「第55回日本女子ソフトボールリーグ」第２節
サファイアセクション展望・見どころ

　５月20日（金）～22日（日）の３日間、「第55回日本女子ソフトボールリーグ」第２節・サファイアセクションが、神奈川県厚木市・厚木市営及川球技場を会場に開催される。 　ここでは第１節（４月16日（土）・17日（日）、石川県金沢市でプラチナセクション・サファイアセクション「合同開催」で実施）の結果を踏まえ、第２節の「展望」「見どころ」を紹介する（※第１節終了時点サファイアセクションのチーム成績はこちら）。

第１節終了時点成績：１位 靜甲（２勝０敗）　 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　花王コスメ小田原 フェニックス ・５月21日（土）　平林金属 Peachblossoms ・５月22日（日）　Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya 　第１節、防御率0.00、無失点で乗り切った投手陣の活躍もあり、連勝スタートを切った靜甲。第２節「初戦」の相手、花王コスメ小田原 フェニックスは今シーズンまだ勝ち星がないが、第１節はいずれも１点差負け（１－２、６－７）。連敗スタートになりはしたものの、試合内容的には互角の試合、どちらに転んでもおかしくない「好ゲーム」を演じており、決して侮れない相手だ。 　この初戦に勝利した上で、平林金属 Peachblossomsと「首位決戦」といきたいところだが、平林金属 Peachblossomsも初戦が「ホーム」開催で意気込む厚木ＳＣとの対戦となるだけに、「全勝対決」「首位決戦」が実現するか、「未知数」な部分もある。いずれにしても好調なチーム同士の対戦となるだけに「白熱」した好ゲームが期待される。 　第３戦のＣｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya戦も息の抜けない戦いとなることが予想され、豊田彩乃、山本すみれの「Wエース」をどのようなローテーションで回していくか、その投手起用にも注目が集まる。 　打線では打撃ランキング４位、打率６割と当たっている櫻井円香、打撃ランキング10位、第１節の小泉病院 Blue Arrows戦で勝負を決める「値千金」の一発を放ち、打率4割と好調な田沼華乃、第１節・初戦（厚木ＳＣ戦）の初回、チームを勢いづける先制本塁打を放った「ルーキー」井上葉菜らの活躍に期待がかかる。投手陣は安定し、計算できるだけに、打線の援護があれば、一気に走る……可能性もある。	「サファイアセクション」連勝の好スタートを切った靜甲。このまま突っ走れるか!?
第１節終了時点成績：１位 平林金属 Peachblossoms（２勝０敗） 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　厚木ＳＣ ・５月21日（土）　靜甲 ・５月22日（日）　小泉病院 Blue Arrows 　第１節で連勝スタートを切った平林金属 Peachblossomsの第２節「初戦」の相手は、「ホーム」開催となる厚木ＳＣ。第１節では勝ち星に恵まれなかったものの、試合内容は決して悪くはなく、「ホーム」開催となる今節、巻き返しを誓い、気合を入れ直してくるはずだ。 　第２戦の相手は靜甲。第１節では２試合連続の完封と強力な投手陣を擁しているだけに、打撃ランキングトップの打率６割６分７厘と「絶好調」な川渕真由、打撃ランキング６位、打率５割７分１厘の「投打二刀流」岡﨑栞菜、打撃ランキング7位、打率5割の森香央理らを中心とする打線に、それを打ち崩す迫力のある攻撃を期待したいところだ。 　第３戦の相手となる小泉病院 Blue Arrowsも「新規加盟」のチームながら侮れない相手。第１節では花王コスメ小田原 フェニックスを２－１で破り、「日本リーグ初勝利」を挙げると、靜甲とも緊迫の投手戦を演じ、一発に泣き、敗れはしたが「互角」の試合を演じている。岡﨑栞菜、中村絢夏の「左右の投打二刀流」をいかに効果的に活用していくか、第１節では力を発揮し切れなかったが、今シーズンから「キャプテン」に就任した橋口紫織の復調はあるのか……注目したいところだ。	「サファイアセクション」同率首位に並ぶ平林金属 Peachblossoms。第１節の「勢い」を持続させたいところ
第１節終了時点成績：３位 Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya（１勝１敗） 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　小泉病院 Blue Arrows ・５月21日（土）　花王コスメ小田原 フェニックス ・５月22日（日）　靜甲 　第１節・１勝１敗のＣｉｔｒｉｎｅ Ichinomiyaは、まず初戦で小泉病院 Blue Arrowsと対戦。日本リーグ「新規加盟」のチームながら、第１節では堂々たる戦いを見せ、「日本リーグ初勝利」を挙げ、「首位」を走る靜甲とも「互角」の試合を演じている。安定感のある小泉病院 Blue Arrowsの「エース」原田悠を、第１節でチームの窮地を救う活躍を見せ、打率６割６分７厘で打撃ランキングトップに立っている青野可奈、打撃ランキング４位、打率６割と当たっている仁科芽惟らを中心とする打線がどう打ち崩していくのかが、カギとなりそうだ。 　続く花王コスメ小田原 フェニックス戦は一人で投げ抜く朝比奈さくらを、第３戦の靜甲戦は「Wエース」豊田彩乃、山本すみれを、Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya打線が攻略できるか……が焦点となり、チームを支える「エース」松本菜摘の出来によっては「３連勝」もあれば「３連敗」もあり得る、「正念場」の第２節になりそうだ。	「サファイアセクション」３位のＣｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya。「首位争い」に割り込めるか!?
第１節終了時点成績：３位 小泉病院 Blue Arrows（１勝１敗） 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya ・５月21日（土）　厚木ＳＣ ・５月22日（日）　平林金属 Peachblossoms 　第１節、１勝１敗のスタートとなった小泉病院 Blue Arrowsは、初戦でＣｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya、第２戦が「ホーム」開催の厚木ＳＣ、第３戦が平林金属 Peachblossomsと「上位生き残り」をかけた戦いが続く。 　第１節は「エース」原田悠が一人で投げ抜き、防御率0.50と力投。安定感溢れるピッチングを披露したが、靜甲戦は本塁打「一発」に泣き、０－１の惜敗。「打線の援護さえあれば……」という展開だっただけに、第２節では打線の「奮起」に期待したいところ。第１節は初戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦の初回、打率６割６分７厘で打撃ランキングのトップを走る日浦安奈のツーランホームランで２点を先制し、幸先の良いスタート切ったものの……その後は13イニング無得点。「ゼロ行進」が続いてしまっている。力投の「エース」原田悠を打線がどこまで援護できるかが、チーム浮沈のカギを握っている。	「サファイアセクション」同率３位の小泉病院 Blue Arrows。得点力UＰで上位進出を狙う！
第１節終了時点成績：５位 花王コスメ小田原 フェニックス（０勝２敗） 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　靜甲 ・５月21日（土）　Ｃｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya ・５月22日（日）　厚木ＳＣ 　第１節では２試合とも１点差負け（１－２、６－７）。どちらも「勝っていてもおかしくない」試合内容であっただけに悔しさは残るが、その「鬱憤」をこの第２節で一気に晴らしたいところだ。 　初戦は「首位」を走る靜甲と対戦。第１節「無失点」「防御率0.00」の強力投手陣が相手となるだけに、「エース」朝比奈さくらの踏ん張りと打線の援護がカギとなる。 　続くＣｉｔｒｉｎｅ Ichinomiya戦も「連投」が予想される「エース」朝比奈さくらの出来にかかっている。第１節でも「連投」となった平林金属 Peachblossoms戦はスタミナの消耗が目立った。３点をリードされても一度は逆転し、再び逆転を許し、２点差をつけられても同点に追いついた味方打線の援護に応えられず……最後は延長タイブレークの末、６－７のサヨナラ負け。シーズン開幕直後とあって、コンディションの問題もあったかもしれないが「連投」に不安を残す結果となってしまった。 　今節は「３連戦」となるだけに、どんな投手起用を見せるかにも注目が集まる。第１節では「ＤP」で起用され、登板機会はなかったが、昨シーズン「３勝」を挙げている「実績」のある飯島咲燿子、あるいは萩原愛の登板・起用があるのか？　それとも「エース」朝比奈さくらの「３連投」か??　第２節の戦いやいかに……。	「サファイアセクション」５位の花王コスメ小田原 フェニックス。「エース」朝比奈さくらの出来がチーム浮沈のカギを握る
第１節終了時点成績：５位 厚木ＳＣ（０勝２敗） 今節の対戦相手 ・５月20日（金）　平林金属 Peachblossoms ・５月21日（土）　小泉病院 Blue Arrows ・５月22日（日）　花王コスメ小田原 フェニックス 　「ホーム」開催の厚木ＳＣは、第１節での躓き、連敗スタートを取り戻し、巻き返しを図りたいところだ。 　初戦の平林金属 Peachblossoms戦は、「首位」を走るチームとの対戦ではあるものの、昨シーズン、旧・３部リーグ時代の対戦は１勝１敗（０－２、３－０）。決して勝てない相手ではない。 　続く対戦相手の小泉病院 Blue Arrowsは日本リーグ「新規加盟」のチーム。ここは日本リーグの「先輩」として威厳を示し、「日本リーグの厳しさ」を教えてやってほしいところだ。「ホーム」で簡単に負けるわけにはいかない。 　最終戦の花王コスメ小田原 フェニックス戦も昨シーズン、旧・３部リーグ時代の対戦は連敗（２－３、２－３）を喫してはいるものの、いずれも僅差、接戦での敗戦でチーム力的に大きな差があるわけではない。ただ……第１節ではチーム打率１割４分９厘（サファイアセクション６チーム中最下位）と振るわず、総本塁打０、２試合でわずか２得点と打線が湿っているのが気がかり。「ホーム」で打線が目を覚ましてくれればいいのだが。	「サファイアセクション」同率５位の厚木ＳＣ。「ホーム」開催の今節「巻き返し」を図る！！

　プラチナセクションに比べ、各チームの戦力が拮抗しており、勝敗は紙一重でそれこそ「時の運」的な面もある。この「混戦状態」の中、第１節で好スタートを切ったチームがリードを保つことができるのか、はたまた下位チームの逆襲、下剋上があるのか、第２節の戦いに注目が集まる。