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[2022年06月30日] 「第55回日本女子ソフトボールリーグ」交流節の見どころ ※サファイアセクション編

「第55回日本女子ソフトボールリーグ」交流節の見どころ
※サファイアセクション編


 来る7月1日(金)~3日(日)、富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に、「第55回日本女子ソフトボールリーグ」交流節が開催される。
 ここではその「交流節」の見どころを「サファイアセクション」のチームの視点から探ってみたい。


1位 靜甲(5勝0敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※不戦勝
・7月2日(土)
 10:00 対 YKK(プラチナセクション4位)
 12:30 対 MORI ALL WAVE KANOYA(サファイアセクション2位)
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム


 開幕からの無傷の5連勝! 「サファイアセクション」単独首位に立つ靜甲は、この「交流節」初戦に予定されていた「プラチナセクション」6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との一戦が、新型コロナウイルス感染症陽性者が出た関係で「不戦勝」となり、7月2日(土)の「プラチナセクション」4位:YKK、同2位:MORI ALL WAVE KANOYAとの「ダブルヘッダー」2試合のみとなった。
 初戦の「不戦勝」で開幕6連勝が確定。2戦目が「ホーム」開催のYKK、最終戦が「リーグNo.1」の呼び声高い「強力投手陣」を擁するMORI ALL WAVE KANOYAとの対戦となるが、注目はMORI ALL WAVE KANOYAとの一戦だ。
 靜甲も投手陣は強力。「過去の実績」ではMORI ALL WAVE KANOYA投手陣に一歩譲るものの、現在の調子、脂の乗り具合では勝るとも劣らない豊田彩乃、山本すみれの「Wエース」で対抗する。前節(第2節)までの5試合で、山本すみれが3勝0敗・防御率0.35・奪三振24(投球回数20回)で堂々の「サファイアセクション」投手ランキング1位。豊田彩乃も規定投球回数には1イニング足りなかったものの、2勝0敗・防御率0.54・奪三振4(投球回数13回)と安定感溢れるピッチングを続けている。「サファイアセクション」首位快走の「原動力」となっている「Wエース」がどんなピッチングを見せるかが「勝負のカギ」を握っている。
 打線では「ルーキー」井上葉菜が打率4割2分9厘・本塁打1・打点3と好調。前節(第2節)2本の本塁打を放った中尾萌も打率を3割台に乗せ(3割3分3厘)、調子を上げてきている。
 この「交流節」でも「全勝」を守り、首位の座を堅持していくことができるか、チームとしての「総力」と「Wエース」の「真価」が問われる「交流節」となる。

「サファイアセクション」1位:靜甲
「サファイアセクション」投手ランキング1位の山本すみれ

2位 小泉病院 Blue Arrows(4勝1敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 10:00 対 大和電機工業(プラチナセクション1位)
・7月2日(土)
 10:00 対 ペヤング(プラチナセクション5位)
 15:00 対 VONDS市原(プラチナセクション3位)
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム



 今シーズン「日本リーグ新規加盟」した小泉病院 Blue Arrowsは、ここまで4勝1敗で「サファイアセクション」2位。ここまで「すべて1点差」のクロスゲームを制し、2位の好位置につけている。
 シーズン開幕から5試合、開幕初戦が2-1、敗れた靜甲戦が0-1、前節(第2節)が1-0、2-1、7-6と前節最終戦を除けば、いずれも「ロースコアのクロスゲーム」を展開している。
 それを考えると、この「交流節」初戦の「プラチナセクション」首位:大和電機工業戦が「注目の一戦」となる。チーム打率4割・総本塁打6・総得点53といずれも「プラチナセクション」トップの数字を誇る「強力打線」が売りの大和電機工業。「プラチナセクション」打撃ランキングトップの打率7割6厘・本塁打2・打点14と「三冠王」を狙う勢いの新海雪奈を中心に、3本塁打を放ち、「ホームランダービー」のトップに立つ堀あかね(打率5割・9打点)、「キャプテン」で「4番」の車亜紀子(打率4割3分8厘・打点4)らの強打者が揃う。これを迎え撃つ「サファイアセクション」投手ランキング2位(防御率1.03)、4勝(1敗)を挙げている「エース」原田悠がどんなピッチングが見せてくれるか……そこが「最大の焦点」となる。
 打線では、前節(第2節)に入ってようやく当たりの出てきた山下りらに期待が集まる。ジュニア時代に「世界一」を経験し、旧・日本リーグ時代に「1部リーグ」で優勝、「日本一」を経験している「歴戦の勇者」だけに「大事な一戦」で本領を発揮してくれれば「勝利」が近づく。打率4割6分2厘の上田爽樺、打率4割1分2厘の日浦安奈が好調なだけに、山下りらが「本調子」になれば心強い。好投を続けている「エース」原田悠が、この「交流節」でもその「安定感」を持続できるか、打線の援護があれば……「首位進出」が現実味を帯びてくる。
 「強打」の大和電機工業を相手に、小泉病院 Blue Arrows「らしく」僅差の競り合いに持ち込むことができるか……「注目の一戦」となることは間違いない。

「サファイアセクション」2位:小泉病院 Blue Arrows
ここまで勝っても負けてもすべて1点差。「交流節」も「らしく」戦いたい!

3位 平林金属 Peachblossoms(2勝3敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 12:30 対 MORI ALL WAVE KANOYA(サファイアセクション2位)
・7月2日(土)
 12:30 対 YKK(プラチナセクション4位)
 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※不戦勝
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム


 第1節は「連勝」の好スタート、前節(第2節)は「まさか……」の3連敗と好不調の波が激しい平林金属 Peachblossoms。ここまで2勝3敗の「サファイアセクション」3位と、この「交流節」が正念場となる。
 この「交流節」最終戦に予定されていた「プラチナセクション」6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦が、新型コロナウイルス感染症陽性者が出た関係で「不戦勝」となり、初日(7月1日/金)の「プラチナセクション」2位:MORI ALL WAVE KANOYAとの対戦と、翌2日(土)の同4位:YKKとの対戦の2試合のみとなった。
 初戦のMORI ALL WAVE KANOYA戦は、まず相手の「強力投手陣」をどう攻略するかがカギとなり、続くYKK戦は、相手の「ホーム」での試合となるだけに、その「雰囲気」にのまれないことが肝心となる。
 投手陣は岡﨑栞菜、中村絢夏の「左右の投打二刀流」をどう活用するか、第1節ではうまく機能し、それが「連勝」につながったが、前節(第2節)では、思うように機能せず、「どっちつかず」「中途半端」な選手起用に終始した感もある。ある意味では、「絶対的なエース」が不在で、それだけ「決め手」を欠いている状態ともいえるが……やはり「エース」「軸になる投手」が出現してくれないと苦しい状況が続くことになる。
 打線は打撃ランキングの1位に森香央理(打率5割)、同2位に川渕真由(打率4割7分4厘)、同4位に松口明日香(打率4割6分2厘)が入り、好調を持続している。チーム打率2割9分2厘も「サファイアセクション」トップの数字であることを考えると、やはり投手陣の立て直しが急務となる。
 「プラチナセクション」のチームとの対戦になる「交流節」では、気持ちを切り替え、まず前節(第2節)での3連敗という「嫌な流れ」を断ち切りたいところ。再び「上位争い」に割り込んでいく「キッカケ」をつかみたい。花王コスメ小田原 フェニックスと「同率」ながら「直接対決」の結果で「サファイアセクション」3位となり、それによりルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦の「不戦勝」を呼び込んだ「運」をも味方につけられるか……「正念場」を迎えることになる。

「サファイアセクション」3位:平林金属 Peachblossoms
この「交流節」で第1節での「連勝スタート」の勢いを取り戻せるか!?

4位 花王コスメ小田原 フェニックス(2勝3敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 12:30 対 大和電機工業(プラチナセクション1位)
 15:00 対 VONDS市原(プラチナセクション3位)
・7月2日(土)
 12:30 対 ペヤング(プラチナセクション5位)
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム


 第1節「連敗」のスタートとなり、第2節の初戦も落とし、3連敗となってしまったが、そこから2試合連続の1-0、最少得点差での完封勝ち。通算成績2勝3敗で「サファイアセクション」4位につける花王コスメ小田原 フェニックス。
 前節(第2節)、「連勝」の立役者は「エース」朝比奈さくら。厚木SC戦はわずか3安打、Citrine Ichinomiya戦も同じく3安打に抑え込み、2試合連続の完封勝利。その「勢い」で「プラチナセクション」全勝、首位を走る大和電機工業に挑む。チーム打率1割8分・本塁打0は、いずれもサファイアセクション最下位。相手はチーム打率4割・総本塁打6・総得点53といずれも「プラチナセクション」トップの数字を誇る「強力打線」の大和電機工業となるだけに、やはり「エース」朝比奈さくらの「出来」がチームの「命運」を左右する。打率4割2分9厘の岡田南を攻撃の「起点」とし、何とか打撃力・攻撃力のアップにつなげ、獅子奮迅の活躍を見せる「エース」朝比奈さくらの力投に報い、勝利をプレゼントしたいところだ。

「サファイアセクション」4位:花王コスメ小田原 フェニックス
「エース」朝比奈さくらの出来がチーム浮沈のカギを握っている

5位 Citrine Ichinomiya(1勝4敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 10:00 対 YKK(プラチナセクション4位)
 15:00 対 MORI ALL WAVE KANOYA(サファイアセクション2位)
・7月2日(土)
 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※不戦勝
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム


 第1節は1勝1敗の五分の星、勝率5割のスタートとなったCitrine Ichinomiya。前節(第2節)は0-1、0-2、0-1と3試合連続の完封負け。1点も取ることができず、勝ち星なしの3連敗を喫し、5位まで順位を落としてしまった。
 この「交流節」は、最終戦に予定されていた「サファイアセクション」5位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦が、新型コロナウイルス感染症陽性者が出た関係で「不戦勝」となり、初日(7月1日/金)の「ダブルヘッダー」のみ。初戦で「ホーム」開催の「プラチナセクション」4位:YKKと対戦し、続いて同2位:MORI ALL WAVE KANOYAとの対戦するスケジュールが組まれている。
 投手陣は「エース」松本菜摘を中心に1点台の防御率(防御率1.91/サファイアセクション4位)で踏ん張っているものの、チーム打率2割(サファイアセクション5位)と打線が振るわず、5試合でわずか4得点では勝機を見出すことは難しい。打線の「奮起」がチーム立て直しのカギとなる。
 打線は「水物」といわれるが、別セクションの「プラチナセクション」と対戦することが打撃不振を脱する「契機」となる可能性もある。心機一転、気分一新、「交流節」に臨むことで「連敗」を脱すれば……必ずや「光明」が見えてくる。

「サファイアセクション」5位:Citrine Ichinomiya
力のあるチームだけに……「交流節」での巻き返しを期待!

6位 厚木SC(1勝4敗)
【交流節】試合スケジュール
・7月1日(金)
 10:00 対 VONDS市原(プラチナセクション3位)
 12:30 対 ペヤング(プラチナセクション5位)
・7月2日(土)
 10:00 対 大和電機工業(プラチナセクション1位
・7月3日(日)
 9:30 ジュニアオールスターゲーム
 12:30 オールスターゲーム


 第1節「連敗」スタートとなった厚木SCは、「ホーム」開催の前節(第2節)、初戦で「開幕連勝」の好スタートを切った平林金属 Peachblossomsと対戦。15-4で大勝し、「ホーム」で逆襲開始かと思われた。しかし……続く花王コスメ小田原 フェニックス戦では初戦で15安打15得点の猛攻を見せた打線が完全に沈黙。0-1の完封負けを喫し、最終戦の小泉病院 Blue Arrowsとの対戦は延長9回に及ぶ「死闘」を演じたものの、あと一歩及ばず……6-7の惜敗。1勝4敗でCitrine Ichinomiyaと「同率」で並んだが、「直接対決」の結果(2-3で敗戦)が響き、6位となった。
 この「交流節」は、初戦で「プラチナセクション」3位のVONDS市原と対戦。この日(7月1日/金)は「ダブルヘッダー」となり、同5位のペヤングとも対戦。翌2日(土)は「プラチナセクション」首位を走る大和電機工業との対戦が組まれている。
 中澤萌、小森美咲で回す投手陣が踏ん張り、「サファイアセクション」打撃ランキング3位、4割6分7厘のハイアベレージを残している小森真央が打線を引っ張っていくことができれば勝機も見えてくる。4敗中3敗が「1点差負け」であるという「事実」を考えても、その「勝敗」「結果」がちょっとした「キッカケ」でひっくり返る可能性もある。試合内容は決して悪くないだけに……この「交流節」で「下剋上」を成し遂げ、「旋風」を巻き起こしてくれることを期待したい。

「サファイアセクション」6位:厚木SC
最下位に沈んではいるが「爆発力」を秘めたチーム。「交流節」で反撃開始!!


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