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1部リーグ 決勝トーナメント 2015年11月01日(日)トヨタ自動車 VS ビックカメラ高崎
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BIC | | | | | | | | | | | | | | | |
トヨタ | | | | | | | | | | | | | | | |
2015年11月01日(日) 14:00 ナゴヤドーム
RESULT | REPORT |
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責任投手 / 打撃成績 |
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勝利投手 | 【BIC】上野由岐子 | 敗戦投手 | 【トヨタ】モニカ・アボット | 打撃成績 | 【BIC】《二》大工谷真波 | 【トヨタ】 |
バッテリー |
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BIC | ○上野由岐子-我妻悠香 | トヨタ | ●モニカ・アボット-渡邉華月 |
《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打 |
「第48回日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメント」第2日第2試合は、前日のリーグ戦1位・2位戦で「宿敵」ビックカメラ高崎を鈴木鮎美の「値千金」の一発で沈め、一足先に決勝進出を決めていた「連覇」を狙う「王者」トヨタ自動車と、そのトヨタ自動車に敗れ、敗者復活戦に回ったものの、豊田自動織機に6-0と圧勝し、勝ち上がってきたビックカメラ高崎が対戦した。
先攻のビックカメラ高崎は初回、1番・山本優が詰まりながらもセンター前に落とすポテンヒット。2番・市口侑果が確実に送り、得点圏に走者を進め、二死後、4番・メーガン・ウィギンズも四球で歩き、一・二塁とチャンスを広げたが、5番・大工谷真波が空振り三振に倒れ、先取点を挙げることはできなかった。
トヨタ自動車はその裏、1番・ナターシャ・ワトリーがスラップで三塁線に転がすと、これを処理したサード・山本優が間に合わない一塁へ悪送球(記録はワンヒット・ワンエラー)。無死二塁となり、2番・山下りらの送りバントをサード・山本優が今度はお手玉。チームを引っ張らなければいけない立場の「キャプテン」がいきなりの連続エラーを犯し、無死一・三塁の絶体絶命のピンチを招いてしまう。
このチャンスに「連覇」を狙う「王者」トヨタ自動車がかさにかかって攻め、一塁走者がすかさず盗塁。無死二・三塁とチャンスを広げた。
しかし、このピンチで「世界のエース」上野由岐子が「覚醒」する。ピンチを迎えれば迎えるほど、その「本領」を発揮する「世界のエース」は、3番・長崎望未を空振り三振、4番・坂元令奈をピッチャーゴロに打ち取り、5番・渥美万奈を四球で歩かせ、満塁となった後、6番・山崎早紀を空振り三振に打ち取り、「キャプテン」のミスから招いた「絶体絶命」のピンチを無失点で切り抜けた。
トヨタ自動車は3回裏にも、「世界最高のリードオフマン」1番・ナターシャ・ワトリーが内野安打で出塁。しかし、後続が連続三振に打ち取られ、4番・坂元令奈がセンター前ヒットを放ち、二死ながら一・二塁と得点圏に走者を進めたものの、5番・渥美万奈が見逃し三振に倒れ、またしても得点のチャンスを逃してしまった。
一方、ビックカメラ高崎は5回表、この回先頭の6番・我妻悠香が三遊間を破る安打で出塁。7番・糟谷舞乃が確実送り、一死二塁としたものの、こちらも後続が連続三振に倒れ、得点を挙げることができない。
両チーム得点のないまま、迎えた6回表、ビックカメラ高崎は二死走者なしから3番・森さやかが詰まりながらもライト前に運び、続く4番・メーガン・ウィギンズが勝負を避けられ、ストレートのフォアボール。一・二塁となったところで、5番・大工谷真波がレフト頭上をライナーで越えるエンタイトルツーベース(上段写真/6回表、先制のタイムリーツーベースを放ったビックカメラ高崎・大工谷真波)。ここまでわずか2安打に抑える力投を続けていたトヨタ自動車の「絶対的エース」モニカ・アボットの投じた107球目をとらえ、ついに先取点を奪った(下段写真/トヨタ自動車の「絶対的エース」モニカ・アボットも好投したのだが……)。
1点のリードをもらったビックカメラ高崎の「エース」上野由岐子は、ここからさらにギアチェンジ。この日のMAX115km/hを連発し、「連覇」へ執念を燃やすトヨタ自動車打線を寄せつけず、被安打4・奪三振11の好投で最後までトヨタ自動車打線に得点を許さず、完封。「ビックカメラ」としての「初年度」を見事優勝で飾った。
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