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[2020年11月05日] 決戦迫る! 2020「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部決勝トーナメント

 2020「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部は、新型コロナウイルスの影響で前半戦の開催を断念。9月5日(土)、神奈川県大和市・大和スタジアムでの「後半開幕節」が文字通り「開幕」となり、シーズンの試合数も各チーム22試合→11試合の半分に短縮され、すべてが「異例ずくめ」の短期決戦のシーズンがスタートした。
 
 コロナ禍の中、「後半開幕節」は「有観客」で開催されたが、第6節~第10節の通常節は「リモートマッチ」(無観客試合)で実施。台風の接近、悪天候等に泣かされながらも10月26日(月)、最終第10節を終了し、「最終決戦」となる「決勝トーナメント」へ進出する上位5チームが決定した。

 リーグ戦1位は10勝1敗のトヨタ自動車 レッドテリアーズ。シーズン序盤、コロナ禍で「絶対的エース」モニカ・アボットを欠きながら、「期待の大型左腕」後藤希友が5勝を挙げる活躍。モニカ・アボット合流後も三輪さくらが「ショートスターター」として試合を作り、「万全」の形でモニカ・アボットにつなぐ役割を果たす「必勝リレー」「勝利の方程式」でチームを支えた。
 打線も「首位打者」「打点王」の「二冠」に輝いた山崎早紀、その山崎早紀と「打点王」を分け合った古澤春菜らを中心に打ちまくり、リードを奪われる苦しい試合展開となってもそれをはね返す「打ち勝つ」スタイルで勝ち星を順調に積み上げ、チームの「底力」を感じさせる戦いで首位を快走! 最後は「余裕」を感じさせる戦いで「1位」での決勝トーナメント進出を決めた。
 決勝トーナメントでも「初戦」をモノにし、終始「有利」な形で戦いを進め、2年ぶりの「王座奪還」を果たしたいところだ。

 「連覇」を狙うビックカメラ高崎 BEE QUEENは、開幕戦で「宿敵」トヨタ自動車 レッドテリアーズと対戦し、1-10と大敗。「世界のエース」上野由岐子がレギュラーシーズンでは「自身初」となる6失点で「途中降板」という衝撃的なスタートとなったが、その後は濱村ゆかりが「自身初」のノーヒット・ノーランを達成する等、3勝を挙げ、昨シーズンの「新人賞」勝股美咲も2勝を挙げて「エース」を助け、上野由岐子も徐々に「復調」し、上位争いに踏み止まった。
 打線も「日本リーグ通算本塁打歴代1位」(45本塁打)の「主砲」山本優、シーズン中盤まで「首位打者争い」をリードする活躍を見せた内藤実穂、最終的に打撃ランキング2位に食い込んだ市口侑果ら、「女子TOP日本代表」に名を連ねる「実力者」揃い。チームの「総合力」の高さを見せつけ、8勝3敗の2位で決勝トーナメント進出。「連覇」を成し遂げるためには、ここからが「本当の勝負」となる。
 決勝トーナメント初戦、開幕戦で「大敗」を喫した「宿敵」相手にどんな戦いを見せてくれるか!? 注目が集まる。

 3位は昨シーズン「準優勝」のHonda Reverta。7勝4敗で豊田自動織機 シャイニングベガと「同率」で並んだものの、「直接対決」での「勝利」がモノをいい、3位の座を確保した。
 こちらもジェイリン・フォード、アリー・カーダの「左右の外国人二枚看板」がコロナ禍で来日できず、チーム合流が遅れ、序盤は出遅れたが、2人が揃った第7節で「決勝トーナメント進出圏内」の5位に浮上すると、その後はしっかりと勝ち星を重ね、3位で決勝トーナメント進出。気がかりは昨シーズンの大活躍の長谷川優理、森山遥菜、佐野由貴美の「ベストナイントリオ」が揃って打率「1割台」と当たりが出ていないこと。4本塁打を放って「本塁打王」に輝いた「恐怖の2番打者」塚本蛍、打率3割をキープした「ルーキー」杉本梨緒が奮闘しているだけに「チームの顔」「主役」の復調が待たれるところだ。

 4位は7勝4敗の「同率」ながら、Honda Revertaとの「直接対決」に敗れ、レギュラーシーズン最終戦「勝てば2位」となる試合を落として4位まで順位を落としてしまった豊田自動織機 シャイニングベガ。「エース」ダラス・エスコベドがシーズン開幕からフル回転。投球回数72回2/3、チームの「全勝ち星」となる7勝を挙げ、「最多勝」に輝く大活躍。昨シーズンに続き、決勝トーナメント進出の「立役者」となった。
 「エース」が安定感溢れ、計算できるだけに、「打線の奮起」がカギとなる。「覚醒」しつつある「期待の大砲」中川彩音、「女子TOP日本代表」にも名を連ねる「スピードスター」江口未来子に加え、シーズン終盤ようやく戦列復帰した洲鎌夏子が「本来の姿」を取り戻してくれれば打線に「厚み」が出るのだが。

 5位は最終節の「逆転」で決勝トーナメント進出の「最後の切符」を手にしたデンソー ブライトペガサス。カーリー・フーバー、メーガン・グッドの「外国人2人体制」が機能し、7年ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。いずれもMAX120km/h近い球速を誇るだけに5位での決勝トーナメント進出とはいえ、「下克上」も十分にあり得る。
 投手陣は十分に計算が立ち、「決定力」があるだけに、「女子TOP日本代表」川畑瞳を「軸」とする打線がどれだけ援護できるかが勝負を左右することになりそうだ。投手でありながら打者としても活躍し、決勝トーナメント進出を決める「値千金」の一発を放った「二刀流」メーガン・グッドの「意外性」のある打撃にも注目! 5位からの「下克上」の実現なるか!? 強豪揃いの決勝トーナメントではあるが……その「可能性」は十分に秘めている。
 「最終決戦」決勝トーナメントの対戦カードは下記の通り。
 
■決勝トーナメント(愛知県名古屋市/パロマ瑞穂野球場)
 
・11月7日(土)
【第1試合】10:00 豊田自動織機 シャイニングベガ(リーグ戦4位) vs デンソー ブライトペガサス(リーグ戦5位)……①
【第2試合】12:30 トヨタ自動車 レッドテリアーズ(リーグ戦1位) vs ビックカメラ高崎 BEE QUEEN(リーグ戦2位)……②
【第3試合】15:00 Honda Reverta(リーグ戦3位) vs ①の勝者……③
 
・11月8日(日)
【3位決定戦】10:00 ②の敗者 vs ③の勝者……④
【決 勝 戦】13:00 ②の勝者 vs ④の勝者
※決勝トーナメントはリーグ戦上位5チームによる最終順位決定戦です。
 試合方式はページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)で行われ、決勝トーナメントの勝者がリーグ優勝チームとなります。


2020 「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部
レギュラーシーズンを振り返る


開催迫る! 2020「第53回日本女子ソフトボールリーグ」1部決勝トーナメント

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