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[2021年11月01日] 「最終決戦」in FUKUSHIMA 開催迫る!「第54回日本女子ソフトボールリーグ」1部決勝トーナメント

 2021「第54回日本女子ソフトボールリーグ」1部は、10月24日(日)にレギュラーシーズンの全日程を終了。新型コロナウイルス感染症の影響により、「無観客試合」を余儀なくされるケースや中止・順延をせざるを得ない試合等もありはしたが、何とか予定されていたスケジュールで全試合を終了することができた。
 
 今シーズンは、最終節・最終試合まで決勝トーナメント進出チームが確定しないという、稀に見る「大混戦」となったが、各チーム死力を尽くした「激闘」の末、決勝トーナメント進出の上位5チームが決定した。
 
 リーグ戦1位は18勝4敗のビックカメラ高崎 BEE QUEEN。シーズン開幕2戦目で「エース」上野由岐子が右脇腹を痛め、戦線離脱するというアクシデントもあったが、今シーズンから移籍・加入した藤田倭、「防御率1位」に輝く活躍を見せた濱村ゆかりの好投、リーグ12チーム中、「最多」7名を誇る「金メダリスト」が躍動。特にオリンピック終了後の後半戦は10勝1敗と「強さ」を見せつけ、1位で決勝トーナメント進出を決め、日本リーグ「3連覇」へ向け、視界良好! リーグトップのチーム打率(2割5分8厘)、総本塁打(27本塁打)、総得点(100得点)を誇る打線がレギュラーシーズン同様火を噴けば、「エース」上野由岐子という「切り札」を有しているだけに、その「優位」は動きそうにない。「3連覇」へ死角なし、優勝候補「筆頭」といったところか。
 
 2位は15勝7敗のトヨタ自動車 レッドテリアーズ。「エース」モニカ・アボットのチーム合流の遅れやピッチャー返し直撃によるケガでの戦線離脱がありながらも、オリンピックの舞台で「覚醒」した「ニュースター」後藤希友、三輪さくらの若手投手陣が踏ん張り、最後は日立 サンディーバと「同率」ながら「対戦得失点差」の争いでかわし、2位に入った。
 打線に一時のような「爆発力」や「つながり」が感じられないのが、やや気がかりな点ではあるが、オリンピックでの活躍の「再現」、「神がかり」的なピッチングを後藤希友が見せれば、3年ぶりの「王座奪還」の可能性は十分にある。チーム防御率は12チーム中「唯一」の0点台(0.79)、総失点、奪三振もリーグ1位と投手陣に安定感があるだけに、「王座奪還」のカギは打線の奮起にかかっている、といえそうだ。
 
 3位は昨シーズン9位から大きくジャンプアップ、投打の「大黒柱」ケイラニ・リケッツの活躍と移籍・加入した坂本結愛、鈴木鮎美も攻守の「アクセント」となり、2016年以来、5年ぶりとなる「決勝トーナメント進出」を果たした。
 「エース」ケイラニ・リケッツだけではなく、坂本実桜、左腕・田内愛絵里にも安定感があり、チーム防御率は「王者」ビックカメラ高崎 BEE QUEENを上回り、リーグ2位(1.25)、総失点29がリーグ2位、奪三振147がリーグ3位と堅実な数字を残している。
 打線は「金メダリスト」清原奈侑を中心に、坂本結愛、鈴木鮎美、山口みどりが固める上位打線には迫力がある。下位打線がうまく上位打線へつなぐことができれば大量得点もあり得る。

 4位は13勝9敗の豊田自動織機 シャイニングベガ。レギュラーシーズン「最終戦」のHonda Revertaとの「直接対決」で10-0と大勝し、「同率」で並び、対戦成績の差(直接対決で6-1、10-0と連勝)で4位となった。
 「エース」ダラス・エスコベドに安定感があり、計算できるだけに、今シーズン「得点源」となった中川彩音、「切り込み隊長」須藤志歩、打撃ランキング8位(打率3割2分5厘)の福重さくらら、打線の援護があれば、このところ「指定席」となってしまっている「4位」から抜け出すことも十分に可能なのだが。
 
 5位は同じく13勝9敗のHonda Reverta。最終節・最終戦で豊田自動織機 シャイニングベガに大敗し、13勝9敗の「同率」に並ばれ、直接対決の「対戦成績の差」で5位に甘んじた。2年連続「準優勝」のチームであり、アリー・カーダ、ジェイリン・フォードの「外国人投手左右の二枚看板」は健在なだけに、「史上最大の下剋上」を目論む。今シーズン好調な杉本梨緒、「主砲」森山遥菜が「爆発」すれば、5位からの「下剋上」「逆転優勝」が現実味を帯びてくる。
 
決勝トーナメントの対戦カードは下記の通り。
 
■決勝トーナメント(福島県福島市/福島県営あづま球場)
・11月6日(土)
【第1試合】10:00 豊田自動織機 シャイニングベガ(リーグ戦4位) vs Honda Reverta(リーグ戦5位)……①
【第2試合】12:30 ビックカメラ高崎 BEE QUEEN(リーグ戦1位) vs トヨタ自動車 レッドテリアーズ(リーグ戦2位)……②
【第3試合】15:00 日立 サンディーバ(リーグ戦3位) vs ①の勝者……③
 
・11月7日(日)
【3位決定戦】10:00 ②の敗者 vs ③の勝者……④
【決 勝 戦】13:00 ②の勝者 vs ④の勝者
※決勝トーナメントはリーグ戦上位5チームによる最終順位決定戦です。
 試合方式はページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)で行われ、決勝トーナメントの勝者がリーグ優勝チームとなります。


「第54回日本女子ソフトボールリーグ」1部レギュラーシーズンを振り返って


「第54回日本女子ソフトボールリーグ」1部決勝トーナメント 対戦カード紹介

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