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」は、7月1日(金)~3日(日)、富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に開催された「交流節」を終え、「サマーブレイク」に入っていたが、9月3日(土)「後半戦」が再開される。

 第3節「サファイアセクション」は、9月3日(土)・4日(日)の両日、岩手県遠野市・遠野運動公園野球場で開催され、残念ながらここまで5勝3敗で「2位」と好調だった小泉病院 Blue Arrowsに新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、この第3節への出場を見合わせることとなってしまった(小泉病院 Blue Arrowsの試合は「不戦敗」扱いとなる)。 これに伴い、試合スケジュールも変更され、大きく戦況・状況が変わることになった。
※交流節終了時点での「サファイアセクション」各チームの成績はこちら)。


 1位 靜甲(6勝2敗)
【第3節試合予定】
・9月4日(日) 第2試合(12:30 試合開始予定)
 vs 厚木SC


 ここまで6勝2敗で「サファイアセクション」の首位を走る靜甲は、「サマーブレイク」中に開催された「第62回全日本実業団女子選手権大会」(7月23日(土)・24日(日)/埼玉県毛呂山町)で見事優勝! 「交流節」でも実現しなかった「プラチナセクション」「サファイアセクション」の「首位対決」となった大和電機工業との「決勝」を9-0の6回得点差コールド勝ちという一方的な試合展開で勝利を収め、4年ぶり5回目となる「栄冠」を手にし、「頂点」に立った。
 防御率0.81、総失点11、奪三振38はいずれも「サファイアセクション」トップの数字であり、豊田彩乃、山本すみれの「Wエース」は抜群の安定感を誇る。打線もチーム打率2割5分1厘が唯一「サファイアセクション」2位の数字だが、総本塁打(5本)・総得点(32)はいずれも「サファイアセクション」トップの数字を叩き出しており、優勝を飾った「第62回全日本実業団女子選手権大会」でも「強打」を売り物にする「プラチナセクション」首位の大和電機工業を完全に打ちのめした試合内容は「圧巻」の一言に尽きる。
 今節初戦に予定されていた「2位」小泉病院 Blue Arrowsとの注目の「首位攻防戦」が「不戦勝」扱いとなったことで、「首位」の座はますます盤石。2日目の厚木SC戦を取りこぼすことなく勝利し、しっかりと「首位」の座を守って「第4節」を迎えたいところだ。

「第62回全日本実業団女子選手権大会」でも優勝を飾り、勢いに乗る首位・靜甲

 2位 小泉病院 Blue Arrows(5勝3敗)→今節実施予定の2試合が不戦敗扱い(5勝5敗※確定)
※「第3節」新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、出場見合わせ

 「交流節」終了時点で5勝3敗。「2位」の好位置につけていた小泉病院 Blue Arrowsは新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、今節への出場を見合わせることになり、予定されていた2試合は「無念」の「不戦敗」扱いとなり、首位争いから大きく後退することを余儀なくされてしまった。
 それでも……他チームの動向次第では、リーグ優勝の可能性の残る「サファイアセクション」2位以上となる可能性は残されている。最後までその可能性を信じ……「第4節」までにコンディションを万全に整え、元気な姿で試合に臨んでくれることを心より祈念している。

2位につけていた小泉病院 Blue Arrowsは新型コロナウイルス陽性者が出てしまったため、第3節への出場叶わず……

 3位 平林金属 Peachblossoms(4勝4敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第1試合(10:00 試合開始予定)
 vs 花王コスメ小田原 フェニックス
・9月4日(日) 第1試合(10:00 試合開始予定)
 vs Citrine Ichinomiya


 「交流節」を終え、通算成績4勝4敗で「勝率5割」の平林金属 Peachblossomsは、小泉病院 Blue Arrowsが今節2試合「不戦敗」扱いとなることもあって、思わぬ形で「上位進出」の好機が巡ってきた。
 しかし、今節予定されている2試合の対戦相手は、いずれも「第1節」で対戦し、Citrine Ichinomiyaには5-1で快勝しているものの、花王コスメ小田原 フェニックスには7-6と食い下がられており、延長タイブレークの末のサヨナラ勝ちとあって、決して楽観できる相手ではない。
 ここまでのチーム成績を見ても、チーム防御率(5.21)・総失点(40)はいずれも「サファイアセクション」最下位の数字であり、チーム打率(2割8分4厘)こそ「サファイアセクション」トップの数字を残しているが、投手陣の踏ん張りがないと、この望外の「上位進出」の好機を逃すことにもなりかねない。
 好スタートを切った第1節のように、投打がガッチリと噛み合う試合ができればいいのだが……投手陣の「奮起」がチーム浮沈のカギを握る。

3位・平林金属 Peachblossomsに「上位進出」のチャンス到来!

 同率4位 Citrine Ichinomiya(3勝5敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第2試合(12:30 試合開始予定)
 vs 厚木SC
・9月4日(日) 第1試合(10:00 試合開始予定)
 vs 平林金属 Peachblossoms


 通算成績3勝5敗の「同率4位」でこの「第3節」を迎えたCitrine Ichinomiyaも、今節「連勝」するようなことがあると一気に「上位進出」の可能性が出てきた。小泉病院 Blue Arrowsが今節2試合が「不戦敗」扱いとなることによって、「交流節」終了時点で3位の平林金属 Peachblossoms、そして同率4位に並ぶCitrine Ichinomiya、花王コスメ小田原 フェニックスまでリーグ優勝の可能性を残す「サファイアセクション」2位の座に滑り込む可能性が出てきたのである。
 もちろんそのためには、まず今節「連勝」が「絶対条件」であり、チーム打率2割ちょうど、総得点がわずかに「8」(不戦勝による7-0の勝利はここでは加算していない)、1試合平均1点しか奪えていない打線の奮起が必要になる。チーム防御率1.98は「サファイアセクション」3位と投手陣が踏ん張っているだけに、打線の援護があれば、一気に「上位進出」も夢ではない。思いもよらぬ形で巡ってきた「上位進出」のチャンス。この「第3節」をどう乗り切るかが大きなターニングポイントとなる。

同率4位に並ぶCitrine Ichinomiyaにも「上位進出」のチャンスが……

 同率4位 花王コスメ小田原 フェニックス(3勝5敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第1試合(10:00 試合開始予定)
 vs 平林金属 Peachblossoms


 「交流節」を終え、通算成績3勝5敗の「同率4位」の花王コスメ小田原 フェニックスにも「上位進出」のチャンスが巡ってきた。2日目に予定されていた小泉病院 Blue Arrowsとの一戦が「不戦勝」扱いとなったことで、初戦の平林金属 Peachblossoms戦に勝てば、リーグ優勝の可能性を残す「2位争い」を「大混戦」に持ち込むことができる。
 エース・朝比奈さくらに安定感があり、左腕・萩原愛も好投している投手陣に比べ、チーム打率1割8分4厘、未だ本塁打の出ていない打線の爆発に期待したいところか。今節は初戦の平林金属 Peachblossoms戦に「すべて」をぶつけられる状況にある。チーム一丸、この「上位進出」のチャンスを是が非でもモノにしなければならない。

同率4位の花王コスメ小田原 フェニックス。勝って「大混戦」に持ち込めるか!?

 6位 厚木SC(2勝6敗)
【第3節試合予定】
・9月3日(土) 第2試合(12:30 試合開始予定)
 vs Citrine Ichinomiya
・9月4日(日) 第2試合(12:30 試合開始予定)
 vs 靜甲


 ここまで通算成績2勝6敗。「サファイアセクション」最下位と苦しむ厚木SCにとっても、思わぬ形で「上位争い」が「大混戦」の様相を呈してきていることから、今節「連勝」というようなことになれば、「上位争い」に割って入る可能性はわずかながら残っている。
 ただし、そのためには今節初戦の勝利はもちろんのこと、2日目に予定されている「首位」靜甲との一戦に勝たなければならない。投打に「充実」した戦力を誇る「首位」靜甲を破るのは容易なことではないが……まずは投手陣が踏ん張り、ロースコアの競り合いに持ち込むことが「勝利への条件」となる。0-0の展開から「先手」を奪うか、僅差の競り合いで終盤までもつれ込み勝ち越すような展開になれば「勝機」も出てくる。
 逆に靜甲が誇る「Wエース」に打線が抑え込まれ、靜甲の一発長打を秘めた破壊力のある打線に投手陣がつかまってしまうようでは勝ち目はない。「サファイアセクション」をさらに盛り上げるためにも、厚木SCの「ジャイアントキリング」に期待しよう!!

現在「最下位」の厚木SCも今節「連勝」するようなことがあればチャンスが出てくる


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