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1部リーグ 第2節 2015年05月10日(日)ビックカメラ高崎 VS 太陽誘電
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太陽誘電 | | | | | | | | | | | | | | | |
BIC | | | | | | | | | | | | | | | |
2015年05月10日(日) 12:30 伊集院総合運動公園野球場
RESULT | REPORT |
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責任投手 / 打撃成績 |
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勝利投手 | 【BIC】上野由岐子 | 敗戦投手 | 【太陽誘電】藤田倭 | 打撃成績 | 【太陽誘電】 | 【BIC】《本》市口侑果 |
バッテリー |
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太陽誘電 | ●藤田倭-佐藤みなみ | BIC | ○上野由岐子-我妻悠香 |
《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打 |
第2節鹿児島大会第2日第2試合は、開幕戦こそ「宿敵」トヨタ自動車に敗れたものの、その後はしっかりと3連勝。やはり「王者」トヨタ自動車の「連覇」を止めるとすれば、このチームしかないのか……といった「風格」すら漂わせるビックカメラ高崎と、開幕連敗から立ち直り、連勝で勝率を5割に戻した太陽誘電が対戦した。
試合はビックカメラ高崎・上野由岐子、太陽誘電・藤田倭という、今や「日本代表」の屋台骨となる両投手が好投。息詰まる投手戦を展開した。
ビックカメラ高崎・上野由岐子は立ち上がりから打たせて取る丁寧なピッチングで4回ツーアウトまでパーフェクトピッチング。ここで3番・佐藤みなみにレフト前に運ばれ、完全試合もノーヒット・ノーランもなくなってしまったが、後続をしっかりと打ち取ると、5回表、6回表、7回表も三者凡退のまったく危なげのないピッチング。「世界を制した鉄腕」が貫禄のピッチングを繰り広げ、太陽誘電打線につけ入る隙を与えなかった。
一方、太陽誘電・藤田倭も「ポスト・上野由岐子」の1番手、「上野由岐子の後継者」として期待されるだけの実力を発揮。「世界のエース」上野由岐子を向こうに回し、一歩も引かないピッチングを展開。こちらも2回裏に失策、3回裏に死球を出しただけのノーヒットピッチング。両チーム無得点のまま、試合は最終回を迎えた。
7回裏、ビックカメラ高崎は、この回先頭の3番・市口侑果がワンストライクからの2球目をとらえ、センター頭上を越えるサヨナラホームラン。力投を続ける太陽誘電・藤田倭の77球目をスタンドへ運び、ここまでノーヒットに抑え込まれていながら、チーム「初ヒット」がサヨナラホームランになるという劇的な一発で息詰まる投手戦にピリオドを打った(写真は、7回裏、サヨナラホームランを放ち、手荒な祝福を受けるビックカメラ高崎・市口侑果)。
勝ったビックカメラ高崎はこれで4勝1敗。「王者」トヨタ自動車をピッタリマークする位置につけた。「エース」上野由岐子という「切り札」を持つだけに、余裕を持って試合を組み立て、あるいは長いシーズンを見据えて「計算の立つ」戦いができるのは強みといえそうだ。
敗れた太陽誘電は通算2勝3敗。また黒星が先行してしまったが、着実に「地力」をつけてきている印象は強い。「チームリーダー」であり、「ムードメーカー」でもある河野美里に当たりが出ていないのが気がかりだが、投手力は藤田倭、尾崎望良の「左右の二枚看板」が安定しており、打線も「驚異の二刀流」藤田倭を中心に、「日本代表」での実績もある佐藤みなみ、また、その「脇」を固める多士済々の面々がしっかりとチームを支えている。現時点では負け越している状態だが、今後の巻き返しは十分に期待できそうだ。
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