プラチナ 20230520日()MORI ALL WAVE VS 大和電機工業

RESULTREPORT
責任投手 / 打撃成績
勝利投手【MORI ALL WAVE】中野花菜
敗戦投手【大和電機】大串都未希
打撃成績 【大和電機】《本》上原彩瑛《二》宮崎遥希
【MORI ALL WAVE】《本》福元彩未、竹原由菜、領家妃奈《二》上村麗、永山愛実②、竹原由菜、領家妃奈
バッテリー
大和電機●大串都未希、斉藤未来、木村美咲、大依春奈、古川歩佳-堀あかね、宮崎遥希
MORI ALL WAVE○中野花菜、竹原由菜、中野花菜-谷川まき、大谷祐紀、谷川まき

《本》:本塁打 《三》:三塁打 《二》:二塁打

 「第56回日本女子ソフトボールリーグ」プラチナセクション第2節は、神奈川県厚木市・及川球技場で行われた。
 大会初日は、午後から土砂降りとなり、2試合目以降が22日(月)に延期。この2日目も朝までは時折強い風が吹き、霧状の雨粒が舞ったものの、徐々に回復。グラウンド整備のため、試合開始は1時間遅れて11時となったものの、予定通り3試合が行われた。
 第1試合は、MORI ALL WAVE KANOYAと大和電機工業が対戦した。ここまでVONDS市原とともに無敗のMORI ALL WAVE KANOYA。前半はそのMORI ALL WAVE KANOYAの一方的な展開になった。初回に猛攻の口火を切ったのは2番・福元彩未のツーラン。福元はこのホームランを含めて、3安打2打点の活躍。2回裏には3番・竹原由菜のスリーランなどで4点を挙げて6-0と大きくリードを奪い、その後も攻撃の手を緩めず、4回を終わったところで9-0となり、MORI ALL WAVE KANOYAの勝利は確実と思われた。
(※福元彩未は初回のツーランに始まり、4回裏、5回裏にもヒットを放つ等、チャンスメイクでも活躍)

 対する大和電機工業は、前日に厚木SCに競り負けており、気持ちを切り替えて臨みたいところだったが……初回に二死満塁という先制のチャンスを作ったが無得点。これが尾を引いて、その後は打線が沈黙。スコアボードにゼロが並ぶ。
 MORI ALL WAVE KANOYAは、先発の中野花菜から竹原由菜へと継投。これが「眠っていた」大和電機工業打線に「目を覚ます」キッカケを与えてしまい、怒涛の反撃が始まった。まずは5回表、1番・上原彩瑛が反撃の狼煙を上げるツーランホームラン。これが猛反撃の「合図」となった。
(※ツーランホームランを放ってベンチに迎えられる上原彩瑛。これが反撃の契機となった)

 続く6回表には打者12人を送る猛攻。2つの四球と敵失で満塁とした後、怒涛の4連続長短打を含む5安打を集中し、一挙7点を奪い、1点差まで詰め寄った。ギリギリまで竹原由菜を引っ張ったMORI ALL WAVE KANOYAだったが、ここで中野花菜をリエントリーで再登板させた。1点差に迫られ、なお二死一・二塁と逆転のランナーまで背負った場面でのリリーフだったが、「百戦錬磨」の中野花菜は落ち着いて後続を空振り三振に仕留め、ピンチを脱出。大和電機工業に傾きかけた試合の流れを断ち切った。

 MORI ALL WAVE KANOYAは、この「エース」の完璧な「火消し」に応え、その裏、途中出場の「キャプテン」領家妃奈の適時二塁打で決定的な2点を追加。3点差にリードを広げ、最終回も「エース」中野花菜が必死の反撃を試みる大和電機工業打線に得点を許さず、12-9で大乱戦を制した。

 MORI ALL WAVE KANOYAはこれで開幕からの連勝を「3」に伸ばし、「プラチナセクション」首位の座を守った。好調な打線と「エース」中野花菜の存在感が際立った一戦だった。

 一方の大和電機工業は前日の厚木SC戦に続き、手痛い連敗。通算成績も1勝3敗と負けが込み、早くも「連覇」に赤信号が灯る状況に追い込まれた。

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